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本気で第五波に備える気があるのかな?
2021年06月19日(土)
週刊新潮の記事は第五波に備えるために取材に応じたもの。
どれだけ批難を浴びようが、問題提起をしておかないとね。
でも、国や日医は、本気で第五波に備える気があるのかな?
週刊新潮は、一般の人向け。
日本医事新報は、エライお医者さん向け。
まあ、書いてある内容は同じようなもんだけどね。
第五波を防ぐ=医療崩壊を防ぐ=飲食店や経済を守る。
削除されても、叩かれても、馬鹿にされてもいい。
僕に続く若いお医者さんが千人いれば日本は変わる。
尼崎発 長尾和宏の町医者で行こう!!
(122) コロナの医療崩壊は保健所崩壊
医師同士で入院交渉できるよう制度改正を
日本医事新報 2021年6月19日 P58~P59 →こちら
日本医事新報2021年6月号 コロナの医療崩壊は保健所崩壊
―医師同士で入院交渉できるよう制度改正をー
保健所崩壊
・
新型コロナ第3波と第4波において、大阪・兵庫は医療崩壊した。コロナと診断されても自宅待機を余儀なくされた人は大阪市に1万2千人、神戸市にも3千人以上いた。ちなみに筆者の診療所は大阪と神戸の間にある。年中無休で診療しているのでGW中も発熱外来に連日最大40人の患者が受診され、陽性率が100%という日もあった。感染者全員がすぐには入院できないので、僕の携帯電話を教えて24時間管理した。オンライン診療とドライブスルー診療と往診を組みあわせてフォローし、容態が悪化した人は保健所に「至急、入院を!」と書いてFAXした。他院で陽性と診断されて自宅療養している方からもSOSが相次いだ。
往診して酸素飽和度が93%以下の中等度Ⅱ以上の方には、在宅酸素とステロイド(デカドロン6mgX10日分)とイベルメクチンの3点セットを配って歩いた。たとえ診断時に中等度Ⅰであっても発症7~10日目に急変する人がいるので、ステロイドとイベルメクチンは置き薬として手持ちにして頂いた。 尼崎市では1月に全国に先駆けて保健所と医師会が連携して自宅待機者への往診システムが稼働している。感染症病床の10倍以上の患者さんが新規発生すれば大半の人が入院できないのは当然で、熱心な理事の在宅医が中心となっている。そもそもパンデミックに多少病床数を増やしたところで焼け石に水であろう。
一番困った事例は、酸素飽和度が60%と高度の急性呼吸不全の初診患者さんを受け入れるべき医療機関にも搬送すべき救急車にも断わられたことだ。入院の采配をするはずの保健所は何回電話しても通じず、FAXしても反応がない。そう、コロナの医療崩壊とは保健所崩壊、なのだ。
隔離機能と医療機能の分離を
保健所は感染した人をどこかに「隔離」することが仕事である。コロナであれば、感染性がほぼ無くなる「発症後10日間」をどこかに「隔離」しなければならない。たしかに数十年前まで、感染症は「隔離」することしか手がない時代が続いていた。そもそも「隔離」とは「移動の自由」という人間の基本的人権や尊厳を奪う行為だ。不幸にして亡くなっても周囲に感染を広めなければ成功、なのだ。しかしその代償として医療費やホテル療養費は公費として国が負担する。これが「指定感染症」の意味だ。
以上はあくまで隔離以外に手が無かった時代の話だ。しかし近年、抗生物質や抗ウイルス薬等が開発されて「治療」ができるようになった。コロナに対しては開業医でもステロイドやイベルメクチンや酸素などが保険診療で投与できる。しかし保健所はあくまで役所であり、医療機関ではない。高度医療を受けるには病院に入院するしかない。それが無理ならば往診で簡易医療を受けるしかない。しかし病床は常に満杯。かといって患家に往診する医師は少ない。その結果、大阪・兵庫では大量の感染者が難民化した。正確には自宅療養ではなく「自宅に放置」であった。
平時に心筋梗塞や急性虫垂炎を診断したら急性期病院の医師に直接電話して入院交渉をしている。しかしコロナは指定感染症であるが故に病診連携ができない。必ず保健所を介さないと入院できないわけだが、肝心の保健所が崩壊したらどうなるのか。
コロナ禍の教訓の一つは「隔離機能」と「医療機能」の分離であろう。前者は保健所が担っていい。しかし後者は保健所経由ではなく医師同士のホットラインで直接入院交渉できるよう制度改正を進めて欲しい。これは本来、政治の仕事である。日本医師会はそのように働きかけて欲しい。
日本医師会の社会的責務とは
「日本医師会はいったい何しとるんや。発熱患者を拒否しあがって!」。コンビニで買い物をしていたら患者さんらしき男からこんな罵声を浴びせられた。この質問は実は僕も投げかけたい。僕自身は昨年4月以降、3000人以上の発熱患者さんを診察し、400人以上のコロナを診断し、140人の自宅療養者を24時間管理してきた。しかしコロナの死亡診断書は一通も書いていない。早期診断と早期治療を続けてきたからかもしれない。早期に医療介入したほうが予後がいいに決まっている。入院までの数日間に死なないように医療を提供するのが町医者の責務だろう。
ちなみに当院の100人のスタッフも誰ひとり感染していない。 しかしなぜ都市部の多くの開業医は発熱患者さんやコロナ患者さんを拒否し続けるのだろう。自宅待機中の患者の悲鳴になぜ耳を傾けないのか。火事の現場に飛び込むのが消防士ならば、医師も同じで助けを求める患者に寄り添うべきではないだろうか。正直、悔しかった。
1年以上、発熱患者やコロナ患者の診療を拒み続けている開業医に国民は怒っている。高い会費を払っている末端会員の僕も中川会長に質問したいことがたくさんある。今こそ、日本医師会は自らの社会的責務を振り返るべきではないだろうか。
個別接種よりも集団接種!?
最後に当院におけるワクチンの個別接種の状況について報告したい。かかりつけの高齢者3000人に対して計6000回の接種計画を練り、急遽、10人程度の外部スタッフを依頼した。5月13日の予約初日、早朝から1400人もの人が並んだため診療所の周囲は大混乱に陥った。急遽、予約の予約として「整理券」を発行したが午前11時に700枚で打ち切らざるを得ない事態に追い込まれた。すると12時の予約開始に来た人たちが予約開始前に整理券を打ち切ったことに抗議しスタッフが吊るし上げられた。結局、高齢者3000人の予約もキャンセル待ち枠も数日で満杯となった。メデイアによる連日のワクチン報道が効き過ぎていた。
果たして5月27日から始まった個別接種は1日200人弱のペースで概ね順調に経過している。開始10日間で2例のアナフィラキシーがあったが大事には至っていない。どうやっても来院できない在宅患者さんには医師と看護師が「ワクチン在宅」を巡っている。ファイザー社のワクチンはインフルワクチンと全く異なり調整に神経を使う。さっそく尼崎市で誤って5倍量の原液を6人の介護職員に打つという医療事故が発生した。同様に全国各地で信じられないようなミスが連日起きている。小さな診療所で通常診療と並行して打つ場合、慌てると様々な誤りが起こり得る。だから個別接種はそれしかできないケースに限り、できるだけ集団接種を主体にすべきと考える。
一方、大企業が取り組み始めた職域接種は合理的だ。就労者に安全に迅速に接種するには優れた方法である。医師と看護師と事務がワンチームとして派遣されて打てるようになればいい。これも集団接種のひとつであり密室接種ではない。
しかし日本医師会の中川会長は個別接種を勧めている。もしも発熱患者さんの診療を拒否したことを診療所での個別接種でお返しするつもりであれば、筋違いだと思う。和歌山方式など個別接種の成功例があるので、それを否定する意図はない。多分に地域性が大きい。しかし日本医師会としては医師が「出務」する集団接種を推奨すべきではないだろうか。
前述した発熱患者さんの診療拒否とワクチンの個別接種推進に関して、5月末に本誌を通じて中川会長に「対談」を申し込んだ。しかし「緊急事態宣言中だから」と言う理由で断られた。ホテルでの政治資金パーテイができるのに、ZOOM対談ができない理由は分からない。過去に日本医事新報社さんに二度ほど対談の企画を頂いたが、今回は大変残念である。もし叶うならば、中川先生に日本医師会長として、あるべき町医者のコロナ対応について詳しくお聞きしたい。
ーーーーーーーーーーーー
別に中川会長を攻撃する意図はない。
ただ、日本医師会は変わるべきでは、という進言はしたい。
僕は自分が行った医療行為を公にして、臨床から学んだことを
政策に活かして欲しい、それが日本医師会の使命だと信じている。
対談は、実現しそうな予感がする。
案の定、デイリー新潮のネット記事にもの凄い数の書き込みを頂いた。
98%は賛同のコメントだったが、何人かの医師らしき人が否定した。
昨日の有料メルマガ「痛くない死に方」(→こちら)
から、以下、特別に一部引用させて頂く。
書きこまれた匿名医師の方、読んで下さい。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
長尾和宏の死のQ&A
週刊新潮に出た僕のインタビュー
すべてのご批判にお答えします
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
今回は、先週発売された「週刊新潮」における 「開業医に治療を拒否できないように」 日本一コロナ患者を診た「町医者」 が語る日本医師会の問題 | の記事への、皆様のご批判にお答えします。昨日(17日)YAHOO!ニュース のトップにも掲載されたことで、驚くほどたくさんの励ましと同時に、いくつ かのご批判も受けました。 (記事をご覧になりたい方は、デイリー新潮のサイトか、長尾和宏の個人ブロ グより、本日18日の記事をご覧になってください)
この記事に対するご批判を集約すると、以下の9個の意見に分かれるようです。
というわけで、今週は9の批判に真摯に回答していきます。 僕はご意見自体はありがたく参考にしています。攻撃したい訳ではありません。 いろいろな意見があってもいいと思います。
〇ご批判 その1 長尾は「町医者」と名乗るな?〇
・
この医師の理念は立派だと思うが、卑怯だとおもうことが1つある。 この医師は20人の医師を動員して医療を提供しているらしいが、多くのクリ ニックは1人医師で切り盛りしている。自らのクリニックでできることは、 他の1人開業のクリニックでもできると考えるのは些か傲慢ではないか?
〇お答え〇
26年前の開業当時、僕一人だけでやっていた時代がありました。看護師さん を雇ったのは1年後、複数医師になったのは9年後でした。この1年2ケ月、 コロナ患者さんの往診や24時間対応をした医師は僕ひとりだけです。 そもそも、約600人の在宅患者さんの夜間対応もたった一人で、24時間、 365日やっています。要は夜もずっと一人、コロナ往診もたった一人でやっ てきました。傲慢ではなく、哀れな老医です。機会があればドキュメンタリー映画「けったいな町医者」を観て下さい。最後に「ひとりぼっちのエール」という歌を歌っていますが、孤独で寂しい人間です。
〇ご批判 その2 開業医は従業員の命を守る義務もある〇
一人のとびぬけたドクターを基準にすべてのドクターのことを標準化するのは、 読み手をミスリードする。今でこそ、医療関係者のワクチン接種は完了したが、 先日までは医師含め誰も抗体を保有しておらず、防護服が無く感染リスク大だ った。現実に、近隣の内科医死亡、耳鼻科医数人は人工呼吸器で九死に一生、 これを見たら防護服やマスクが無かった2020年秋は断った医療機関があっ ても不思議はない。突然、県の方から発熱外来実施したら、防護服やマスクを 配布するというからくり。書きたいことはいっぱいあるが、大型施設と隔離室 の無い小規模耳鼻科と同一の基準を要求するのは間違い。 経営者は従業員の命を守る義務もあります。
〇お答え〇
昨年4月3日くらいだったかな、我がクリニックの従業員に、「これから当院 ではコロナ対応をするので、退職希望者は遠慮なく申し出て下さい」と言い、 希望退職者を募りました。しかし、現在まで退職者も感染者も出ていません。 もちろん、感染防御対策や待遇改善など可能な限りの投資を行ってきました。 コロナ手当、危険手当、多忙手当、そして本日の特別ボーナスなどなども。 幸いなことに、職員は皆、ついてきています。今日も沢山のワクチン接種と 並行して、発熱外来をみんなでやっています。それは悪い事なのでしょうか? 職員の皆さんが納得しているからこそ、地域貢献をしていると僕は思っています。 コロナ対応を従業員に「強要」したわけではありません。
すべてのコロナ対応は僕が率先していますが、コロナ往診は僕自身が感染リ スクを背負うことに決めました。僕以外のスタッフは通常診療に専念していただいています。コロナ対応よりも通常診療(外来や在宅)を守るほうが、10倍大変なので、当然の判断だと思います。ちなみに僕も通常診療をしています。つまり通常診療に費やすエネルギーを10とするとコロナ対応は1程度です。そのへんを皆さん、誤解しています。
〇ご批判 その3 論理が極端である〇
本来はこの医院長の言い分が正しいが、急転換するとあまりに知識がなく、 被害を広げてしまう医者も多くいる。最終的にそう遠くない時期に「5類」 にするのが望ましいが、今2割程度を4~5割程度に増やすことが必要。 * この先生、自分はちゃんとやってる感出したいんだろうけど、重症化すれば 基幹病院に丸投げなのは変わらないし、現実にはこういう開業医を増やした ところで、全く問題解決にはならないよ。どうでもいい個人開業医や、中途 半端な規模の民間病院潰して。本物の急性期医療をもっともっと充実させな きゃ。まずはそこから。
〇お答え〇
僕と同じことをやっている開業医が、尼崎市には10人程度います。阪神間に は30人くらい、大阪にも、何十人かいるようです。コロナ第3波、第4波と、 時間が経つにつれ、嬉しい事にどんどん増えています。もっと増えると、病院の負担が減 ると考えています。 要は、コロナは病院の問題ではなく、まずは町医者が早期診断・早期治療をするのかしないのかという問題だと捉えています。先生も一緒にやりませんか。
〇ご批判 その4 開業医もみんな頑張っているんだ!〇
コロナ受け入れを行っている市中病院勤務医です。この先生のクリニック、 常勤医が8人いて、うちの病院より大規模です。ほとんどのクリニックは、 「60歳以上の高齢医師一人と10名以下のスタッフ」で賄っています。 ここに書かれているような診療体制は。到底無理です。 コロナ患者と濃厚接触をした疑いというだけで、そのクリニックは少なくと も「2週間診療停止」です。さらに、その後の風評被害で、多分そのクリニ ックは廃業となるでしょう。それでも。最近は多くのクリニックでコロナの 検査を行っています。開業医個人で出来るのは、現状で精いっぱいだと思い ます。ちなみに、ワクチンの準備~接種~その後の経過観察、滅茶苦茶大変 です。スタッフじゃ本当に泣きながらしてくれています。ほとんどの医療従 事者は、120パーセントの力でコロナに取り組んでいます。
〇お答え〇
はい。僕だって何度も泣きながら試行錯誤でこの1年3カ月、薄氷を踏む思いで過ごしてきま したよ。今でも暗中模索でワクチン接種もしています。26年間、24時間365日働いているので、本当に大変です。僕は今月末で、 63歳になりますが、24時間365日働くことがしんどくなってきました。だから120%ではななく、50%に落としています。
〇ご批判 その5 2類→5類のデメリットも考慮せよ!〇
「指定感染症2類を5類に」という意見はずっとあるが。反対論もそれなり に説得力がある。5類にすれば検査も治療も(保険対象だが)自費となるし、 全体の感染者数も行政が把握できなくなる。世界的にも通常のインフルと同 じ扱いで新型コロナに対応している先進国はないだろう。 2類相当の場合、今回のように大量に感染者が出る想定ではなく、保健所の 権限が強いのに、キャパシティを超えてしまう問題があるとは思うが、5類 にするのではなく、特例をきちんとルール化すべきではないか。 * 5類指定にすると、公式には「インフル同等の対応でよい」ということになり、 感染者数が10倍ぐらい増え、死者の数も8倍ぐらい増えると思われます。 長尾医師は、「医者にかかれない患者があってはならない」という一点しか見 てなくて、弊害の方は見てない気がします
〇お答え〇
保健所が感染者の救命の足かせになっている国は日本だけでしょう。 日本の保健所は歴史を辿ると感染者の隔離が仕事です。昔は「隔離」以外に、 手立てが無かったのです。しかし現代は、酸素、ステロイド、抗ウイルス薬 などの武器があります。その武器を使えるのは医師だけです。 しかし、保健所は医師ではないし役所です。保健所が命を救ってくれるわけ ではありません。命を救ってくれる病院を紹介してくれるだけです。 しかし、感染者が膨大になるとその紹介機能も麻痺して自宅「放置」者が出ます。 だから、コロナ対応において医療機能に関しては「保健所外し」が必要なの です。通常行っている開業医と病院の連携が必要なのです。 それを法律論に当てはめると。「2類相当→5類」となるのです。2類=怖い、 5類=怖くない、という話ではありません。5類にしたほうが、開業医による 早期診断・早期治療、そして、重症者の入院ベッドの確保がスムースになる、 という意味です。だから5類にしたほうが、感染者も死亡者も減るでしょう。
〇ご批判 その6 よく知らないことを適当に言うな!〇
長尾医師は、せっかくいい仕事したんだから、知らないことを適当に言うの は。やめた方がいいと思う。線維筋痛症の下りは間違ってるよ。 * この方は使命感をもってやられており、その労力は凄まじい。 しかし、おっしゃっていることや、他の記事内容にはそこはかとなく非科学、 最善ではないこと、間違った認識が散見されます。イベルメクチンの投与、 デカドロンの投与、線維筋痛症の認識、などなど、アレっと思わされる内容 多々。記者側の誘導かもしれませんが、鵜呑みになさらないよう、またこの 記事を読んで、「なんとこの方は素晴らしく、医師会や政府はお粗末なんだ」 と感じた方は、ご自身の浮かされやすさに気を配って頂けますよう、お願い したく思います。
〇お答え〇
僕は自分が1年2ケ月試行錯誤でやってきた経験や事実を述べただけです。後遺症で線維筋痛症になっ 人が何人かおられましたが治しました。週刊新潮さんは後遺症で苦しむ患者さんを直接取材して記事を書かれています。知らないことは知らない、と正直に言います。何が「非科学で間違っている」 のか。具体的に指摘して頂ければ回答いたします。 ただただ「適当だ」とか「間違いだ!」と言われても、その意味が分かりません。
〇ご批判 その7 かかりつけ医にコロナは診てほしくない!〇
私が通ってるかかりつけの医がもしコロナ診察を始めたなら病院を変えます。 何十年も通って。カルテが長年ある病院を変える意味をわかってない人達は、 町医者に「コロナ診察をしろ」と平気で言う。 地方の高齢者が大規模接種会場に行かない意味、心情をわかってない人達、 町医者がクラスタを起こす可能性や、かかりつけ医を変えてまた一から何年 もかけて信頼関係を築いていく大変さを知らない人達。 私の通ってる病院には、定期的に薬をもらって体調維持してる人達を多く見 かける。そういう人達は多分大多数が他の病院に転院して行くだろう。 身体を維持する為に病院に通ってるのに、そこで別の病気に感染する可能性 が高く。しかも治療がその病院で出来る程度に確立してなくて致死率も高け れば、その町医者には行かない。
〇お答え〇
そんな人もいるでしょうね。当院でも発熱外来を始めてから他院に移られた方が何人かおられました。それは仕方が無いことです。 でも、99パーセント以上の患者さんは今もついてきています。 1パーセントの人が離れることは覚悟のうえで、発熱患者さんを診ています。 「コロナ診るな」と窓を割られたり、「発熱外来をするな」 と罵声を浴びたこともありました。ただ 人を救うために医療者が悪く言われても......それは仕方がないことで、気にしません。 僕を悪く言った人が、後日、コロナ患者さんとして当院に現れたこともあり ました。あるいは、後遺症の相談に来られました。思わず因果応報、という言葉が頭に浮かびましたが口には出しません。 プロは修羅場において外野の野次にいちいち耳を傾ける必要はないのです。
〇ご批判 その8 死者が出ていないのはただの偶然だろう〇
看た患者さんの中から死亡者が出ていないというのだけは流石に偶然かと 思います。早期発見と適切な対処で95パーセントの命を助けることができ る、自分もそう思います。ただ5%を一度も引かなかったのも事実なのでは と思います。この記事を見て「コロナにかかっても必ず助かるんだ」、そう 判断して行動する人が増えないことだけは。心配です。
〇お答え〇
そう、単なる偶然でしょうね。僕も不思議です。でも、良かった、と思います。 僕は悪運が強いのでしょうか。ギリギリで病院搬送が叶い、助かった人が何人かいました。でも僕が直接かかわった患者さんでコロナ死という死亡診断書を書いた人は一人もいません。これは事実なので仕方がありません。もしかしたら不都合な真実、なのでしょうか。この記事を見て同じように行動する開業医が何十倍にも増えたなら、死者は限りなくゼロにできる、と本気で思っています。僕のようないい加減なヤブ医者でもなんとかできるので、普通の医師はやろうと思えばすぐに僕以上にできるはずです。死者をどこまで減らせるのかは、この記事を読まれた先生方の、お考え次第ではないでしょうか。
〇ご批判 その9 本当にいい医者はマスコミに出ない!〇
記事だけ見たら。とても立派に見えますから、素人さんは、こういう記事に 騙されるんですよね(この先生が本当に良い先生かどうかは知りませんが...)。 本当に良い先生は、こういうマスコミの記事に出てくる事はあまりありませ んし、出る人って。躁的な人や癖のあるワンマンの方が多いんですよね。
〇お答え〇
僕は躁病ではなく、うつ病です。歌で自分を励ましています。それでも一応自営業者ですから、ワンマンですね。 はやくツーマンか平社員になって楽になりたいです。 人を「騙して」はいないことだけは自信があります。僕は嘘が大嫌い。 ただ自分で言うのもなんですが、「本当に良い医師」ではありませんよ。「悪医」だからこそマスコミに出るのです。そんなの常識じゃないですか。立派な医師は周囲 に沢山おられます。僕はただ週刊新潮さんが取材に来られたのでそれに応じ ただけです。自分の経験をお話しした。ただそれだけです。
以上、YAHOOニュースのコメントから一部抜粋してお答えしました。
PS)
コロナチャンネル #405
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この記事へのコメント
Q&A。興味深々面白く拝見させていただきました。
呼び捨てにはむかつきますね。
皆さん長尾先生がどんな先生かを調べてから書き込んだらどうですか、そうして今日このブログを必ず見て欲しい。
ご自分のがあったなら又長尾先生に尋ねられてみたらいいと思います。長尾先生はただ患者さんを救いたいだけなのに。
中川会長と対談が実現、楽しみです。
私は連日孫達の子守で身体がエライさんです。沖縄行いきなりNGてショックですよね。オリンピックはいいんですよね何べんでも言いますが。
Posted by 長尾先生大好き。 at 2021年06月19日 06:27 | 返信
長尾先生、もう、おへそちゃんとお腹の真ん中に付いてますか
だんだん、心配になってきました
「ご批判 その1「長尾は町医者」と名乗るな」
このコメント書いた人は少し、長尾先生の日常を見て欲しいな
過労死寸前のレベルで頑張っているのに、少し、悲しい(:_;)
長尾先生が生前葬を二回しているのを知って、最初は変わった人だと思ったけど毎日が激務の連続と知ってからは、後、二回は生前葬をして欲しいと真面目に思いました
「ご批判 その2 開業医は従業員の命を守る義務もある」
やっぱり、神風が吹いてたのでなく長尾先生が頑張ったから、スタッフの方々のコロナ感染者が出なかったんだと、強く感じました
また、長尾先生が診た患者にもコロナで亡くなった方がゼロのは偶然ではないと思う
「運もその人の実力の一つ」で、努力無くしては奇跡など起こるはずがないと、私は思うからです
それでも、「コロナの早期発見と適切な処置で95%の命を救う」と、いう長尾先生は書いていらっしゃるので「科学者」だと思います
命(自然)を相手に100%とはないと、私は若いことから思っているからです
長尾先生は幸せ者だと思う
いつも、いつも思う
「たくさんの立派な医師がおられます」
この言葉が書けること自体が幸せな方なのだと思います
長尾先生、頑張って下さい
削除されても→名誉の戦死だと思うので、一回りも二回りも大きくなられて、としか思わないけど
叩かれても→痛いの嫌だから逃げて下さい
馬鹿にされても→長尾先生はお歌も上手だから嫉妬されただけで、YouTubeの削除は半分以上、嫉みと嫉妬だと思う
長尾先生には似てないかもしれなけど、ローソンのポンタ
いつもニコニコ笑顔のタヌキさん
最近、長尾先生にどこか似てるなって思います
ほら、長尾先生はメガネをしていらっしゃるけど、ポンタは目の周りが白いので見方によってはメガネの変わり
お腹がかなりやばいのも・・・(すみません、書けません)
お小遣いに余裕が出来たら、ポンタ買いたいです
Posted by ナオミ at 2021年06月19日 08:58 | 返信
本当にこの記事は多くの著名人達も読まれたそうですね!
少しでも多くの医師の方々が先生のやってきことを参考にしてこの状況を終わらせて頂けることを日々願っております。
あるベストセラーの電子書籍を一昨日購入したのですが、昨日からAmazonにて電子書籍も含めて販売中止となりました。本当にもはや何なのでしょうか!
https://news.yahoo.co.jp/articles/65e52e0c61e3b0a35ca78a74b4238b7be2e99030?fbclid=IwAR1diyo2iHRuqmT1FYfRHy77bWjwLgrF0qTyC1vajG5QLyvtcnh77F002zQ
Posted by KEN at 2021年06月19日 09:37 | 返信
最後の、ちょっと論点がズレた批判にもまっとうに真摯に答える先生。躁か鬱かも勉強せずこのような批判をする人々がいる世の中で嘘が嫌いな先生がいてくれて良かった。せっかく答えたのだからちゃんとその答えに向き合ったもらえるといいですね。
Posted by 匿名 at 2021年06月19日 09:41 | 返信
〇ご批判 その9 本当にいい医者はマスコミに出ない!〇
……素人さんは、こういう記事に 騙されるんですよね(この先生が本当に良い先生かどうかは知りませんが...)。 本当に良い先生は、こういうマスコミの記事に出てくる事はあまりありませ んし…/…
○お答え○
素人です。
でもこの先生が本当に良い先生かどうか、知っていますよ。
長尾先生は、目立つの厭わない、いえお好きそう、確かに。
その良し悪しはともかく、
きっぱりと「良い先生です」と言えますよ。
私の家族が先生とそのチームにお世話になりました。
長尾クリニックが存在する尼崎市民で良かったと日々思っています。
Posted by 頼りにしています。 at 2021年06月19日 02:41 | 返信
先生。微力ながら応援しています。コロナは病気、感染症。私の父はコロナ感染症の重度者受け入れの医療機関で、現在肺がんの抗がん剤の入退院しています。その呼吸器科の先生に、「私はコロナ患者も診ています。この病院で治療するのでよろしいですか?」と聞かれました。重度患者が多く、すでにベットキャパオーバーであり、その前の治療がなくて、どんと重度になり運ばれてくる事を聞いていました。その前段階で、陽性になった時に、保健所の確認で動くのではなく、近隣の医療機関で治療がされる事には賛成です。今の発熱外来を受けている多数の医療機関でも、陽性反応が出ると、途端に保健所に権限を移管している。医療は全くフォローしていません。それが現状です。分かっているのでしょうか?この現状。医療逼迫はその状況を最後の砦になっている医療機関にどっと行くわけですから。おかしな話です。医療職同士の本来の姿であろう医療連携があれば、そもそも難民にはならないのでは?。また、陽性になった高齢者が、特に症状が悪化しなかったので、10日経過期間を経たら、保健所から隔離解除とのこと。その後の医療機関のフォローはどこにもはさんでいません。これも現状です。なので介護サービス復活する事も難しかった。その家庭はほぼ全員陽性。その高齢者が陰性になっているかわからず、現状濃厚接触だった嫁さん(唯一陰性)が頑張った。1回も医療を挟んでいない状況で、形だけ隔離する。その先は、ケアマネが勝手にしてください…が今の保健所。形だけの2種であれば、そんな縛りいりません。本当に必要な人に適切な医療・福祉・保健のサービスが受けられる。その末端にいる私達(介護支援専門員ですが)も泣かされます。
Posted by みっつ at 2021年06月19日 03:25 | 返信
ご批判その4には、賛同できるような気がします。長尾先生のクリニックではコロナに対応している医者は長尾先生オンリーで、他のたくさんの医師たちはコロナ患者を診ていないのであれば、やはり一人開業医とは違う環境にあると思います。一人開業医の先生たちは、長尾先生のクリニックで働く長尾先生以外の先生と同じ立場でいるだけではないでしょうか。発熱外来を設置できるクリニックはコロナ患者を診ることも出来るかもしれませんが、発熱外来を設置出来ないクリニックも多く、現状においては全ての開業医がコロナ患者に対応できる環境にはない思います。だからこそ、医師会が中心になってその打開策を講じていくことが必要なのだと思われます。そして、長尾先生がたったお一人で今までされてきた功績が、大きなヒントになると思うわけです。開業医の誰もが長尾先生のように正義感とバイタリテイーに溢れ、頭が良くて何にでも対応できるわけではありません。はっきり言って長尾先生の町医者能力はダントツ一位といってもいい位優れています。長尾先生は自分のようになりなはれ、と願っていて、そのお気持ちは痛いようにわかりますが、今の日本の医療レベルは長尾先生レベルには達してはいないのです。でも、やはり今後目指すべきは、長尾先生レベルのスキルです。しかしながら、365日24時間を一人でやるのは、長尾先生自身もおっしゃっているようにクレイジーなことで、人間レベルを超えています。これからは、一人開業医の形も変えてチーム医療の構築が必要なのではないでしょうか。コロナをきっかけにそれができるような仕組みづくりが出来るといいと思います。長尾先生ならそのリーダーになれると思うので、医師会は長尾先生を抜擢してほしいです。自分のことを考えずに、よきことのために力を発揮できる医師はそうそうおりませんので。
Posted by 遠い声 at 2021年06月19日 04:05 | 返信
長尾先生のコロナチャンネル見ないと元気でないです。復活お願いします。
Posted by おばこ at 2021年06月19日 07:11 | 返信
金曜日のYAHOOニュースのコメント必死で読みました。すごい反響ですね。ドキドキしました。
それにしても、色々な批判があるなぁ。
〇ご批判 その9 本当にいい医者はマスコミに出ない!〇の長尾先生の回答がおもしろい。
先生、これからも応援してます!!
Posted by ターニャ at 2021年06月19日 10:22 | 返信
批判すべて読ませていただきました。町医者の9割は1人開業医であり、長尾先生同等のアクティビティは到底望めません。
1人でできない仕事だからこそ、有事であれば100~200人集めて交代でやればやれるのではないか?と思う訳です。
かかりつけ医が平常診療と同時進行で発熱診療をやれたとしても時間別・動線別・PPEなど極めて困難で非効率です。
かかりつけ医が自院でコロナを診てほしいとは思いませんが、地区医師会診療所とかで診れるようにしてほしいと思います。
自分のかかりつけ患者が発熱したらそこをすぐに案内できて確実に診てくれる場所を医師会に作ってほしいだけです。
自分のかかりつけ患者が発熱したら保健所やコールセンターに電話したが電話つながらない、いつまで続けるのか?
発熱患者がどこも診てくれない→自宅で放置→重症化して救急対応→重症患者増加→救急医療崩壊をいつまで続けるのか?
発熱患者がすぐに診てもらえて、少なくとも投薬や酸素投与くらいできれば、救急崩壊は防げるのではという事です。
すでにワクチン接種後に心筋炎や脳卒中などで入院してる方が散見されるようです。それにワクチン1回目接種後しばらくは
自然免疫が低下して、様々な感染症リスクが増えます。事実として英国ではこの期間にインド株重症者が急増しています。
すでに自身のワクチン接種を終えたであろう多くの開業医がこれまでと同じ態度では世間は納得しないでしょう。
Posted by マッドネス at 2021年06月20日 01:51 | 返信
私は長尾さんを応援しています。医師てしてコロナや政治と向き合って素晴らしいと思います。
ただ、全ての考えを支持しているのではなく
批判でもなく、一般市民の一意見なのですが
5類変更は今の時点では感染者増えるという一面を危惧しますね
確かに医療を受けやすくはなると思いますが、エクモや感染対策が一般の医療で対応出来るのかと思います。
私は昔介護施設で働いていました。コロナは介護施設や病院でのクラスター発生が多いです。インフルエンザと同等の感染対策では無理ですよね?
そのポイントで5類は難しいのではないかと。
長尾さんはどうお考えですか?
あと、YouTubeは見る専用で余り詳しくないですが一月万冊さんなどYouTubeから目を付けられているのかな?因みに一月万冊さんが長尾さんのブログ応援されていたので私は長尾さんを知って、生まれ育ちが大阪や兵庫なので
それからずっと応援してます!(笑)
頑張ってください!
Posted by 優香 at 2021年06月20日 04:49 | 返信
「本気で第五波に備える気があるのかな?」拝読いたしました。Q&Aを熟読し、長考いたしました。そして感じた事は、この間の論争を政府、厚労省は、諺にある『漁夫の利』を感じているのではないかという事です。本来であれば、長尾先生が最近のニコニコ動画で主張された「政府にはコロナ対策を根本から見直してもらいたい」という事が中心課題であるべきなのに、「個人開業医対長尾先生」の対立に矮小化されてしまい、批判の矛先が個人開業医に集中し、先進国と言われている日本でコロナ感染死亡者が他の韓国、中国、台湾等の東アジア諸国と比較して激増している大きな責任がどこにあるのか、どうすれば良いのかが、霞んでしまってしまっているように感じています。問題は、世界の流れに逆行した政府、厚労省、分科会のコロナ感染対策であり、また今まで厚労省と日本医師会が継続して行ってきた、公立病院の設立阻止と医師・病床の削減政策であり、これらが昨年からコロナ院内感染・介護施設内感染の多発による死亡者の激増と感染の市中蔓延による医療崩壊を招いた根本原因であるのではないかと私は考えています。これからコロナ感染はどうなるか予断は許しませんが、今後も新たな感染症の発生が予想されている現在、日本の医療制度は、本当にどうあるべきか、根本から考え直し、政策を大変換しなければ、また同じことを繰り返し、大切な『国民の命と財産』を失うことになると私は憂慮しています。今はオリンピックなどで論争している時ではないはずです。IOCやメディアの金儲けのためのオリンピックは即時中止し、『国民の命と財産』を守るために現在のコロナ感染対策の見直しと今後の日本の医療体制をどうすべきかという事に政府は全力集中すべき時であると私は考えています。
偉そうなことばかり書き連ねてしまいましたが、どうぞご容赦ください。
Posted by 洋ちゃん at 2021年06月20日 09:42 | 返信
長尾先生は、全ての開業医に同じコロナ対応を求めているのではないですよね。
2021.2.6(土)TBS報道特集「入院できない自宅療養者を守る医師たち」で
長尾クリニックの取材VTRが流れた後の、膳場キャスターのコメントから。
「去年の3月からコロナの診療を始めたということで、蓄積された経験、例えば、どんな装備で、どういった場所で診察に当たっているかなど、こうやって見せて頂くと大変参考になるのではないでしょうか。ただ長尾先生、『誤解して欲しくない』として、こうも仰っています。『自分のクリニックは施設が大きくて、コロナ患者と一般の患者を分離できる環境があるけれども、多くの診療所では設備的に難しい』と。『他の患者を守るためにコロナ患者を受け入れられない、という事情があるのも分かって欲しい』と仰ってました。開業医にプレッシャーを与えないよう注意喚起も行っているんですね」
長尾先生はこのように、開業医の事情にもちゃんと配慮されていました。
ご自身の発言がどのような影響を及ぼすか、想像力があるからこその気配りです。想像力、大事ですね。
Posted by taco at 2021年06月20日 06:55 | 返信
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