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「溺れる」と「枯れる」

2021年04月15日(木)

第四波のなか、2本の映画は、まだ頑張っている。

コロナ禍でも観て頂いた皆様に感謝申し上げます。

「溺れる」と「枯れる」は「天動説」と「地動説」

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SNSに上がっていた映画の感想を

いくつか、ご紹介させていただく。


~映画 『痛くない死に方』の感想~


〇「痛くない死に方」を見ました。 在宅医と患者と家族の物語。 自分らしく生きて 自分ら しく死にたい。でも、ひとりでは死ねない。 そこには家族の思い、本人の思い... 医 療の在 り方。 母は急逝してしまった。 父とLiving Willの話をしたい。 私は受け止められ るかな...


〇 病院から在宅の終末ケアへの連携も描かれていたから、敵視だけってわけじゃな かった けど、病院VS在宅医な印象だった。 あの在宅医療はとても理想的だった。家族の立 場でも 患者の立場でも、あんな風に自宅で死ねたらなとしみじみ思った。まあ、おひとりさ まだと 厳しいかな。


〇映画「痛くない死に方」すごくいい映画!! 前半は父母の死を思い出して辛かっ たが 後半は救われた気持ちになった。 そして死に方について考えることができた。延命 で苦し む終末医療は嫌・・在宅看取でこんなお医者さんにお願いし平穏に死にたい。若い人 も年寄 りも医者も絶対観た方がいいと思う。


〇「痛くない死に方」鑑賞。今は総合病院もそこまで偏っていないと思うけれど、病 気で はなく人を診ることの大切さを描く良作。柄本佑演ずる主人公の変容が見事。なんて 言う んだろう。ロボットに心が入っていく感じ。 〇「痛くない死に方」、観ました。僕は勘違いしていました。てっきり死ぬ人だけの 痛み だと思っていたら、一緒にいる親族の方の心の痛みもだったんですね。人生で絶対向 き合 わなければならない「死」を通して、優しさの尊さと素直な気遣いを学べました。


〇尼崎の訪問診療の医師のストーリー映画「痛くない死に方」を観た。 がん患者の 自宅療 法を描いてて医療のあり方を問いただすもの。 「溺れて死ぬより枯れて死にたい」 と言う セリフがある。 分かりやすくて楽しめる映画でした。


〇映画「痛くない死に方」を観た。患者役の下元史朗さんと宇崎竜童さん凄すぎ。ま さ に!!いるいる!!あるある!!の連続。細部までリアル過ぎ。人間が悶え苦しむ状 況、 苦しみから一気にレベル下がって亡くなるまで、実際を見たのかな...。役者って凄 い。


〇「痛くない死に方」 在宅医と患者と家族の物語。 誰が、痛くないのか? 何が正 解か? ヒトの数だけ生き様があるわけだから当然ヒトの数くらい正解と不正解がある。 当 事者と なった時、わたしはどうしようか、どうあるべきか、考えさせられました。


〇映画「痛くない死に方」観てきました。涙と鼻水でマスクの中は大変。 ブラックジョーク有りのDr.の成長記録。終末川柳が秀逸! 理想的な最後ですね...関 わる 人達の覚悟がないと出来ない事。パーソンセンタードケアも理想。仲良し家族、夫婦 に 限る!という感じでした。元気なうちに観て欲しい映画。


〇最初「痛くない死に方」だけ観ようかと思ったけど、モデルとなった原作の町医者 の ドキュメントも映画も観た。けったいな~を観た後に痛くない~観るとやっぱりエン ター テイメント性を感じずにはいれなかったけど、両方観て良かったな。


〇いつ閻魔さんからお呼びが来ても良い歳ですが、出来たら優しく連れていって欲し いと 願う凡人です。 気軽に観に行くには荷が重かったです。私同然映画終了後直ぐには 立ち上 がれなかった人多かったと思います。 満足の行く死に方なんて在るのでしょうか? 宿題沢 山頂きました。


〇シネギャラリーで『痛くない死に方』を観た。『心の傷を癒すということ』でも 思った が、柄本佑は誠実な医師役が似合う。現実にいそうだ、こういう先生。 奥田瑛二演 じる 先輩が紹介状でなく目の前にいる人を見ていたかと問いかける場面は身につまされ た。 医療者は患者に育てられる。常に、いつまでも。


〇「痛くない死に方」泣く。最初の先生の態度に予想と違った、こんな話しなのか... と正直 ガッカリしそうになったところをどんどん変えてったぞ、あの先生。 父親も自宅で 過ごし ていたのであの苦しみ方とか色々と思い出してしまった。鼻から酸素してたし(苦笑)


〇「痛くない死に方」 たしかに病院で痛ましい延命治療を受けるのは嫌だし、それ を見る のも嫌だと思う。 でも在宅医療にとって、病院は敵なの?救急車呼んで入院させら れたら 在宅医療はおじゃんですよ、な描き方はやりきれない。今でも病院の治療はただ生か すだけ の医療なの? 在宅と病院は相容れないの?


〇「痛くない死に方」滑り込みで観れてよかった。劇場は席間を空けながらも満員。見 ていて 辛いシーンもあったけど、宇崎竜童さん演じる老人が亡くなるシーンは美しいとさえ 感じ た。人はいつか終わる。電池が切れるように木が枯れるように静かに終わる為に覚悟 してお きたい。


〇『痛くない死に方』 在宅での終末期医療に従事する若き医師の挫折と成長を通し て、 「自分らしい死に方」を描く。尊厳を保って静かに死を迎え入れる、その選択の崇高 さ。 重いテーマだが印象的な台詞も多く、高橋伴明監督の軽妙さもある演出とキャスト陣 の熱演で 鑑賞後は穏やかな気分に。良かった。


〇高橋伴明『痛くない死に方』 さすがにかっちり作られている。後半の宇崎竜童と 大谷直 子の夫婦がカッコよく、展開として盛り上がる。しかしそれも、前半の下元史朗の鬼 気迫る 演技あってこそだ。本作は明確な医師・柄本佑の成長譚だが、それを支えているのは 下元史朗のパート。


〇「痛くない死に方」 在宅で人生を終えたい終末期の患者と家族、患者を診る在宅 医の話 物語の初めに登場する患者と家族の壮絶な苦痛と疲弊が酷く辛い。 実際には、痛み は伴う のだろうが、当人や家族の心をどれだけ癒せるか、なのだ。 リビング・ウィル書き ます


〇高橋伴明監督「痛くない死に方」シネスイッチ銀座にて鑑賞。終末在宅医療のリア ルと ある医師の成長。前半本人や家族の苦労や問題点も描き、中盤からそれでも選択する こと への応援や意義を描く。金銭面は語られないが、様々な角度からみえ、この数年でな くな った父に祖父母、それを介護していた母や叔母の姿を重ね、刺さりまくる。比較的直 球の セリフも多いがテーマがテーマなだけにうまくはまる。大病院は患部をみて、我々は 物語 を見るってセリフもよかった。佑以外の出演者を事前に知らなかったが、なんとまあ 豪華 で見事な俳優陣。


〇遺族に怒声を浴びせられた主人公が先輩医師と出会うことで成長。対人の基本は、 互い を知ること。何気ない痴話話で心を通わせ信頼関係を構築する。 昨今の感染対策でより困難を伴う場面が多いのだろうか。 あっぱれと言われる死に 方を したい。良作。


〇高橋伴明監督『痛くない死に方』を観る。人は看取り、看取られいずれ死ぬ。 ですが病で残された日々は誰もがこころ穏やかであってほしい・・。同じ人間なのだ から。 宇崎竜童さんを囲む人々がすてきだった!


〇『痛くない死に方』観に行きました。 「町医者は物語でみる」...が印象に残りま した。 正直、在宅はかなり大変そうでハードルが高いけど、「死」を迎える時に、本人やそ の関係 者と物語を共有できる伴走者の存在は大切だとしみじみ...。


〇「痛くない死に方」で絶品なのは男性俳優だけでなく、彼らを看取る親族に扮した 坂井真紀や大谷直子も、看護師の余貴美子や藤本泉も、柄本の同僚医師の大西礼芳 も、 それぞれの生をリアルに生きているのであり、助演陣全てに助演アンサンブル賞を贈 りたい ほどですが、それもこれも高橋伴明の脚本が上出来。


〇映画「痛くない死に方」を観てきました。一人の医者が成長していくとき、必ず節 目節 目に自分を成長させる患者に出会います。その出会いの余韻が医者にどう残り、成長 させて いくのか、短い時間なのに知ることができる映画でした。 (↑ 新城拓也先生 ありがとう!)


〇「痛くない死に方」を観に行きました。私は標準治療をしない方と延命治療の両方 の死 に方を身内に教えてもらえました。色々学ぶなかで私はもう決めています。大事なの は自 分で決めることだと思うのです。だから色々知ることが大切だと思います。選択肢は 1つ ではない。こんな先生が増えたらいいのになぁ。


〇高橋伴明の新作「痛くない死に方」は原作と医療監修としてクレジットされた長尾 和宏 の人間的魅力なのか、高橋がいつにない平明な語り口で終末医療を描いていて、素晴 らしい 説得力を持っています。「心の傷を癒すということ」に続き医者役の柄本佑もいいで すが、 患者に扮した下元史朗と宇崎竜童が絶品


〇やっと観れました 「痛くない死に方」  患者さんだけではなく、家族、医療者に とって も「痛くない」死の迎え方 医師の成長過程に加え、患者のスピリチュアルペインも 丁寧に えがかれていたし、自宅で家族の作った食事は何より患者を癒やす 在宅っていい ね。


〇『痛くない死に方』自宅で家族を看取る。自分には出来そうにない。うろたえてし まっ て壁を越えられない気がする、救急車呼んでしまいそうな気がする。自分はどう死に たい か?上手く枯れることが出来たらいいな。確かにたくさんの管には繋がれていたくな いけれ ど自宅がいいか?というとそうでもない。


〇今日観てきた映画「痛くない死に方」もきっとこれから先、心の中に残って時々立 ち戻 る拠り所になる映画である気がします。自分や周囲のこと、あるいは自分の仕事のこ となど に置き換えて考えてみるべき問いかけやヒントがたくさんあった。


〇長尾先生のことばに深く考えます。 「けったいな町医者」「痛くない死に方」の 映画を 観て、大切なこと、たくさん感じました。 涙するけど、あたたかい笑顔もある。 生きることは『食べること』生きることは『笑うこと』生きることは『歌うこと』 生きることは『歩くこと』 まだまだまだまだ、たくさんの感想がSNSにアップされていてありがたい限りだが、 今週はこれくらいで。この最後の感想に、あたたかな元気をもらう。 生きることは『食べること』 生きることは『笑うこと』 生きることは『歌うこと』 生きることは『歩くこと』  映画を観て、こう感じたいただいたことが素直に嬉しい。本当にありがたい。  生きることは、食べること。笑うこと。歌うこと。歩くこと。  この4つを、僕たちは今、コロナ自粛という名の下で、奪われてしまった。  なんというタイミングの映画公開であろうか。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


一昨日は、10人のコロナ陽性者で、

昨日は6人の陽性者と、増えている。


第四波のど真ん中にいて、毎日、もがいている。

濃厚接触者騒動が、朝から晩まで続く異常事態。


そんな中でも、映画を観て頂いた方からのお便りが届く。


実は、第四波と映画は無関係、では全くない。

いや、とっても関係あることを知って欲しい。


病院や施設から家に帰る人がふえている。

つまり、在宅患者さんは3割~5割増加中。


せっかく家に帰っても、在宅医の指示で大量の点滴で

自宅で「溺れる」末期がんや老衰の人がいるから、だ。


自宅でも終末期の患者さんに2ℓの高カロリー点滴

をして、「溺れさせる痛い在宅医」がいるそうだ。


医療界は「点滴病」であるが、

市民も「点滴病」、ばかりだ。


医学の発達に伴い、終末期が分かりにくくなる。

しかし、95%の人には「終末期」があるのだ。


終末期医療は過剰な点滴を「絞る」ことで枯れる。

枯れることで、長く生きて、最期まで食べられる。


2本の映画のキーワードは「溺れる」と「枯れる」。

終末期の過剰な点滴に対して警鐘を鳴らす内容だ。


だから、2本の映画はコロナ禍でさらに意義深い。


今週土曜日(4月17日)は、大阪十三の第七芸術劇場で

上映終了後後、1時間のアフタートークをやる。→こちら


PS)

「けったいな町医者」の続編の要望を頂いた。

パート2は、「けったいなコロナ医者」かな?


ドライブスルー診療、オンライン診療、

訪問診療、1年間、全部、頑張っている。



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この記事へのコメント

本当に、毎日、毎日、お疲れさまです。
みなさんの感想を読まさせていただいて、映画が蘇り、うん!うん!とうなづいてます。

点滴病。。。。胃瘻同様、ポートという厄介なものをつけて退院してきたら、もうやめどきはない。
朝、お粥食べたよね。ラコール飲んですよね、なんで?
やめた方がいいと思うから、お医者さまにも、利用者さまにも伝える努力をし続けているけれども、伝わらない。
これも意思決定支援ですかね…

Posted by 宮ちゃん at 2021年04月15日 07:03 | 返信

横たわる人の傍らに居て、待つこと、ただ見守ることの難しさ。
「少しでも良くなって欲しいから」と、何かを施したくなる。
でも、何もしないのは冷たく見放すことではないんですよね。
「痛い家族」だった頃の自分を思い出します。もうやり直しはきかないけど。

「けったいなコロナ医者」長尾先生のコロナの取り組みは貴重な記録でもありますね。
今回の映画の制作時、それと1年前のマスク騒動の時には何のお役にも立てなかったので、
次があるなら少しでもお役に立てればと思います。是非見たいです。

Posted by taco at 2021年04月15日 10:57 | 返信

長尾先生の2本の映画、頑張っていて凄いです

「点滴病」は市民側にも罪がありように思えて・・・(悲しい)

実は私の母ちゃん(今は老健にいます)、少し前に意識不明になったみたいですが直ぐに、元に戻りました
午前中の入浴を済ませた直後に意識不明になり、ベットに横になって経過観察で様子見ていたら、回復したみたいで、お昼ご飯も普通に食べたと職員の方から連絡をもらいました
母ちゃんは要介護4の寝たきりから、今の施設の方々のお陰で要介護2まで回復し、コロナにより面会謝絶になる前、家に連れて帰った時は家の中を杖なして歩いていました
面会謝絶になって心配していたのは、せっかく、歩けるようになったはいいけど足、腰が弱らないかと心配でしたが母ちゃんは強かったみたいです

「余分な事はしないで、見守って下さい
 笑顔のままでいて欲しいから」

母ちゃんは家では愚痴ばかりだったけど、今は、ニコニコと笑顔でいると職員の方に言われます
母ちゃんは幸せ者だと思います
ちなみに、母ちゃんのいる施設は病院と敷地が同じで医師を呼べば、歩いて医師がみえます
最初、病院から老健の異動は車椅子で、3分で移動しました

Posted by ナオミ at 2021年04月15日 07:13 | 返信

昨日「痛くない死に方」観てきました。
長尾信者の私としては内容が良いのは当たり前やんと思っていましたが、誘った映画好きの友人が「ものすごく良かった」と言っていました。
お父さまの最期を想起して色々と思ったようです。
もっと多くの人に観てほしいと思いました。
本を手に取れない人でも、映画だと観たい人は多いと思うから。
うちの市で、上映できひんもんかなーと考えました。
どうにかして、上映したいなーと思っています。
その際は挨拶にきてくださいね^^

Posted by マキプ at 2021年04月15日 08:54 | 返信

「けったいなコロナ医者」今すぐクランクインに入って下さいドキュメンタリー映画ですね。以前住んでいた町の病院直ぐに点滴を進める・夏にはビタミンをうってもらいに行ってました、冬に風邪気味になると点滴うちましょかと言われうっていました、二年前一年に三度救急搬送熱・・みな別の病院でしたが先生達は「風邪で点滴ですか?]と不思議がられました・・やたら薬を出す病院、二週間分しかくれない血圧の薬、私は一ヶ月分を下さいと言い・そうして貰いました。何やら事情があるのでしょうが・・患者側も色々勉強しなくてはと思いました、年末にどうでもいい検査をする病院もです。
ですので引っ越しをしてきて血圧の病院と甲状腺の病院を探すのに色々調べました・・本間は先生の病院で観てもらいたいですけど・・県外です。

先生だけじゃないです・・意見を削除されてるのは・・でもきっと正義が勝つ・・そう思っています。

Posted by 長尾先生大好き。 at 2021年04月15日 09:30 | 返信

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