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どこまでも中途半端感

2021年04月12日(月)

政治家は「マンボウ」や「非常事態宣言」を叫ぶ。

一方、テレビは連日、「過去最高」と煽りたてる。

でも気が付いたら阪神間が世界で一番の蔓延地に。

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でも、街中は、普段よりも人混みであふれている。

みんな口を揃えて「コロナ慣れ」、と政治を無視。


一方、阪神間では陽性者が自宅待機中に亡くなっているのが現実だ。

兵庫県はようやく自宅療養を認めたけど、じゃあ今まで何だったの?


ワクチンに関しては「打つ打つ詐欺」ではないけども、

医療者でさえ、接種スケージュールの詳細は未定である。


正直、患者さんに聞かれても、わけわからん。

このバラバラ感は、いったい、なんなん???


すべてが「中途半端」である。

「なんかやってる感」だけだ。



英国は、先月まで感染者数が日本より1ケタ多かった。

しかし今は、新規感染者数は日本のほうが多くなった。


ジョンソン首相は、「マスク外してビール飲む」と意気込む。

徹底的なロックダウン&ワクチン接種の勝利と言われている。


マスク会食ないし扇子会食なんて中途半端はやめて

やるならやる、やらないならやならい、のどちらか。


ワクチンもやるならやるで、とにかく急いで打つべきでは。

PCR検査もいろいろ言われて1年経つけど、なにも変わらん。



この中途半端こそが日本的感なのだけど、バラバラでは国が亡ぶ。

矛盾だらけの政策を市民は見限っているような気がしてならない。


僕達、最前線の医療従事者は受け身なので、お上の指示に基づき、

市民の求めには粛々と対応していくだけなので、文句は言えない。


これだけ後手後手だと、正直、やるせない。

僕達、医療者のモチベーションがいつまで続くか自信ない。



2月16日付けの、厚労省からの事務連絡

「新型コロナウイルス感染症の医療提供体制の整備に向けた 一層の取組の推進について」


1 自宅療養者や自宅待機中の患者等に対するフォローアップ業務の委託

○ これまでも「宿泊療養・自宅療養に関する留意事項等について」(令和2年 4月 10 日付事務連絡)、

「自宅療養を行う患者等に対するフォローアップ業務 の委託について」(令和2年4月 11 日付事務連絡)

等でお示ししたとおり、 保健所等の業務負担軽減を図るとともに、医学的知見に基づいた対応を行う ため、 地域の医師会や都道府県看護協会、在宅ケアに関する団体等に自宅療養者や自宅待機中の患者等に対する オンラインも活用したフォローアップ業務を委託することを積極的に検討すること。


でも、1年前からもうやっているよ!


この連絡を受けてか、兵庫県では


医療破綻回避に兵庫県が自宅療養導入 

子育て介護中の軽症者対象(毎日新聞) →こちら


コロナ新規感染、兵庫で3日連続300人超 

井戸知事「自宅療養認める」感染急増で方針転換(ラジトピ) →こちら



当たり前だよね。

1年前から自宅療養者は沢山いて、町医者が診てきたけどね。


正直、1年、遅い。

遅すぎやしないか。


このブログやコロナチャンネルや月刊公論に

1年以上前に書いたことは、今頃認められた。


本当によく分からない。

でも動画で発信することはまだ許されない。


リーダーによる「中途半端でない発信」を待ちたい。

なんだか、本当に明るいニュース、を期待している。


とりあえず、GW明けまで、モラトリアム期間として楽しもうぜ。

たった80年しかない人生の貴重な1年をコロナに奪われてたまるか。



PS)

仕方が無いので、これから再開まで暫く

「Dr和のニッポン臨終図鑑」を、紹介。


第200回  田中邦衛さん

〝五郎さん〟は私たちの記憶の中で生涯現役

夕刊フジ 2021年4月10日(9日発行)  →こちら


『北の国から』の追悼放映を観ながら今、この原稿を書いています。北の大地に暮らす父と子の成長を長きに亘って描き続けたこのドラマ。多くの視聴者が、純と蛍の親戚のような気持ちで作品を見守っていたはずです。 愛情深いゆえに口下手で不器用すぎる父親役の五郎さんの存在が、フィクションなのかノンフィクションかなのか、視聴者が混乱するほどに全身全霊で演じられた俳優の田中邦衛さんが3月24日に亡くなられました。享年88歳。死因は、老衰との発表です。


確かに、ここしばらくお見かけしなかったように思います。2010年に公開された映画『最後の忠臣蔵』が最後の出演作だったそうです。その後、マスコミの前に姿を見せたのは2012年に亡くなられた俳優の地井武男さんの葬儀でのこと。「ちぃ兄、会いたいよ~」と少しおぼつかない弔辞を読んだ田中さんを、息子の純を演じた吉岡秀隆さんがそっと支えていたのが印象的でした。  それからは、公の場に姿を見せることはなく、10年間静かに過ごされた後の米寿での旅立ちです。この間、どのような状態であったのか、いろいろな記事が書かれているようですが、2010年の最後の映画出演の時点で、田中さんは喜寿の77歳。普通の企業勤めであれば、現場の最前線に立つことはまずありません。


後期高齢者となっても、役を演じられるということがどれほどスゴイことか...私は先日、縁あってあるヤクザ映画にチョイ役で出演させてもらいましたが、たった一言の台詞が本番になるとどうしても出て来ずに、何度もNGを出しました。還暦を過ぎるとはこういうことなのだと実感しました。だからこそ、70代、80代の役者さんには本当に頭が下がります。

・ 

さて、この4月1日より「改正高年齢者雇用安定法」が施行されました。70歳まで働き続けることができるよう、就業機会を確保することが企業の努力義務となったのです。確かに今の70代は若々しい人が多く、高齢者とは呼べない人ばかり。しかし、老い方は人それぞれ。生き甲斐として働きたい人が働ける環境づくりは大いに結構ですが、「働かざる高齢者は食うべからず」といった空気が、この法改正によって社会に蔓延しないだろうかと少々不安です。


厚労省の発表によれば、日本人の平均寿命は、男性が81歳で、女性が87歳(2019年)。しかし、介護を受けたり寝たきりになったりせず日常生活を送れる「健康寿命」は、男性72歳、女性74歳。生涯現役で死ぬ人は、意外に少ないことがわかります。 田中さんも70代でリタイアしました。しかし、五郎さんは私たちの記憶の中で生涯現役です。


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この記事へのコメント

ドクターがこれまで発信し活動してこられた結果が、少しづつでもこうやって動いているのではないのかなあ? 世の中には利害関係とか力関係とかよくわからない力学があるんやろうなあ、、、などと思いつつ、正しく恐れ身をまもり、今日もお日様の光をあびながらウォーキングに勤しんでます!!人生ハッピーや!応援してるで、ドクター!

Posted by 一読者 at 2021年04月12日 11:18 | 返信

今日の国会中継を、なんとなく眺めていたら立憲民主党の尾辻さんという女性が「在宅診療で有名な尼崎の長尾先生や八割叔父さんこと西浦先生が「医療が崩壊している」と仰っています」と言っていましたのでびっくりしました。
立憲民主党の江田さんも舌鋒するどく菅総理に質問していました。
東北大震災の時の菅総理も相当やられていたなあと思い出しました。
フランスのマクロンも、ドイツのメルケルもアメリカも世界中が苦しんでいるなあと思います。コロナウイルスがどこから、どういう風に発症したのかもわからないですからね。

Posted by にゃんにゃん at 2021年04月12日 11:37 | 返信

先生・・今日もお疲れ様でした。
私はマスターズ松山英樹さんの優勝に感動してました。グリーンのジャケットが似合っていました。
まだ20代やんと私も30数年ゴルフやってます・・先生‥打ちっ放しに行ってかっ飛ばしてくださいスカァッとしますよ。⛳オーガスタ―。
昔は紳士淑女のスポーツだと10代の頃から朝早く起きてジャケットを着てクラブに入ります・・寝ぼけまなこで。久しぶりにコロナ忘れて数日マスターズ観て興奮していましたよ。
コロナに気をつけて・・生きて行きます、先生もうつらないように気をつけてください。


田中邦衛さんの北の国からの演技に泣かされました・・青大将の田中さんも面白かったですね。

Posted by 長尾先生大好き at 2021年04月12日 06:42 | 返信

この国の医療はもともときわめて脆弱で事実上崩壊していた。さらに政治がその流れをさらに推し進めていたのです。
これまでそれを認識していなかった国民が今頃になって慌てふためいているのが今の状態と言えます。
コロナ禍が教えてくれた事は、この国の医療は災害時(有事)に臨機応変な対応ができないという事です。
コロナの診療に参加できるのはほんのわずかしかいない呼吸器内科と感染症内科の専門家のみ。
海外と大きく異なるのは、そういう専門家以外の診療科の医者が参加できないこと。法律がそれを正当化している。
呼吸器・感染症医療の最前線にいたのが町医者(開業医)で、彼らが冬にインフルエンザを積極的に診ていたから、病院への負担が最小限に抑えられていた。いわば堤防のような役割でした。その堤防はいまは存在せず、土嚢すらない状況。
水量(感染者数)が増えれば、容易に洪水被害になる。それが今の日本のコロナ禍の医療状況と言えます。
町医者(開業医)がいつまでも参加できなければ、日本の医療は崩壊したままの状況が延々と続くでしょう。

Posted by マッドネス at 2021年04月12日 08:35 | 返信

大阪府市では、政府の方針に従って早くから「保健所」が廃止された。
公立市民病院が解体され看護専門学校が閉校に追い込まれた。
昨年末造られたコロナ重症病院も宣言解除とともになんと3月末に廃止される予定だった。
知事はよほど暇なのか、テレビとんびに忙しい。

今日、府下の病院にICUでの「救急や一般手術の延期・中止」を緊急要請している。
大阪市大病院は、「一般外来」まで休止した。
〇〇の言う「トリアージ」も極端になったものだ。
マスメディアは一部をのぞき、「聖火リレー」から「オリパラ中止」の声を完全に封殺した。
「福島沖に汚染水を流し」「コロナ大爆発の中で」、炎天下「日華親善対抗試合」が開幕する。

Posted by 鍵山いさお at 2021年04月12日 10:17 | 返信

今回の感染爆発は3月に外国人入国者を20000人近くいれていたのが原因でしょう…そこは触れない政府+メディア。空港から陽性となれば日本の医療で治療ですかね。病院のベッドは外国人から占領されてないですかね。
日本の土地も危ないです。日本の過去10年間、韓国、中国企業に売却された日本軍事基地付近の土地購入は約80件。横須賀の米軍基地の近くも共産党の幹部に4月26日に買われます…戦争ではない形で日本占領されそうです( ・᷄-・᷅ )ほんと、せい○のする事はめちゃくちゃ

Posted by M at 2021年04月16日 04:54 | 返信

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