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イベルメクチン
2021年04月04日(日)
日曜の午前、新人医師の指導と発熱外来だった。
今日の若い先生は昔の自分より優秀で格好いい。
毎日のように、コロナ陽性者と向き合っている。
毎日、コロナ、は当然か。
マンボウの中に居るから。
正直、若い人が増えたなあ、と感じる。
また、なんとなくインフルと似てきた。
抗原検査だと、10分で「陽性」かどうか分かる。
その上でCT等で肺炎の有無、重症度評価をする。
今は(おそらく)、すぐに入院できるだろうから、
治療は病院のほうに任すように気を使っているよ。
でも医療逼迫したり、高齢者施設で入院できない人なら
ここで治療もフォローアップもすることになるのだろう。
僕達の武器は限られている。
・ステロイド
・酸素
・点滴
・フォイパン
・イベルメクチン・・・
そのイベルメクチンに関して、高橋茂さんの有料メルマガの
中で大塚耕平氏が書かれていたので、勝手に引用させて頂く。
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三耕探究(第28回) 「イベルメクチン」
大塚耕平(早稲田大学客員教授・藤田医科大学客員教授)
緊急事態宣言は東京五輪聖火リレーに合わせて無理に解除した印象でしたが、案の定、リバウンド気味。しかし、緊急事態をずっと維持することにも無理があります。 ワクチンと治療薬の普及で、社会全体としてインフルエンザ並みの抵抗力と治癒力を確保することが喫緊の課題です。
しかし、日本のワクチン接種率はあまりにも低い。3月20日時点でわずか0.4%。イスラエルの接種率59.6%が最も高く、他の主要国は英国39.6%、米国23.7%、ドイツ8.6%、フランス8.3%などです。 そうした中、アストラゼネカが2900万回のワクチンを秘匿していたことが発覚。ワクチンは必要ですが、どうも製薬会社の思惑どおりの展開になっている気がします。こういう事実が出てくるとますます怪しい。 ワクチンについて整理してみます。
ワクチンの始まりは1796年。英国人医師エドワード・ジェンナーが牛の乳搾りをする人に天然痘患者がいないことに着目。 乳搾りに従事すると牛痘に感染しがちですが、重篤化はしません。ジェンナーはそれが天然痘に罹らない原因と推察し、8歳の少年に牛痘を接種。病原体を体内に入れることが感染防止になることを確認。ワクチンの始まりです。 以来、ワクチン開発は進み、製法によって複数の種類に別れました。現在は従来型ワクチンと新型ワクチンに大別されます。
従来型の第1は生ワクチン。天然痘ワクチンもこれです。感染予防効果が高いものの、生きたウイルスを接種するので、実際に感染し、副反応が生じ易いようです。
第2は不活性化ワクチン。生きたウイルスではなく、ウイルスを殺して(不活性化して)接種します。ウイルスを培養し、ホルマリン等で殺してから精製されます。 インフルエンザワクチンはこのタイプ。副作用が少ない一方、免疫反応(感染防止効果)が弱いため、補助剤(アジュバンド等)を用いて効果を高めます。
第3は組換えタンパクワクチン。ウイルスそのものを培養せず、ウイルスの一部(タンパク質の「設計図」)を人工的に生成して接種。不活性化ワクチンと同様、免疫反応は弱い一方、副反応は起きにくいです。 新型ワクチンの第1はウイルスベクターワクチン。ベクター(運び屋)と呼ばれるウイルスに「設計図」であるDNA(デオキシリボ核酸)を注入したもの。
第2はDNAワクチン。「設計図」であるDNAにウイルス突起(スパイクタンパク質)を作る情報を組み込んだもの。 第3はmRNA(メッセンジャーRNA)ワクチン。やはりウイルスの「設計図」であるRNA(リボ核酸)を合成したもの。 いずれも体内に入った「設計図」をもとに細胞内でウイルスの一部を生成。免疫機能がそれに反応して抗体を作り、本物のウイルスが侵入した時にいち早く攻撃できる体制が構築されます。
遺伝子工学、遺伝子治療等の応用技術ですが、SARS、MERSが流行した頃から開発がスタート。しかし、SARS、MERSが収束し、症例数が減少したために中断しました。 新型ワクチン開発は将来のことと思われていた矢先に発生したのが今回のパンデミック。新型ワクチン開発が急務となり、これまでの蓄積技術が実用化されました。つまり、人類史上初めての技術を使ったワクチンを接種し始めたということです。
2020年12月、世界初の新型ワクチンをファイザー、ビオンテックが製造。mRNAワクチンであり、米国が緊急使用を許可。モデルナもmRNAワクチン、アストラゼネカはウイルスベクターワクチンです。 治療薬では抗ウイルス薬のレムデシビルが既に使用されています。エボラ出血熱治療薬として開発されましたが、コロナにも有効とされ、ウイルス増殖を防止。
日本で承認された一方、WHOは推奨していません。 今注目されているのはイベルメクチン。開発したのは2015年に日本人3人目となるノーベル生理学・医学賞を受賞した北里大学特別栄誉教授の大村智博士です。 世界中で年間3億人以上が感染する疥癬(かいせん)の薬として知られています。
疥癬はヒゼンダニによる皮膚感染症。皮膚疾患の中では最高度の掻痒(痒み)です。 その内服薬として2006年8月に保険適応となったのがイベルメクチン。日本ではMSD(メルク)が製造しています。 メルクのルーツはドイツ。創業は17世紀に遡り、現存する医薬品・化学品企業としては世界最古の歴史を有します。 メルクは2018年時点で275人と言われる一族が株の約70%を保有し、ファミリー企業が経営を監督。事業の細部には関与せず、1億ユーロ以上の大型投資案件、役員報酬、人事等の諾否を握っています。 保有株は一族内の売買か相続でしか移転できず、新たに株主となる者は「メルク大学」と呼ばれる研修を受講することを求められると聞きました。
要するに世界的ファミリーコンツェルンがコロナに有効と言われるイベノメクチンの帰趨を握っています。 既に世界27ヶ国から有効性を認める研究報告が44件公開されています。合計15420人に投与され、予防89%、早期治療82%、死亡率75%の改善が観察されています。 ハーバード大学による投与コロナ患者704例の致死率は1.4%、同数の非投与患者は8.5%。人工呼吸器装着患者では7.3%と21.3%の差があります。 コロナ対策(とくにワクチン接種)の先頭を走るイスラエルも、イベルメクチンがウイルスの増殖量抑制、期間短縮、症状改善に効果があり、既知の用量であれば非常に安全であるとの見解を表明。
日本では2020年5月6日に北里大学がイベルメクチンの治験を実施すると発表。同年12月4日、厚労省のコロナ診療手引き(第4版)に国内治験が行われている薬剤としてイベルメクチンを追記。今年になって、東京都医師会はイベルメクチンの緊急使用を提言し、3月9日、自宅療養者に対する投与を検討すると発表しました。 ところが、イベルメクチン製造元メルクが効果に疑問を呈しています。メルクはなぜ否定的なのか。
開発者の大村博士はメディアの取材に対してを「メルクはイベルメクチンが使われては困るという考え」と指摘し「企業利益の問題が絡む」と述べています。 メルクはワクチン開発に失敗したのち、新治療薬候補モルヌピラビルの治験を進めています。イベルメクチンは1錠700円程度に対し、新薬は1錠数万円と想定され、当然後者を推奨したいでしょう。 イベルメクチンの有効性が公認されれば、高い新薬は不要となり、投入した開発費も回収できなくなるリスクがあります。
因みにレムデシビルは1人分24万円です。 専門家ではないので何が正しいのかを判断することは難しいですが、新型ワクチン開発技術が確立した直後にコロナパンデミックが発生し、人類史上初めてウイルスベクターワクチンやmRNAワクチンが投与され始めたことも含め、いろいろ考えさせられます。 今回も仏教話になりませんでした。筆者としては残念。ではまた来週。
ーーーーーーーーーーーーーー
午前中は、外来と発熱外来と医師の指導。
午後は雨のなか、10件の往診と訪問診療。
夜は、ZOOMでの雑誌の取材と医局会。
あっという間に、1日が終わりそうだ。
PS)
毎日、コロナ患者さんに接している看護師たちに今日、聞いた。
「君たちは、ワクチン受けるの?」
「誰も受けませんせんよ」・・・
これ以上は書かないことにしよう。
このブログの存続のために。
YOU TUBEは、1週間経過したが、まだアップできません。
電車に喩えるなら「運転再開の見込みは分かりません」。
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この記事へのコメント
ワクチン情報のお裾分け、有難うございます。行間から自分なりに察します。
PS)のお言葉でもう十分ですよ、先生。
でも「長尾先生が仰ったから」と丸投げせず、ちゃんと自分で考えますね。
過去ログを辿る旅、やっと2011年の4月初めまできました。
時系列で辿るのに、当初はサイトを開くたび遡って検索するのに手間がかかりましたが、
今では読了ページをお気に入り登録しておいて、次はそこから開くようにしてます。
老眼と情報処理能力が下降するアタマに難儀しながらも、過去から学ぶ旅を続けてます。
大事な記録でもあり、沢山の方たちの拠り所でもあるブログ、どうか続きますように。
Posted by taco at 2021年04月05日 11:02 | 返信
先生、こんにちは!
昨日は雨の中の往診、診療お疲れ様でした。昨日の雨は激しくて動きにくかったですね。
大塚教授のお話二度読みました呑み込みが悪いものですから。大阪より東京の感染者が少ないはずがありません、恐ろしいです。
Posted by 長尾先生大好き at 2021年04月05日 06:15 | 返信
早く、運転再開にならないかなぁ♫
Posted by 宮ちゃん at 2021年04月05日 10:11 | 返信
早く、運転再開にならないかなぁ♫
Posted by 宮ちゃん at 2021年04月06日 09:51 | 返信
イベルメクチンは週刊誌でも神様からの
贈り物という記事を掲載してくれたが、
ワクチン打てば大丈夫的な報道ばかり
でイベルメクチンの報道はほとんどない。
利権や、お金にならないからだと私も思う。
日本でワクチンの接種が高齢者に始まってから
もっと恐ろしいことが起こるような気がしています。
これはワクチンではなくて人の遺伝子操作だと
個人的には理解しています。
マザーテレサの悪の根元は利己主義です。
の言葉が今の状況と思います。
Posted by ポトス at 2021年04月11日 01:47 | 返信
イベルメクチン 日本の製薬会社に 国内で作らせたらいいのになと思います。
すぐ納品できるし。
アビガンどうなったんですかね。。。安倍総理の時、富士フィルムに作るように指示してましたが?!
デンカなど、さまざまな化学系会社が材料を作るとIR発表されてたけど。。。
テレビ報道されないので、厚生労働省のHPで副反応審議会の資料を自分で見てますよ。
副反応や死亡に関する情報がたくさんあるので、自分自身で判断しています。
テレビのコロナ怖い怖いの煽りを見ていると、、、テレビを見たくないです。
また、ワクチン接種したら、血糖値がものすごくあがるようです。
[コロナワクチンで血糖値はどうなるの?]
https://www.youtube.com/watch?v=TiDZ77pS8Lo&t=118s
実際ご自身で、測定されています。
糖尿病コントロールできてない方が打ったら。。。どうなんですかね。。。、
神戸でワクチン接種後亡くなれてた方も、糖尿病あったし、原田洋平さんのお父様も少し数値高いぐらいの糖尿のけはあったようです。。。
Posted by あまっこ1974 at 2021年08月13日 02:50 | 返信
ワクチンについて
先生のpsを見て、思わずうーんってうなりました。
私もワクチンは本当は・・・
でも職場的に打たざるを得ない心理に追い込まれました。
理屈では打たない権利があるはずだけど
そうはいかない現実です。
今週末2回目のワクチンを受けます。
息子がマレーシアにいます。
ワクチン受けてほしいと思ってしまいます。
自分の矛盾に笑ってしまいます。
Posted by カドヅミアツコ at 2021年08月24日 01:57 | 返信
【今すぐ5類】重症化待たず即治療!長尾和宏【イベルメクチンは効く】を拝見して、なぜ5類にしないのか不自然不合理だと思ってましたが、
和田秀樹先生の8/19まぐまぐニュース「現役医師が指摘。大学医学部がコロナの「5類格下げ」を拒むウラ事情」を読んで合点しました。かなり辛辣に書いています。
Posted by kmj at 2021年08月24日 10:50 | 返信
コメント失礼致します。日本ですと、どの製薬会社がイベルメクチンを提供していますでしょうか。また、症状が出始めてから1錠1日一回の認識で宜しいでしょうか。
Posted by Alepi at 2021年09月08日 05:30 | 返信
イベルメクチンを輸入代行で手に入れることができました。
一人1錠(12mg)を服用するとよいと伺っていますが、
子供は一人どれほど服用していいのでしょうか。
教えて頂きたいのですが。
Posted by 山北 at 2021年09月15日 03:14 | 返信
ネットで調べて、疥癬でイベルメクチンを服用し始めたのですが、体重75kgで12mg1錠を服用して、2週間後にまた服用と書いてあるのですが、効果があまり見えません。服用方法を教えて貰えませんか? 勝手な御願いで相済みません。楽天のブログにコロナ治療に正露丸が簡単に効く安全な服用方法を書いていますので読んで頂けませんか。私の指導で3人の自宅待機患者が完治しました。正露丸だけでコロナは終息できると考えています。失礼します。宜しく御願い致します。
Posted by 西村 利治 at 2021年11月19日 05:04 | 返信
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