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テレビが朝から晩までワクチン接種を煽るもんだから

診療の半分が「ワクチン問答」になり、困惑している。

あれだけ煽っても兵庫県では高齢者の５％しか接種していない。

7月末までに高齢者が全員打つのは、現実的には難しそうである。

難しいのは「感染既往者」からの質問だ。

「感染したけど打った方がいいのか？」

国の回答は「打った方がいい」であるが、

僕は3ケ月以降に打つように説明している。

中等症以上の感染者は、「抗体」を獲得して

それが1年程度は持続することが分かっている。

しかしもう抗体を獲得したなら「打たないでもいいのでは」

と意見もあり、要は自然に獲得した抗体の持続時間の問題だ。

そうなると、やみくもに打つよりも、採血してIgG抗体を

測定して、それが低ければワクチンを打つ、という手もある。

B型肝炎ワクチン（ビームゲン）や風疹や麻疹のワクチンなどは

そうしているので、コロナもそうしたほうが合理的ではないのか。

感染者数が減ったら、抗体検査をしてからワクチンを考えるのも一法。

知らない間に抗体を獲得している人も少なからずいると僕は想像する。

あと、「自然に獲得した抗体」と「ワクチンで獲得した抗体」の

どちらが「質のいい抗体」なのか、非常に気になるところである。

第四波を経た今こそ、大規模な抗体検査を実施すべではないのか。

そして接種を迷っている人には抗体検査をしてから考えてもいい？

ただし、ＩｇＧ抗体の検査は保険適応になっていない。

だから自費ででも（数千円程度か）調べてから考えると言う手もあろう。

以下、あれだけ感染が蔓延しているインドの抗体検査の論文が出た。

一般市人の２４％、ケアワーカーの２６％が、抗体を獲得していた。

ワクチン大国であったインドだけど、

抗体を見てから打った方がいいのでは？

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インドの一般人口及びヘルスケアワーカーの抗体陽性率：

2020年12月～2021年1月期 ICMR serosurveillance group. SARS-CoV-2 sero-prevalence among general population and healthcare workers in India, December 2020 - January 2021. Int J Infect Dis. 2021 May 19:S1201-9712(21)00442-2. doi: 10.1016/j.ijid.2021.05.040. Epub ahead of print. PMID: 34022338.

背景

インドの新型コロナ抗体陽性率は、2020年5～6月期の0.73%から、8～9月期の7.1%に増加していた。12月～21年1月期に3度目の抗体調査を実施し、一般人口とヘルスケアワーカーの抗体陽性率を推定した。 方法 全国の70区域から、10才以上の住民を最低400名抽出。ヘルスケアワーカーも最低100名抽出した。ヌクレオカプシドとスパイク蛋白に対するIgG抗体を測定。

結果

一般人口28,598名中4,585名（16%）がヌクレオカプシドに対するIgG抗体陽性、6,647名（23.2%）がスパイク蛋白に対する抗体陽性だった。両抗体陽性率に基づく調整抗体陽性率は24.1%となった。ヘルスケアワーカーのスパイク蛋白に対する抗体陽性率は25.6%だった。

結論

インドの10才以上の国民の4分の1は、昨年12月までに新型コロナウイルスにすでに感染していることが分かった。 （参考：2021年3月に公表されたメタアナリシスでは、新型コロナ抗体陽性率が、世界の一般人口で8.0%、ヘルスケアワーカーで17.1%だった）

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これって、インドでの感染爆発の前の数字である。

ということは、現在は「集団免疫」を自然に獲得？

国単位で「免疫パスポート」を自然に獲得したのか。

ネパールやスリランカやブラジルや南アフリカ、はどうなんだろう。

欧米では「免疫パスポート」が話題になっている。

それがないと、入店や入所や旅行で差別を受ける。

いずれ日本でもワクチンを打たないと不利益を生じるだろう。

ワクチンを打っていない医療・介護従事者は働けない、とか。

しかし知らない間の自然感染でＩｇＧをたくさん獲得していれば

ワクチンを打つ必要性は下がるので別に打たなくてもいいのでは。

つまり、免疫パスポートは、「ワクチン接種の有無」だけ

でなく、「IgG抗体獲得」も考慮すべきではないだろうか。

いや、「IgG抗体の有無」で免疫パスポートとした方が合理的だ。

さらに・・・

そもそも自然に感染して、IgG抗体を持っている人にわざわざ

ワクチンを打って、抗体を増やすことになんの意味があるのか。

ウイルスの変異を促すだけではないのか。

福岡伸一氏もそう言っている。

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E484Kは、抗体を跳ね返すような変異であり、N501Yは、細胞に接着する力が強まる変異であることが分かって きた。 つまりウイルスは、攻撃をかわしつつ、より効率よく感染するタイプに変化したことになる。 あたかも人間側のもくろみの裏を読んで、ウイルスが意図的に変身したかのようだが、もちろんウイルスには 意図も意思もない、、、

あらゆるタイプのウイルス変異体が、日々、世界中で出現している。 そこにワクチンが網をかけるから、それをすり抜けるような変異体が選抜される。 あるいは、宿主により素早く取り付き、より早く複製できる変異体が、より拡散するチャンスを得る、、、 変異株に対しては改良型ワクチンが製造される見込みだが、抗生物質と耐性菌のようないたちごっこになりか ねない。

押せば押し返し、沈めようとすれば浮かび上がる。 これが自然という動的平衡の理（ことわり）である。 【繰り返されてきた物語。共生へ長い時間要する　福岡伸一　東京新聞５月２３日】

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極論すれば、もしもワクチンが「変異株」を増やすのであれば、なんのこと？

こんな議論なく、強烈な施策が遂行されている今に違和感を覚えのは僕だけ？

医者も無邪気だなあ・・

政治家はそうだろうけど。

疑ってかかるのが科学者の態度なのに、

みんないとも簡単に「洗脳」、される。

と言いながら、今日も「予行演習」に精を出す。

PS)

コロナチャンネル　#380 　

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