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「極めて許しがたい」のはどちら?

2021年05月22日(土)

余ったワクチンを捨てるか誰かに接種すべきか?

もちろん後者だろうが、それをできなくしている

犯人は国でありマスコミ、であることに気が付いて。

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河野大臣「極めて許しがたい」

接種券ない者には打てないとワクチン廃棄した自治体に

(フジテレビ系(FNN)) - Yahoo!ニュース →こちら


河野大臣は、接種の際、余ったワクチンが複数の自治体で誤った指導によって廃棄されているとして、「極めて許しがたい」と述べ、有効活用を強く呼びかけた。 河野規制改革相「『接種券がない者には打てない』という、誤った指導を行っているところがある。そうした誤った指導の結果、貴重なワクチンが廃棄されているのというのは、極めて許しがたい」

河野大臣は、「接種券がなくても、後日記録すればいい」としたうえで、「貴重なワクチンが廃棄されることが、ゆめゆめないようにしてほしい」と強調した。 また、自治体のトップの接種などが物議を醸したことに関連し、「批判をおそれて廃棄することがないように、遠慮せず有効活用してほしい」と自治体に呼びかけた。


なんなん???


少なくとも尼崎では接種券の無い人に打ってはいけない.。

廃棄せよ、と保健所→医師会、と通達が出されていますが。


保健所は廃棄せよ!と。

でも河野大臣は、許し難い!と。


じゃあ、現場はどうすればいいの???ホンマ困る。

保健所は国だけど、国の大臣は真逆のことを言うし。


うーん、サッパリわかんなーい。


普通に考えれば、誰でもいいから打てばいいんじゃないの。

だろうけど、市長や社長に打てば、マスコミがまた騒ぐし。


捨てると河野大臣から怒られるから、誰かに打ったことに。

苦渋の選択でそうせざるを得なかったというケースが出る。


そこまで追い込んでいるのは、場当たり的に「戦略なき命令」を

発している大本営であり、自治体を責める大臣こそ「許しがたい」。


すなわち、ブーメラン発言。


今、自治体はどれだけ頑張って、大本営の指示に従っているのかだ。

指示する側が現場を知らないし、自治体も現場を考えずに指示する。


結局、現場は大混乱。

困るのは現場と市民。


74年前の大戦の時と似てきた。



日本医師会会長のメッセージも間違っている、と僕は思うのだが。

今回は集団接種を主体にすべきなのに、真反対の方針を示している。



本日午前8時からの読売テレビで、僕が少し発言する。

わずかな時間であるが、国に届いて欲しい、と考える。


読売テレビ「ウエークアップ」8時~9時半のなかで

僕が出るのは8時12分ごろ。



当院の高齢者の予約枠はいよいよ100人となった。

次は、「基礎疾患の優先接種」で大混乱、する。


その次は、ファイザーかモデルナか、で大混乱する。

その次は、アストラが加わり、三つ巴の闘いに。


その傍らで副反応や後遺症などで、大混乱に。

予想どおりなので、今からでも対策しないと。


過去は変えられないけど、

未来はいくらでも変えられる。


いや


「これからが、これまでを、決める」


要は、過去は変えられる、のだ。

今から、が大切。


河野大臣へ。(絶対に、読んでないだろうけど)

この長尾ブログをよく読んでから、

「極めて許し難い」のは誰なのか、ゆっくり考えて欲しい。


そして、打ってもいいのであれば、文書やテレビCMで

医療者や市民にその旨を分かり易く説明してほしいな。


近い将来、事前通告をしてから「長尾先生のブログ」を

質問に使う国会議員さんが出てくることを期待している。



要は、戦略のない作戦は必ず失敗する。

大切なことは徹底的なシミュレーションである。


それをしてから初めて、「極めて許し難い」という言葉を使ってよ。

ホント、現場はどうすればいいのか、サッパリ分からないのだから。


個人の脳ミソの中だけの思い付き政策は、必ず失敗する。

現場を熟知した有識者を集めて充分な議論を重ねるべき。



今日、ある雑誌による日本医師会の中川会長と僕との対談企画が

「緊急事態宣言中なので」という意味不明の理由でお断りされた。


緊急事態宣言中だからこそトップと末端が意見交換する意味がある。

それと、ZOOM対談であれば、その言い訳はできないはずなのだが。


僕が望む対談内容は

1)開業医は発熱患者を診なくていいのか?

2)保健所も病院も10日経てば患者を捨てるが日本医師会もそれでいいのか?

3)集団接種と個別接種。どちらを優先するのが国民のためになるのか?


もうお分かりだろが、僕は会長のお考えと真反対である。

しかし命令にはちゃんと従い、三千人の個別接種もする。


ホテルで政治家の政治資金パーテイや、寿司屋会食は良いけども、

長尾との対談は緊急事態宣言だからダメって、よく分かんなーい。


世の中、本当に理解できないことばかり。

読者のみなさま、どう思われます?


第三者の意見を、書き込んでください。

「長尾、それはアカン」でもいいから。



PS)

コロナチャンネル #377


ワクチン接種後の発熱! どう対応すれば...。 →こちら



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この記事へのコメント

現場の意見を聞くことは基本的なことなのにそれが出来ない、おかしくなっていますね。上の人が色々頭で考えるよりも答えはちゃんと発信しているのに。吉村知事可哀想なくらい疲れてます。橋下さんと先生の対談をテレビが設定したらいいのにと思います。ワクチンは私はキャンセル狙い。余ったらいつでもいきます。

Posted by iruka at 2021年05月22日 05:46 | 返信

昨日の号外の症例、経過をフリップに簡単にまとめて視聴者に感染症指定の在り方を問えないでしょうか?明日は我が身だという事をこのブログの読者だけでなく広く国民に知らせてほしい。先生ならできそうな気がします。でももしかしてまた色々圧力がかかってできないのでしょうか?

Posted by 匿名 at 2021年05月22日 05:57 | 返信

あちゃちゃって、感じ
河野大臣の発言、豪雨でワクチン予約テントの倒壊(ブログの「神田川俊郎さんの経過」の下の方)と医師会の中川会長と長尾先生の対談の御断りも、あちゃちゃって感じって、私だけかもしれないけど思った(笑)

ワクチンが余ることぐらい、誰でも分かる事なのに肩書のある人達にとっては

「想定外扱い」

なんだ、と思った
ここまでくると、TVを見て「河野大臣はカッコイイ」と思っている人達もいると思うので、「長尾先生のブログやYouTubeも見てね」と、言いたいです
でも、YouTubeの登録人数も近々5千人を超すのでわ!と、思っているし、2つの応援クリックも一番のまま(^_-)-☆
流石、長尾先生です

長尾先生、「神風が吹く」という言葉は知ってみえると思うけど(当然かぁ)、いつ、吹くのだろう
私はいつも、「神風は一度しか吹かない、2度目は無し」と、言っています
それも、一度目の神風も吹かせる人(達)の努力があるからこそ、吹くのだと思う
今のコロナ看取りの実績がそれを物語っていると、私は思っているし、長尾先生ご自身も元気だと思う(お腹周りは変だけど)

話は飛ぶかもしれないけど、「共震ドクター阪神、そして東北」の本を3月ぐらいに買って、読みました
私自身、東日本大震災は少なからず関わっていたからです
だからこそ、一度は被災地に行ってみたいと思っています(今だに、行ってない情けない吾輩)
本を読んでいて、現場を良く見て対策を出していると思いましたが、政府の対策は・・・

「生活保護」かよ

何か、違うのでは

「自分で歩ける人が先ず、歩いて行く」

私自身、関わった人(達)がそうだったからです
丁度、震災の起こる前の年の暮れに、魚問屋を建て直された方がありました
津波で問屋の冷蔵庫等は全て流されましたが、建物の柱は残りました
そして、ご自身の家族と従業員の方々も無事
人と物の両方が残りました
その人は工場の柱を見ながら

頑張らないと

と、思って魚問屋を続ける決心をしたそうです

一つ、ボタンをかける事をしなかったらどうだろう・・・
洋服を着ることを諦めてしまったかもしれない
「神風」は吹くことも無かったかもしれない
私のしたことは知り合いを通してサンマを買っただけ
そして、そのことすら時と共に忘れていました
これは多分、メディアでも伝えられてない、小さな小さな物語だと思う

Posted by ナオミ at 2021年05月22日 08:04 | 返信

先生、おはようございます。
「極めて許しがたい」何度もニュースで耳にしました、それじゃ臨機応変にしたらいいって事ですね。
海外みたいに予約してない人でも並んで待っていたらうってもらえる、駄目ですね並びますね。
あのカウンターでショートカット女子とお食事をしていたあの中川会長との対談の企画があったのですね、実現してもらいたいです是非、緊急事態宣言中やからとお断り、ダサいな。
今テレビ観ました。
「これからが、これまでを、決める」そうなんですね。
今日は雨も上がり爽やかです、少しはいい風が流れます様に。

Posted by 長尾先生大好き。 at 2021年05月22日 08:35 | 返信

『「極めて許しがたい」のはどちら?』を読ませて頂きました。政府、厚生省の相変わらずの、その場しのぎの対策の連続で、最前線でコロナ感染と戦っている臨床医の方々が疲弊している状況に腹が立って仕方がありません。長尾先生の仰るように「個人の脳ミソの中だけの思い付き政策は、必ず失敗する。現場を熟知した有識者を集めて充分な議論を重ねるべき。」であると私も思います。現在の政府、厚生省に「物流(ロジスティクス)」の専門家はいないと思います。日本はアメリカ等に比べて「物流研究」は10年は遅れていると言われております。専門家さえ遅れているのですから、素人の政治家、官僚が自分達だけで、ワクチンの効果的・効率的配給・使用について計画が立てられるわけはないと思っていました。戦争中も「後方支援・輜重」は全く軽視され、「輜重兵が兵隊ならば、蝶々・トンボも花の内」とバカにして、物資は「現地調達」が基本、最前線に送られた兵隊は、戦闘ではなく物資不足と飢餓により病死する。その悪しき伝統が今も続いている気がいたします。「物流」を軽視する悪しき伝統を断ち、大切なワクチンを無駄にしないためには事前に「物流」の専門家や臨床医の知恵を集めて、綿密な計画を立案すべきであったと思います。長尾先生の仰るように、これからは、一般の人たちの大量接種が開始される前に、物流専門家・臨床医の知恵を結集し、綿密な計画を立案して、二度とこのような混乱・失敗を繰り返さないようにしてもらいたいと私は切に考えています。

Posted by 洋ちゃん at 2021年05月22日 11:23 | 返信

「これからが、これまでを決める!」
そうだ!これから どうするかが大事だ。そうだ!そうだ!
言いたいことは、たくさんある。変なしがらみ取っ払って、いい方向に進んでいこう。

Posted by 宮ちゃん at 2021年05月22日 02:17 | 返信

ご多忙中ご苦労様です。毎日YouTubeも含め楽しみにしてます。
ステロイドの投与についてお聞きします。
喘息に使用されるステロイド系吸入薬、例えばオルベスコやアズマネックス等は使用されないのでしょうか?使用されないとすればその理由をお聞かせ願えませんか?
これらの薬は感染の初期段階において他のステロイド薬よりは処方してもらい易いと思いますので。
よろしくお願いします。

Posted by 佐藤正 at 2021年05月22日 02:23 | 返信

患者は早く楽になりたいですもの、私も風邪を引いた時点滴をうって貰っていました、
それはそれでよかったのかもしれませんねずーとじゃないのですから。
他のお医者さんから非難されることはなぜですか?ほっといてくれないのですね。
新し未知の病気です沢山の人を死に追いやる家族を引き離す、エビデンス、
時間がありません探り探りですよね、これは沢山の経験と研究されている先生には手ごたえがあったからだと思います、
なのにうっさいですね。
不都合な真実。それですね。

Posted by 長尾先生大好き。 at 2021年05月22日 04:42 | 返信

医療崩壊を防ぐために人流を抑えて感染者を減らす、そのための緊急事態宣言も
どうやら延長ムードが出始めてますね。あ~困惑するだろう人の顔が色々思い浮かびます・・・
医療が改善しないのは指定感染症2類扱いだから。「特措法」も経済面に向けた対策ばかりで、
病院以外でコロナを診断、治療したり看護することへのバックアップが不十分なままです。
医療と経済、分断されがちですが、決してどちらか2択なのでなく
医療が改善すれば経済も安心して回せるはず。今はどっちつかずの中途半端です。
医師会会長との対談が叶わずとも、自粛が続く程に大きな痛手を負っている業界の方々
例えば飲食、エンタメ、観光、他にはえーと?国の偉い方達や医療分野でなくても
違う業界からの理解と大きな応援が得られるといいのではないでしょうか。

ウエークアップ、クリニック提供画像の長蛇の列で現実を知ってもらえますね。
今日のコロナチャンネル#378では同業者からのお声が・・・エビデンスですか。
長尾先生の実績の積み重ねこそが何よりの証拠だと思います。今日も尼崎へ向けてエールを。

Posted by taco at 2021年05月22日 05:03 | 返信

『中川・長尾』対談が、「緊急事態宣言中」を理由に潰れたという。
IOCは「緊急事態宣言中でもやる」と宣言した。(5.21)  IOCがマフィアだったことが知れ渡った瞬間だ。
元ラグビー日本代表の平尾剛(スポーツ教育学・身体論)の言を聞こう。
「私はスポーツに育てられた人間ですし、『スポーツの力』は信じています。原始的な社会では、身体的な能力はそのまま生き延びるための力だった。身体を使うことが少なくなった社会で、アスリートのパフォーマンスは生きる力を見せてくれます。
でも、それを五輪に矮小化してはいけない。子どもが初めて逆上がりができた時、サッカーで初めてゴールを決めた日。できなかったことができるようになり、本人や周りのひとに感動を呼び起こす瞬間こそが『スポーツの力』です。勝利至上主義のもと、一部のエリート養成を促す五輪は、これに逆行しています。
東京五輪は中止すべきです。このコロナ禍にあって、社会的に弱い立場の人への配慮が決定的に欠けている点は、スポーツを愛する者として看過できない。もし強行すればスポーツに対する世論のまなざしは、より厳しくなるでしょう。
五輪はスポーツの名を借りた商業イベント。そう結論づけた上で、スポーツの価値を本質的に考え、時間をかけて教育現場から見直すべきです。」(5.22)

唸ってしまった。さすが、だ。
「現代スポーツには勝利至上主義や商業主義、過度な競争主義がはびこっている。勝利、カネ、ランキング上位といった、目に見えてわかりやすい目的」「筋肉さえつければパフォーマンスが高まるという単純思考」「スポーツ界のみならずいつしか社会全体にまで広がり、知らず識らずのうちに内面化しつつある、この『筋トレ主義』」(2019年)
長い引用で申しわけない。「心身の感覚をバラバラにする筋トレ思考」を乗り越えることを「自身の実感と科学的知見」で訴えてきたラガーマンの声にも、耳を傾けてほしい。
「1940東京」は直前に返上、「2021東京」は初日の朝に崩壊か!

Posted by 鍵山いさお at 2021年05月22日 09:13 | 返信

佐藤 正さんから長尾先生宛てのご質問に対し、横入り(余計なお世話)ながら、私見を述べさせて頂きます。私は滋賀県湖南市三雲で三雲クリニックという内科医院をやっている老いぼれ医者です。ただし、定年まで永らく基礎医学の生理学・薬理学を研究してきたキャリアをこんにちの臨床実践の背景としています。
  ご質問に対する結論は、【オルベスコやアズマネックスなどの吸入ステロイドを、コロナ感染症の初期から約2週間にわたって吸入すれば、重症化せずに治癒に至ることができると考えられます】ということです。現時点では、私が実際の患者さんに使ってみた結果の結論とは言えないのが辛いところです。しかし、長尾先生のブログかメルマガで、吸入ステロイド薬・レルベアを使っている、と記述されているのを拝見した記憶があります。
  私の主張もまさにその通りで、「レルベア200エリプタ 14吸入用」という喘息用製剤を処方してもらって、症状初日(あるいは感染発覚)から第4日目~14日間、毎日1回1吸入すれば重症化を防げると思います。レルベアは私が喘息患者として毎日常用している薬です(ただし、普段はレルベア100エリプタという、薬剤含量が200の半分の製品を使っています)。
  オルベスコやアズマネックスも有効だとは思いますが、私の喘息患者としての複数種類の吸入ステロイドの使用経験からすると、レルベアが最も優れていると思っています。なお、レルベアのメーカーであるgsk社(グラクソ・スミス・クライン)とは一切の利害関係はありません。純粋に喘息患者としての使用経験に根差した薬剤評価です。
  吸入ステロイドを感染早期から使うことを私は三雲クリニックのブログで訴えてきました。よろしければ「どこねっと 三雲クリニック」で検索してホームページを開いていただき、「ブログ」ボタンをクリックしてもらったら開きます。バックナンバーの #112 が最も詳しく吸入ステロイドについて記してあります。その他、#110, #111,#113, #115, #116, #118, #122, #123においても「コロナに対するステロイド治療」に言及しています。ご一読くだされば幸いです。

Posted by 奥西 秀樹 at 2021年05月22日 09:57 | 返信

すみません、間違えました。
佐藤正さんではなく、「宮ちゃん」さんのご質問でした。
老いぼれの老いぼれたる所以ですね…

Posted by 奥西 秀樹 at 2021年05月22日 10:01 | 返信

「極めて許しがたい」て、わけのわからん事言われても…。
おっしゃることの意味がよくわからないですね。
こんな事言う方の心の状態は不安定なのではと思われます。

今日の朝日新聞でも、入院治療遅れた末に亡くなった方の話が載っていましたが、
家族の心の傷は癒えるのか?と言いたいです。
藤田愛さんのyoutube観させていただいたんですが、砂がこぼれるように亡くなっていくと
おしゃっていたのが心に残って…。

この国は一回終わって、また新しく始めたら?って思います。

Posted by ターニャ at 2021年05月22日 11:19 | 返信

 国が何か月も前から「集団接種」と決めていて マスコミ発表のその午後に医師会長から開業医にもうたせろって横やりが入りすべて振り出しに戻ってしまってこの有様です。医師会長の力は強い!!

Posted by 薬剤師 井澤康夫 at 2021年05月24日 01:33 | 返信

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