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PCRとワクチンの相談に明け暮れる
2021年04月13日(火)
もしかしたら、ここは世界一の蔓延地の中心?
毎日、在宅患者さんや認知症の独居高齢者が
濃厚接触したとかワクチン接種の相談だらけ。
家族が陽性と
ヘルパーが陽性と
同僚が陽性と
保健所から濃厚接触者と言われたけど・・・
要は、世のなか濃厚接触者だらけ、である。
友達の友達は友達ではないけど、皆接触者。
自立している人はPCR検査すればいいのだけども、
在宅患者さんや認知症高齢者は、連れてこれない。
独居の認知症の人は電話で約束ができないので
直接行って在宅を確認してからPPEでのPCR検査。
寝たきりの人でも保健所から言われたら、PCR隊(訪問看護師ら)
が対応するけども、濃厚接触や淀んだ空気を吸い込まないように。
保健所にかかる「もしかしたらコロナでは相談」は、もしかして
「長尾さんに電話して」で統一されているのか、保健所経由が多い。
一方、朝から晩まで「ワクチンの接種時期と場所」の問い合わせに、明け暮れる。
テレビが八王子などで「高齢者への接種開始」という報道を繰り返すので皆焦る。
ほぼ全員に「私も私も」「いつどこで」という質問を頂くので
毎日、「ワクチン問答」に2時間くらいは余計に費やすことに。
「八王子でも予約に成功した人だけで倍率は80倍らしいよ」
「接種場所がどこになるのか、まだ何にも決まっていない」
「尼崎の診療所の医師と医療従事者はまだ一人も打っていない」
と言っても誰も信じてもらえず「嘘だー」と逆ギレされる人も。
昨日13時から医師会の開業医の接種予約の申し込みが始まった。
しかしサーバーがダウンし変な時期にしか予約が取れなかった。
発熱外来をやる人の確保とワクチン接種を両立させないと、いけない。
しかしそれぞれ管轄は別々なので、両者を両立させるのは容易ではない。
僕達はどのように行動すればいいのか? 日々、頭を抱える。
行政は高齢者には優しいけど、コロナと闘う兵士はどうでもいい?
。
日本一の蔓延地で闘う兵士たちの労働問題やワクチン問題などなど、
経営者は考えないといけないのだけど、半分は「諦める」しかない。
一方、毎日、病院から末期がんや老衰など、終末期の方が帰ってくる。
昨夜は午前2時半の看取りがあったが看護師が動いてくれて助かった。
まさしく、戦争。
総力戦、である。
その日の戦況に合わせてほふく前進して、その場で眠りに落ちる。
しかし高齢者からの「ワクチンクレーム」にも応えなといけない。
政府には、こうした現場の状況も知って欲しいな。
1年経っても相変わらず、病院内の状況しか観ない。
・
テレビは終日「ワクチン接種動画」を垂れ流している。
しかし、この映像が、僕たちの通常診療の邪魔をする。
あの映像を観た高齢者はみなさん誤解する。
「そうか、もうインフルのようにワクチン打ってもらえるんだ」
そんなことはない。でもそんな気持ちにさせるあの「快進撃」の報道。
あの人達は競争率80倍の予約に勝利した「宝くじ当選者」なのである。
やりすぎ、ではないか。
規制や注意はないのか。
僕は、もしかしたら「コロナ自粛の大罪」を書いた七人のうち一人の罪人として
当局に認識されているのか、1週間の約束だったのに2週間経過しても許されない。
なんもヘンなこと書いてないのにね、という「憤り」が内心ある。
僕は、おかしなことを書いて世の中を混乱させる意図は毛頭ない。
テレビにも報道規制がかかっているようで朝から晩まで全ての医師が
「ワクチンを打ちましょう」と判で押したように言うのが異様に映る。
これって戦前の「お国のために戦いましょう」とまったく同じ「空気」か。
日本軍の憲兵がかつて非国民と認定して殴っていたが、まったく同じ状況。
戦況が悪くなると、現場を直視しない為政者たち。
これは76年前も今も全く同じで、人間の本能だね。
昨日の国会で、ある議員(誰か知らない)が僕の名前を出して
質疑をしていたと聞いたけど、なにかしら役に立てば、嬉しい。
時代の「空気」と闘うのが政治家でありマスコミのはずだけど
そんな気概を持った人は、76年後の日本では見事に消え失せた。
と文句を垂れながらも、今日も粛々と医業に邁進す。
前途有望な新人医師たちの教育に、情熱を燃やす僕。
PS)
ニッポン臨終図鑑199回 古賀稔彦さん
平成の三四郎は優しい息子
夕刊フジ 2021年4月3日(2日発行) →こちら
オリンピックのテレビ観戦で僕が一番好きなシーンは、選手がメダルを取った瞬間よりも、選手のお母さん、お父さんの感無量の表情かもしれません。我が子を世界一にするために、どれほどの生活と、親子の時間を犠牲にしてきたのだろう。今すぐ、我が子を強く抱きしめたいことだろうと想像して、もらい泣き。 そんな自慢の我が子が、もしも先に逝ってしまったら...この人の訃報に、胸が詰まりました。
92年のバルセロナ五輪で金、96年のアトランタ五輪で銀メダルに輝いた柔道家の古賀稔彦さんが、3月24日に神奈川県内の自宅で亡くなりました。享年53。
死因は「がん」との発表ですが、どこのがんであったかは明かされていません。報道によれば昨年3月に、がんのため腎臓を片方摘出。その後、夏にも手術を受けていたとのこと。親しい仲間には、「俺、がんになっちゃったよ」と明るく手術跡を見せたりもしていたようですが、故郷・佐賀で暮らす母親の愛子さんには闘病を一切秘密にしていました。 突然の息子の訃報を受けて、愛子さんは、「心配させまいと隠していたのでしょう。気遣いを忘れない立派な息子だった」とテレビの取材に気丈に答えていました。
翌日、このニュースを見た知人女性から僕に相談がありました。「私の夫は末期がんなのですが、古賀さんと同じように、実家の親には絶対に言うなと頑ななのです。でも、夫が亡くなった時、なぜ黙っていたのか、どうして会わせてくれなかったのかと責められるのは辛い。秘密にしておくのは、本当に親孝行ですか?」と。
僕は、「がんばって、秘密を守ってください」とお答えしました。夫の意思と、義理の両親の気持ちに板挟みになる奥さんは、さぞかしお辛いことでしょう。家族の関係性は百人百様ですから、立ち入ったことは言えません。 だけど、一番に尊重すべきは、闘病中のご本人の言葉です。そして、「病気であることを誰に、どこまで知らせておきたいか」は、リビング・ウィル(生前の遺言)であり邪魔することはできません。
親より子が先に逝ってしまう逆縁の看取りは、大変辛いものがあります。「変わってやりたい」とたいていの親御さんは慟哭します。 もしも「どうしても最期に会わせてあげたい」と思うのなら、あと数日...となったところで報せることは、許されると思います。真実を知らせるか否かで悩むのは、優しい家族である証拠です。
古賀さんは、中学一年の時に佐賀の親元を離れ上京されました。だからこそ「心配をかけたくない」という気持ちが人一倍あったのかも。誰より強かった平成の三四郎は、誰より優しい息子でしたね。
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この記事へのコメント
僕達は、マスク会食という高性能ワクチンを既に持っているので、輸入物ワクチン接種を焦る必要はないと思います。
ファイザー社制ワクチン接種の最大の論点は、改造メッセンジャーRNAが自然メッセンジャーRNA同様に数日程度で本当に分解されるかにかかっていると思います。
日本内科学会オンライン市民公開講座(4/23まで視聴可能)では改造メッセンジャーRNA特有の問題点につき言及していないと思います(本ワクチン接種に関するよくある質問 Q4,A4)。
Posted by 匿名R at 2021年04月13日 12:40 | 返信
長尾先生、実は「コロナ自粛の大罪」はアマゾンで購入できますが、発送元はアマゾンではありません(アマゾンのHPで確認)
でも、長尾先生の他の本はアマゾンの発送みたいですので長尾先生が罪人というのも少し、変だと思います
また、保健所経由でコロナの相談を受けてみえる先生が「罪人」扱いされるのも変な話です
長尾先生はご存知かは知りませんが、ある方の本がアマゾンで高値を付けていましが、今は普通の値段に戻ったことがあります
コロナ関連本が何か変になっているのかもしれません
今は風向きが変わるのを待つしかないのかな
ただ、風は同じ方向に吹き続けることは有り得ない
絶対にありえません
Posted by ナオミ at 2021年04月13日 07:33 | 返信
長尾先生、ごめんなさい。NTT.docomoのスマホを契約したら、個人情報をNTT.docomoに提供しろと言われたと申し上げましたけど、テレビやパソコンのインターネットやスマホでは映画やスポーツや時事ニュースのうちどれに興味がありますか?という質問だけでした。
でも一戸建てか、マンションか賃貸アパートかとか、子供はいるのかとか、いやな質問もありました。
パソコンも、覗かれるかもと思ったのも杞憂みたいです。覗かれてるかもしれませんけど。まあ仕方ないです。
コロナ検査とワクチンに振り回されますね。宝塚市は、ワクチンに関しては何も言ってきません。80歳以上からか、施設からはじめているのかもしれません。あんまり打ちたくないので、「お先んどーぞ」という感じです。でもボランティアとかお年寄りのお世話をするときは、ワクチンを打っておいた方が良いのでしょう。アストラゼネカのワクチンは血栓ができる人もいるとか、ワクチンの数も少ないのかもしれません。何かお手伝いできることはありませんか?何でもします。掃除とか。
Posted by にゃんにゃん at 2021年04月13日 09:03 | 返信
今日もコロナチャンネルやってない…泣(;_;)
政治家やマスコミのせいばかりにしてはいられない。
わたしがおかしいのかと思っていたけど、、、、、
わたしはおかしくない!
いい加減、民衆よ!立ち上がれ!
一年経っても何も変わらないこと自体がおかしいでしょ。
同じ報道を繰り返し、どこにお金を使っているのか?
みんなが疲弊する政策しかできないなんて、、あーあって感じです。
夢が持てる未来を!
Posted by 宮ちゃん at 2021年04月13日 10:01 | 返信
今の行政は財務省が金出さないから、地方自治体にもコロナ対策医療・経済支援のための資金がまったく行きわたらない。
医療に十分なカネが支給されなければ、コロナ診療体制・医療供給力の増強などできるはずもない。
それ以前に医療・介護従事者への定期的な検査も実施されないので、医療(病院)介護現場のクラスターは一向に収まらない。
その上に医療従事者にいまだに20%以下のワクチン接種率の状況で、未接種の80%の医療従事者に高齢者ワクチン接種をやらせようというのだからムチャすぎる。以下に説明するように本末転倒としか言いようがない。
不特定多数の患者に接する感染リスクの高い医者は定期検査もされておらず、誰もがコロナに感染している可能性がある。
そういう医者が自らはワクチンも打たれずに大勢の高齢者に至近距離でワクチンを接種していいものか?
ワクチンを接種する医者がコロナ感染媒体となって、ワクチンを打ちに行った高齢者が続々とその医者にコロナをうつされて感染して重症化する。なんて笑えない話が現実に起こりえるかもしれませんね。医療倫理に反しているのではないか?
高齢者にワクチン接種する医者は少なくともワクチン接種して2週間以上経過した医者がやるべき。
そうでないと、ワクチン被接種者の安全は担保できない。ワクチン打ちにいく方がかえってリスキーという事になりかねない。
ついでに言うと、医者・看護師しかワクチン打てないという状況ではワクチン接種は遅々として進まないでしょうね。
ワクチン接種が本当にメリットがあるのか、長期的に安全なのか?という疑義はまた別の問題としてあるわけですが、
Posted by マッドネス at 2021年04月13日 11:19 | 返信
「コロナ自粛の大罪」の本の中で長尾先生の語られていたことは、私も同じように考えておりましたので、いちいちもっともとうなずきながら読ませていただきました。過激なことは何ひとつ書かれておりません。同じように考える人はきっと多くいるだろうに、どうしてこうした意見をマスコミは報道しないのか、と苛立っていたのですが、YOU TUBEの切断ではっきりわかりました。報道規制が敷かれていたからだったのですね。政府に都合のいいことばかりが取り上げられて反対意見や不都合なことには報道規制がかけられている、まさに戦争の時と同じ。このままでいいはずありません。政府はコロナ禍のどさくさに紛れて福島の原発処理水の海洋放出を勝手に決めてしまいました。去年オリンピック延期が決まった時よりも感染爆発している状況にありながら、お金のために国民の命を犠牲にしてでもオリンピック強行しようとしていても、マスコミは黙ったままです。ちょっと待ったとモノ言う人は、締め出しをくらってテレビには出てこれないから、もう見飽きるほど同じ人ばかり出てきて同じことばかり言ってるから、コマーシャル画像流しているのと変わらないからもういいよ、と言いたくなります。こんなやりきれない不穏な空気の中でも医療や介護現場では日々みんな健気に踏ん張って頑張って働いています。誇り高き日本人。長尾先生、なんとか生き抜いていかねば、ですね。いつも遠くから応援しています。
Posted by 遠い声 at 2021年04月13日 11:26 | 返信
長尾先生の大フアン 先生のYOUTUBE未だに ダメですね。 何故なのか?
私は前にこのコメントにも指摘されてた、 ここまで言うかの 凄い大学教授のYOUTUBEみてます。
今の政権をボロクソ、日本がこれから崩壊していく課程、 社会学者なので、詳しく理論的に 説明。 これ見てると日本は規制されてないなと思うような内容です。
こういうの2,3他にも見てます。
長尾先生の何が引っかかったのか、知りたいです。
長尾先生、 私は応援、クリックしかできませんが、 いつも無事でいらっしゃることを 祈ってます。
先生の映画 東京の友達がけっこう見てくれてます。 私は遠くて行けませんが、 評判良くて、嬉しいです。
Posted by サツキ at 2021年04月14日 09:54 | 返信
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