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専門家だけでなく現場の意見も聞くべき
2021年05月31日(月)
大阪・兵庫の新規感染者は、明かに減ってきた。
第五波に備えるために第四波までを検証しては。
専門家だけでなく現場の意見も聞くべきと思う。
飲食やイベントやホテル関係者の悲鳴を聞くと、胸が痛む。
何にも悪いことをしていないのになんでこんな目に会うの?
何兆円もの経済損失は仕方がないの?
コロナ禍は天災? それとも人災?
「人災」の要素が多分にある、と思う。
正直、「9割が人災」ではいのか。
戦略がしっかりしていれば日本の死亡者は
10分の1以下にできていた、と断言できる。
具体的には
1)早期診断・診断即治療
2)自宅療養者全員を在宅医が24時間管理
3)重症化の兆しがある人は、ドクターtoドクターでトリアージ入院する仕組み(保健所外し)
これまで、重症化を待ってから集中治療室に入ってきた。
治療介入は早ければ早いほどいい、に決まっているのに。
1)2)3)だけで死亡者を10分の1以下にできる。
病床逼迫が無くなれば、経済損失も10分の1以下に。
でもそれができなかったのは日本政府と日本医師会が
間違いに間違いを重ねるような施策を上塗りしたから。
総理は「専門家の意見を聞いて」と何度も言うが、
これだけ間違ったら専門家を入れ替えるべきでは。
また厚労省の責任者も入れ替えたほうがいいのでは。
普通の感覚では理解できないような事が続いている。
一番大切なことは、「現場の意見を聞くこと」、だ。
総理も「国立認知症大学」にZOOM参加してほしい。
そうすれば現場から遊離した政策などなくなるはずだ。
しかし現場を無視しているから、意見も聞かなかった。
認知症の人の在宅療養や、ワクチン接種の意思決定など
「認知症」という視点が完全に欠落したまま進んでいる。
弱者は置いてきぼり。
いつの時代も、「時代の空気」が犯人、である。
しかしその「空気」も現場の人が入ると変わる。
ちょと落ち着いてきた今こそ、現場リアリングを実施すべき。
いかに現場から遊離した政策をやってきたか気が付くはずだ。
朝まで生テレビのように昼間に大規模な集会場で議論してはどうか。
素人が集まり密室で想像と独断で決めるのではなく、皆で議論する。
未知の難問だからこそ、智慧を結集して、「和」と成すのだ。
「対話」で「政策の人生会議」ができるのは世界中で日本だけ。
ワクチン接種だって、同じこと。
どこでどのように集団接種すべきか、首長が現場の人達によく聞くべき。
現場を見ない為政者は「裸の王様」になるのだろう。
与党の幹部は全員、完全に「空気」に飲まれている。
今日から、ワクチン接種は2週目に入る。
外来が比較的落ち着いているので、楽にできるだろう。
高齢者や在宅患者の個別接種が落ち着いてくるころには、
集団接種が主体になるように、準備を急ぐべき時である。
昨夜のMrサンデーで少しだけ意見を述べた。→こちら
今週木曜発売の週刊新潮でも自論を述べる。
PS)
コロナチャンネル #386
料理の鉄人・神田川俊郎さんはなぜ死なねばならなかった? →こちら
年令差別をした大阪府の保健所医師は、反省しているのかな。
非人道的な対応を指示した医師は亡くなった人に謝罪すべき。
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この記事へのコメント
コロナで経済が減速するとCO2を削減できるので、「良いこと」という解釈だそうです。コロナは医学でなく政治。今後も続きます。
Posted by 憂国人 at 2021年05月31日 03:40 | 返信
金曜日に「朝まで生テレビ」と居眠りしながら覗いていたら「オリンピックは開催されるべきか?」というテーマでしたが確か三浦瑠璃さんという若い国際政治学者の美人さんが「アメリカが、台湾にも韓国にもワクチンを輸出していないのに、何故日本にだけ大量に輸出してくれたのか、というと、オリンピックを開催してほしいからなんです」というので、田原総一朗さん以下全員唖然としました。そうだったのか!オリンピックありきはアメリカの命令なんだ。でもワシントンポストやメディアは日本のオリンピック開催に疑問を呈しているのに。アメリカは多様な意見の国だからでしょうか。
神田川さんは一人暮らしだったのが致命傷ですね。イベルメクチンよりステロイドホルモンが効くのですか?
皆さん、「イベルメクチンがあれば助かる」なんてスーパーのガードマンさんまで言ってるので驚きましたけれど、ステロイドがあれば助かる可能性があるのですか。それなら長尾クリニックに蟻のよう群がらなくても良いですね。
Posted by にゃんにゃん at 2021年05月31日 07:06 | 返信
いつもありがとうございます
本当に、現場で何が起きているのかを感じて欲しいです。
あれ⁉︎と気づける感性を磨かないと後手後手になりますよね。
おかしいことすら気がつかない。
人の意見を聞かない。
ほんとに愚かなことです。
Posted by 宮ちゃん at 2021年05月31日 08:59 | 返信
1)2)3)が出来ていれば、非人道的な対応をせざるを得ない状況に追い込まれなかったのでしょう。
医療現場では命のトリアージする側の人、経済面では廃業や解雇で人を失業させる側の人。
辛い選択、嫌な役目をさせられる人達もある意味、コロナ政策の犠牲者だと思います。
それでもワクチン接種が進まない限り、感染症法を見直すことはないのでしょうね。
今やあの手この手で「一気呵成」にワクチン接種を進めようとする状況に、
「やれば出来るじゃん」と感心するより、却って気持ちが引いてます。焦らず様子見します。
Mr.サンデー、ワクチン準備の手間がきちんと報道されたのも、先生のご意見があればこそですね。
Posted by taco at 2021年05月31日 11:33 | 返信
先生、外は暑いです、朝銀行に行きました、小さな小さな病院にお年寄り80代だと思われます、杖を着いて木陰で立ったまま順番待ちしています、天気のいい日には外にパイプ椅子でも並べてあげて欲しいなぁと・・私。皆さん、医療者に敬意を払うべくよそ行きの装いでした、打つ側も打たれる側も大変だなと感じました。
男子はかない命・・何かおかしかっです。男の孫を持って解りました、成長も女の子より半年は遅れているとかですね、でも男の子は可愛いです、生まれる前からタクシーの運転手さんタコ焼きのおばちゃん、先輩ばあばから男の子は可愛いで~と言われていましたが解りました、単純で可愛い、これは幾つになっツても
どんなに地位や名誉がある男子も皆同じ可愛いです。でも短命て悲しいですね。
もうニュースやワイドショー観たくありません、血圧が上がります、オリンピックとワクチン。
選手村にお酒とコンドームですって・・ハゲですね言葉が悪く下語。
明日は開業26年目の記念日ですね、おめでとうございます。パーティしたいですね。
Posted by 長尾先生大好き。 at 2021年05月31日 01:16 | 返信
『料理の鉄人・神田川俊郎さんはなぜ死なねばならなかった?』拝見いたしました。繰り返し拝見し涙が溢れてきます。長尾先生のご心痛のほどいかばかりかと察するに余りあります。心より神田川俊郎様のご冥福をお祈り申し上げます。
長尾先生の仰るように、早期発見、早期治療が本当に大切であること、最初に患者を診察する最前線のかかりつけ医の方が患者の命を助ける重大な役割を担っている事を改めて痛感しております。長尾先生であれば神田川様をきっと助けることが出来たのではと思いとても残念な思いで一杯です。また、このような悲しい出来事が今全国で繰り広げられているのではないかと心配しております。
長尾先生の本日のブログ中のお言葉で『コロナ禍は天災? それとも人災?人災の要素が多分にある、と思う。戦略がしっかりしていれば日本の死亡者は10分の1以下にできていた、と断言できる。具体的には1)早期診断・診断即治療2)自宅療養者全員を在宅医が24時間管理3)重症化の兆しがある人は、ドクターtoドクターでトリアージ」「1)2)3)だけで死亡者を10分の1以下にできる。病床逼迫も無いので、経済損失も10分の1以下に。でもそれができなかったのは、日本国と日本医師会が間違いに間違いを重ねるような施策を上塗りしたから。総理は「専門家の意見を聞いて」と何度も言うが、これだけ間違ったら専門家を入れ替えるべきでは。また厚労省の責任者も入れ替えたほうがいいのでは。普通の感覚では理解できないような事が続いている。一番大切なことは、「現場の意見を聞くこと」だ。』に私は全面的に強く同意しております。
厚労省が「新型コロナウィルス感染症専門家会議」を立ち上げた時、長尾先生と同じ様に上昌広先生も、医療現場を一番よく知っている臨床医が一人もメンバーに選ばれていない事に警鐘を鳴らしていらっしゃいました。案の定、長尾先生の仰るとおり、間違いに間違いを重ねることが行われ、助かるべき命も助けられず、経済も疲弊する悪循環に陥り、人災の要素が多分にある状況になってしまったのではと思います。それは、「専門家会議」が「分科会」に変更されても全く同じ状態であると考えています。当時の加藤勝信厚労相大臣、鈴木俊彦事務次官、日下英司結核感染症課課長、鈴木康裕医務技監は、現実を直視することなく、経験豊富な臨床医、国民の批判に耳を傾けることなく誤った対策を取り続け、その流れの上に、厚労省大臣、厚労省官僚が変わろうとも、今の状態が続いているのであると考えます。
もはや、国民に残された最後の手段は来るべき選挙で、現場の意見を聞ける政治家を選び、政策及び組織陣容を変えることを目指すしか方法がないのではと私は考えております。大変お疲れのところいろいろと書き連ねましてご容赦ください。長尾先生もどうぞお身体にお気を付けください。
Posted by 洋ちゃん at 2021年05月31日 04:02 | 返信
長尾先生こんにちは
毎日毎日お疲れ様です。ブログとyou tubeにやっとお邪魔できました。
勉強させて頂きました。
先生のおっしゃる事に納得です。
ご自愛下さいませ。
Posted by yuki at 2021年05月31日 04:33 | 返信
コメントを拝見していて、先生の読者にワクチン慎重派が意外に多いことに驚いています。
感染者の死亡率に比べればワクチン接種者の死亡率(原因特定されていませんが)は1/1000ですし、
(そもそも感染リスクが95%減らせるわけですから、1/20,000となりましょうか)
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000716059.pdf
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000784439.pdf
感染者の血栓発症率に比べればワクチン接種者の血栓発症率は1/8~1/10だそうです。
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2104840
https://www.ox.ac.uk/news/2021-04-15-risk-rare-blood-clotting-higher-covid-19-vaccines
算数が苦手な私でもワクチンは打っておいた方がいいと思うのですが、人間の心理は難しいですね。
Posted by 通りすがりの介護者 at 2021年05月31日 06:36 | 返信
ワクチン死亡率はやっぱり1/1,000ですね。
ホントに算数ダメでお恥ずかしい…。
Posted by 通りすがりの介護者 at 2021年05月31日 06:49 | 返信
TVで東京のコロナワクチンの集団接種会場の様子が流れていました
尼崎も集団接種が主体になれば、長尾先生の負担も少しずつ、減ってくるのにと思う、この頃です
でも、集団接種の場合でも、色々と大変なことがあるみたいで・・・
「名簿・ワクチンの管理ミス」等
メディアで流れているのを見ながら、コロナワクチン接種て大変な作業の連続だと感じています
長尾クリニックでは赤字で個別接種をされて(#382 開業医が、ワクチンを打てば・・・)、どうのこうの言いながらでも、国策にちゃんと応えてみえる長尾先生には、頭が下がります
また、そこが長尾先生の良いところだと思っています
「現場に立つ」
簡単で一番、難しいのかもしれない
「裸の王様」は誰にでもありうることだと思うし・・・
見て見ない振りをしてはいけないとは思わないけど、ちゃんと、記憶には残して欲しいです
自分の記憶から消し去ってしまうのが一番、悲しい事かもしれないと思います
特に、年齢差別をして本来なら助かる命を落とされた方があるのは悲しい
ましてや、神田川俊郎さんならコロナから復活したら、活躍出来ると思うし、この方を亡くすだけでも経済損失はあると思う
当然、神田川さんだけでなく、まだまだ、経済活動が出来る年配の方は本当に宝だと思う
アフリカの格言に
「老人がひとり死ぬことは、図書館がひとつ焼失してしまうことだ」
日本昔話にもあります
「姥捨て山」
年寄りのありがたみを知った殿様が、年寄りを山に捨ていることを止めたお話
Posted by ナオミ at 2021年05月31日 07:50 | 返信
最近、療養目的のホテルで感染者が宴会やって問題になってました。療養施設のスタッフのクラスターも発生しています。
コロナ感染対策は人と人の接触を減らすのが原則ですので、若年~中年の軽症者は在宅療養で近所の開業医が見守るようにして、宿泊施設は独居高齢者に限定したほうが良いのではないかと思います。
感染対策の厳重なベトナムで英国型+インド型の混合したハイブリッド型の変異株が流行しているようですので、入国管理のユルユルな日本にこのベトナム型が入ってくるのは時間の問題。エアロゾル感染が進化して空気感染並みの感染力だそうです。
英国株×インド株であれば、感染力は従来の4倍近くになり、そうなれば同じ毒性でも重症者・死者も4倍になるでしょう。
この変異株は不織布マスク1枚ごときでは換気の悪い室内だと容易に人から人へ感染するそうです。これが第5波でしょうか。
さらに五輪により様々な国の変異株が流入してインド株・ベトナム株とさらに交配してさらに強力な変異株が発生しそうです。
五輪開催中にインド以上の感染爆発が起こる可能性が極めて高いと予想され、前代未聞の途中中止という事態もありえますね。
Posted by マッドネス at 2021年05月31日 09:46 | 返信
100人打ったら95人が大丈夫、という意味ではないのです。
ざっくりした数字ですみませんが、ファイザー社の場合は42000人の治験対象者に半分はワクチン、もう半分にはプラセボ注射を打ってワクチン群が感染者が8人、プラセボ群が162人だったか感染しました。
確かにワクチン群のほうが少ないのですが、分母を考えると双方とも99.2%くらいは感染していないのでこの数字をどう考えるかですね。
テレビ新聞で有効率95%と喧伝するので、ほとんどの人が100人打ったら95人は感染しないとか重症化しないと解釈しているのでなんだかなあと思います。
変異種にも効果があると横浜市立大学の先生が発表していましたが、イスラエルの研究ではワクチン接種後の感染者と未接種の感染者では接種した群の南アフリカ変異株の感染率は未接種群の8倍だったので、この血液での研究もどうなのかなあと。
あれ見て大規模接種予約に殺到した高齢者も多いのではと思います。
大規模接種の予約直前にテレビにも出ていたので。
ついでに横浜市立大学の山中先生って医者でもウイルス研究者でもないとか、統計の専門家とのこと。
↓
今回の記事では山中竹春教授の高校・大学など学歴に併せ、経歴もまとめてみました。
ご年齢は2021年時点で48~49歳。
出身高校は早稲田大学本庄高等学院。
出身大学は早稲田大学政治経済学部。
山中竹春教授は「臨床統計学」がご専門です。
その内容は、医学に関連する様々なデータを解析し「実験結果から証明できること」を調べたり「〇〇という結果を証明するために必要な事項を抽出したり」というもののようです。
くるみから通りすがりの介護者への返信 at 2021年06月02日 02:50 | 返信
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