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日本の医師数は多い?少ない?

2021年03月28日(日)

このブログをご覧の皆様に直感で答えて欲しい問い。

日本の医師数は国際的に見て多いか?少ないのか?

医師にも聞きたいが、答えは極端に「〇〇」である。




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3月24日(水)午後1時、衆議院厚生労働委員会(参考人答弁;本田 宏氏)

「厚生労働委員会」参考人として、医師の働き方改革に関連して

(1)医師不足の問題、(2)タスクシフトとしての

フィジシャン・アシスタント導入の必要性を訴えた。 →こちら


「地域医療構想について?」という参考人全員への質問への回答も。

こちら



日本の医師数は、国際的にみると絶対的に少ない。

これは、あまり知られていないが、事実、である。


しかし都市部では医師が溢れているような印象があるのではないか。

駅前に診療所が乱立している景観は市民の目には、そう映るだろう。


実は看護師も少ない。実働の介護職も少ない。アシスタントもいない。

字幕の「他職種」は「多職種」であるし、その使い方もちょっと違う。


本田先生はずっと医師不足を叫ばれている医師(直接存じている)だが、

では、今回の医療崩壊を単純に医師不足だけで説明できるものなのか?



医師や看護師の過重労働はまさに現実だ。

まさに命を懸けて働いている人達がいる。


救急や感染症という分野の人手不足は、介護領域と同様に深刻だ。

つまり「偏在」という二文字が「不足」の前にある、と僕は思う。


偏在は、医師数の東西格差もある。完全に「西高東低」である。

東北や北海道には医者が少ない。(その分、医者の地位は高い)


じゃあ、こららをクリアしたら「医療崩壊」は起きないのか??


答えは、医師数を2倍に増やしても医療崩壊が起きる、と思う。


僕は、「診療科の偏在」と「医師の質」が、当面解決可能な課題だと思う。


いわゆる「楽で儲かる」診療科を目指す医師が多く、3Kを目指す医師は少ない。

「外科医消滅」「産科医消滅」なんて言葉は聞いたことがあるだろうが、現実だ。


最後に「医師の質の低下」が極端な勢いで進行していることを指摘しておきたい。


その原因は「間違った新臨床研修医制度」と「医学教育の方向性の間違い」

にあると思うので、この10年間、医学界でも明確な発信を繰り返してきた。


100周年を迎えた「日本医事新報」への連載は僕の魂、そのものだ。→こちら


そう考えると本田先生のご指摘は事実ではあるが、

今回の医療崩壊の本質の一端に過ぎない気がする。


つまり「コロナ禍」での医療崩壊は、必然というか、当たり前の帰結。


感染=悪=医療機関は診療停止命令を保健所からくらう、

という「恫喝制度」(指定感染症)も、崩壊の一因である。


僕のような町医者でも千数百人の発熱患者を診察して、

200人のコロナを診断し、その場で治療できるのだ。


しかしそれは医療界にとってはまさに「不都合な真実」なので

市民は評価してくれたが、医療界からはやはり「矢」が飛んだ。


いずれにせよ、「コロナ禍での医療崩壊」は「複合災害」であるが、

それを是正する政治家や官僚は皆無であることをここで指摘したい。



昨日の大阪での2時間のロングトークショーに参加頂き、ありがとうございました!

2時間の映画を観たあとに、2時間、皆で語る、なんて一生で一回きりだと思った。


10名の有名医師や有名市民も参加して頂いた。

司会の「津田なおみ」美人アナが素敵だった。→こちら


調子に乗って、歌まで歌わせていただいたが、

映画館のスクリーン前で歌う人はまずいない。


その後、映画「生きろ」の佐古監督と情報交換をした。

この「生きろ」という映画は島田・沖縄県知事の物語。


「一億総玉砕」が当たり前だった76年前に、「生きろ」

と言った島田・沖縄県知事の勇気と智慧が心に刺さった。


彼の頭の中には、「終戦後の沖縄の復興」があったのだ。

人が残ってなければ復興もなにもないから、そう言った。


あの戦時下で、自分の価値観・倫理観で行動した知事さん。

それが島田知事だったのだが、沖縄人も知らない神戸市民。


島田さんを調べた元・読売新聞の方とも、ご一緒した。

僕はこの「生きろ」を内地人全員が観るべきだと思う。


43歳で自決した島田知事の生き様にコロナ禍の僕達は学ぶべきだ。

76年経った今、相手はアメリカ軍ではなくウイルスになっている。



十三の第七劇場を愛してきた者にとって、令和3年3月27日は特別な日、だった。

僕の「死に方」の映画と佐古さんの「生きる」映画が上映され舞台挨拶した日。


佐古さんは、TBSのアナで知らない人はいない。伝えることが仕事だ。

僕も高齢者になったら伝えること、教えることにシフトしていきたい。



PS)

コロナチャンネル #343


歓送迎会・お花見OK!  山梨県の独自作戦に拍手。 →こちら


山梨や島根にも、「現代の島田知事」はいる。

みなさん、強く優しいリーダーを見つけよう。



昨日、「このコロナチャンネルしか信用しない」と言い切った人がいた。

そんな人がいるのであれば益々頑張らなくちゃ、と大きな元気を頂いた。


ご覧になってお分かりのように、せっかくいい情報をお伝えしようとしても

政府により「強制削除」されてしまうので、正直、どうすればいいのか迷う。


尊敬する有名がん治療医の本を紹介しただけなのであるが、この本が

「反政府」とのレッテルを貼られて、わずが半日後に強制削除された。


ひとつ言えることは、この国はとんでもない「言論統制下」にある。

そんななか、僕は島田知事を心の師匠にして、我が道を行くのみだ。


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この記事へのコメント

少ない医師数で効率のよい医療ができていたということですね。今までは。

今回のような有事が起きたり、今までマンパワーをつぎこんでいなかった部分がそうでなくなったり(後期高齢者への超濃厚治療、医師から患者さんへの説明、書類仕事の増加など)したら、そりゃ足りなくなります。さらに「医師が」これをやりなさいという項目は増えるばかりですから、医師不足の解消どころか全く反対です。

20-30年前くらいまではいい意味の「なあなあ」があって、もちろん医療事故なんか今よりはるかに多かったでしょうけども、トータルではうまい具合に医療は回っていたと思います。クレームを言う人も少なかったでしょうし。

あと20年もしたら医療をとりまく環境はさらに悪くなるでしょうし、自分の子供たちには医者になってほしいとは思いません。

Posted by 広島の赤牛 at 2021年03月30日 12:10 | 返信

先生がコロナチャンネルでご推薦の「欧米に寝たきり老人はいない」を拝読しました。
これを読むと欧米とわが日本の違いは、認知症を含む高齢者の救急医療とその後の終末期医療、具体的には回復見込みのない意志薄弱な寝たきり老人に対して経管栄養・中心静脈栄養を含めたいわゆる管だらけ延命医療を延々と何年も実施する仕事に大多数の病院勤務の医者と看護師が労力を奪われている点です。民間病院のベッドの多くはそういう患者で埋め尽くされている。
欧米ではそういう医療はほぼ存在しないので、そういう仕事に医者や看護師がムダな労力を使われる事もない。
欧米基準で言えば、貴重な医療人的資源のムダ使いにすぎず「何ムダなことをやらせてんだ?」と思われるはずです。
その上で欧米よりも医師数・看護師数がはるかに少ないのであれば、災害医療・コロナ重症医療など物理的に不可能。
医者数・看護師数は急には増やせないし、医者・看護師の教育にも時間がかかるはずです。
病院には高齢者の延命医療をやめさせて、町医者には往診と訪問診療という方針に転換しないと、医療崩壊は止められない。
コロナ禍はその事実を突きつけているのではないでしょうか? 日本の医療崩壊は間違いなく人災です。
高齢者の延命医療でICUが満床になり、中高年の救急患者がICUに入院できずに息絶える? 本末転倒では?

Posted by マッドネス at 2021年03月30日 09:37 | 返信

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