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抗認知症薬原理主義

2022年09月07日(水)

ドネペジルなどの抗認知症薬に関する質問が多い。

お金で造られた「増量規定」は僕達が撤廃させた。

ワクチンの構図、抗認知症薬の構図とうりふたつ。

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今日は、抗認知症薬原理主義に関する

「きらめきプラス」に書いた原稿です。




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きらめきプラス2022年7月号  長尾和宏  →こちら


母親が初期のアルツハイマー型認知症と診断され、薬の量が増えていくことに不安を感じる家族。

減薬や中止という選択肢は? →認知症=抗認知症薬ではありません。

抗認知症薬の副作用や多剤処方の影響も考え、抗認知症薬の減量や中止、

減薬を考えることも重要です。



今回は、11年前の東北大地震で奥様を亡くされ、母親代わりとなり二人のお孫さんの面倒をみてきたお母さま、保育士の長女、大学2年の次女と暮らしている岩手県奥州市在住の銀行にお勤めの59歳の男性からのご相談です。


(ご相談)


父がガンで亡くなった昨年の6月ぐらいから同居している母(82歳)が同じことを何度も聞いたり、話したりするようになりました。加齢によるものと軽く考えていたのですが、心配した娘たちが母を認知症の専門病院に連れて行き、初期のアルツハイマー型認知症と診断されました。毎月定期的に受診して、昨年の12月までは病院から出る4種類の薬を服用していたのですが、今年に入ってからぼーっとしたり、イライラしたり、 夜眠れない日々が続くようになったため担当医師に相談したところ、詳しい説明もないまま3月から薬が3種類増え、7種類になってしまいました。


服用開始時にそれぞれの薬の内容、副作用などはお聞きしていたのですが、薬の量が増えていくことに不安を感じていた長女が「しばらく薬を減らすなり中止して、様子をみていただけないでしょうか」とお聞きしても、(気のせいだと思うのですが)不快そうな表情をされ、「進行を遅らせるために、常に薬の効果と副作用をチェックしながら患者様の症状にあわせて処方しています。一時的に副作用はあっても、時間とともに落ち着いているので問題ありません」と言われただけで、その後病院からは詳しい説明はありません。


たくさんの薬を服用していると身体の負担も大きく、副作用の危険性が高まるのではないかと娘たちも心配しています。また本当に薬を減らしたり、中止をするという選択肢は考えられないのでしょうか。わかりにくい文章で申し訳ございませんが、何かアドバイスなどを頂ければ幸いです。宜しくお願い致します。




回答)


結論から申しますと貴方の考えが正しくて、そのお医者さんが言われる事は間違っていると思います。認知症の人が怒りっぽくなった時にその原因として一番に考えないといけないのが、抗認知症薬の副作用や多剤処方の影響です。まずは抗認知症薬の減量ないし中止、そして多剤処方の改善、つまり減薬を考えることが重要です。火事に喩えるならば、火事が起きたら水をかけて消火をすべきで、油を注いで炎上させるのは間違いです。でもそのお医者さんにはその知識が無いようで大変残に思いました。


増量規定は撤廃された


医者に「認知症」と診断されたら誰もがお薬を希望されます。現在、日本で保険適応になっている抗認知症薬は4種類あります。ドネペジル(商品名アリセプト)、ガランタミン(レミニール)、リバスチグミン(リバスタッチ、イクセロンパッチ)、メマンチン(メマリー)。これらは、認知症の進行を抑制するということで保険適応になっていますが、抗認知症薬を飲み始めたら怒りっぽくなったという人が少なからずいます。


NHKの認知症啓発番組では専門医が「怒る元気も無かった人が怒る元気が出たことは良いことなので絶対に中止してはいけない」と繰り返し述べていました。実はこの考えの根底には「抗認知症薬の増量規定」なるものがありました。 4種類の抗認知症薬はいずれも少量から開始したら必ず2~4倍まで増量しなければならないという「規定」がありました。たとえばドネペジル(商品名アリセプト)の場合、3mgで開始して2週間後には必ず5mgに増量しなければならない、と。しかし3mgで調子が良くても5mgに増量した途端に興奮、暴力、歩行障害などが起きて介護負担が増えることを少なからずありました。本来こんな時は3mgに減量ないし中止すべきでしょうが、増量規定がそれを許しませんでした。


逆に「薬が効いていないので10mgに増量だ!」という考えの医師もいました(今もいる?)。減量と反対に増量すると、当然ながら易怒性はさらに激しくなり、強力な鎮静剤が必要になります。すると、ふらつき→転倒→骨折→寝たきり→食事量低下→胃ろう、という悪循環に陥ることがあります。あるいは暴れるため泣く泣く施設や精神病院に入ることになります。本来、脳に作用する薬こそサジ加減が重要で最も個別化医療が必要な病態のはずです。でもそれが叶わない現実がありました。 そこで私は山東昭子参議院議員を顧問に迎え「一般社団法人・抗認知症薬の適量処方を実現する会」を設立しました。


同会のホームページ上で抗認知症薬の副作用情報の収集を開始したところ多数の副作用情報が寄せられました。いずれも抗認知症薬の減量ないし中止で穏やかな状態に戻りました。抗認知症薬には易怒性や歩行障害という副作用があること自体を知らない医師も多くいました。 いずれにせよ抗認知症薬の増量規定は撤廃されました。しかしそもそも認知症=抗認知症薬ではありません。4つの抗認知症薬はアルツハイマー型認知症が適応病名です。ただしドネペジルだけはレビー小体型認知症にも投与できますが、他の三剤は適応ありません。また前頭側頭型認知症(ピック病)は適応がないばかりか有害です。



「薬害認知症」から逃げる


2018年6月、フランス厚生省は抗認知症薬に関する重大な発表を行いました。アルツハイマー型認知症の治療薬4種を保険適用から外すというものでした。「これらの薬を使うことで症状の緩和、死亡率の低下といった良い結果が得られる証拠は不十分である一方、有害事象の多さは無視できない」という理由でした。一方日本では、フランスと異なり抗認知症薬偏重の医療が現在も行われています。 私は多剤処方による認知症と抗認知症薬の副作用による認知症を総称して「薬害認知症」と呼んでいます。


本来、薬の処方は、本人の年齢、体重、症状、感受性などに応じて医師が適量を模索するべきです。しかし認知症医療においては異常事態が16年以上も放置されていました。詳しい事情は拙著「認知症の薬をやめると認知症が良くなる人がいるって本当ですか?」、「抗認知症薬の不都合な真実」(いずれも現代書林)や「その症状、もしかして薬のせい?」(セブン&アイ出版)などをご参照ください。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



そう、

薬害認知症。


これまでは、

・4つの抗認知症薬

・多剤投与

であったが、今回、もうひとつ加わった。


ワクチン認知症、である。


ワクチン認知症は小学生や中学生でもいるからね。


小学生や中学生を認知症にさせても隠す国って

いったいなんなんだろうね。






抗認知症薬の時も多額の製薬マネーが医学会や専門家に渡っていた。


果たして、現在のワクチン原理主義もアリセプト原理主義とよく似ている



またしても歪められたアカデミア。


もはや、アカデミア=癒着の要素がある、と考えていいだろう。



ノーベル賞受賞者である本庶佑先生の名言。


「一流雑誌でも医学論文の9割はウソ、である」


論文=エビデンス=真理

と無邪気に信じているマスコミ。


まあ、マスコミもその一端を担っているけどね。


お金が動く限り、薬害は繰りかえされる。





PS)

長尾チャンネル #073_


老衰か? コロナか?  穏やかなお看取りの中で... →こちら



さっそくのライブ申し込み、ありがとうございます!!


10/13日のチラシに誤りがあったので、

造り直しができたら再アップします。




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この記事へのコメント

直接コロナでの死亡ではなく、コロナは治ったのに高齢者の体を衰弱させてしまい老衰を早める例はたくさんありそうですね。
大阪の超過死亡数が凄いらしいですが、大阪は人口10万人あたりの感染者数が多いので、このようなコロナ死亡にカウントされないコロナ関連死みたいなものがかなり多いのでしょうかね?

Posted by 匿名 at 2022年09月07日 12:13 | 返信

認知症薬、使わずに済むのだったらそれに越したことはないけれど、使わざるを得ない場面もあるのはわかる。夜間騒ぐタイプの認知症だと、施設ではなく自宅でも家族が疲弊するのは確かにきつい。
数年前、裏の家にレビー小体型と思われる100歳ぐらいのおばあさんがいて、毎晩夜中に寝室のベランダのドアをドンドン叩くのだった。家人は慣れっこになっているらしくいちいち起きてこないので疲れるまでずっと叩いていた。日本だったら絶対に通報されていただろう。でもうちを含む近所の人達は事情を知っているので誰も何も言わなかった。日中は普通に元気で、小柄なおばあさんが鶏の世話などしている姿が見られた。ある日、おばあさんは亡くなり、その日を堺に真夜中のドンドンは無くなった。近所の人達から寂しくなったね、との声が聞かれた。老いは誰もが通る道、と自然に思えるネパール人てすごいなと思った。結局1年程だったが、今でもあのドンドンを夢うつつで聞いていた頃がなんだか懐かしい。

Posted by Yoko Oda Thapa at 2022年09月07日 01:51 | 返信

#72「上咽頭Bスポット療法」について
たしかコロナチャンネル初期に「鼻腔Bスポット療法」としてうかがいました。今回「コロナ後遺症」にも効果があるということですね。「塩湯鼻うがい30年」実践者としてはうれしいかぎりです。(就学前から耳炎鼻炎に悩まされ放置したため片耳の聴力が障害したままです。)

ぼくは「鼻腔ー腸管ー肛門」をつらぬく「粘膜免疫システム」があると考えています。長尾先生も「IgA」についても触れられていました。鼻腔は全身免疫の入り口です。ぼくは起床時・帰宅時・就寝時の3回、ガラスコップに40度の湯を入れあら塩パラパラ、両鼻・左右片鼻で吸いあげ口から吐きだすというシンプルな方法で鼻うがいをやっています。これで、どんなウイルスも排除・弱体化してきました。花粉症にもなりません。くわえて、「胸腺・バイエル板・横隔膜」マッサージや肛門括約筋トレーニングも欠かしません。すべてヨーガ教師からの直伝です。

「上咽頭擦過療法(鼻咽腔塩化亜鉛塗布療法)」という医療的手技もいいかもしれませんが、シンプルな「塩湯鼻うがい」は一人で出来る「易行ヨーガ」です。副作用なし、ワクチンいらず。セルフ天然ワクチンです。「非マスク・非ワクチン」。お試しあれ!

Posted by 鍵山いさお at 2022年09月07日 03:51 | 返信

先生のおっしゃる通りです。

医師から母のアリセプトの増量を言われたのですが、ケアマネさんから反対されやめました。
その後、アリセプトはきかないから、完全にやめるよう別の施設から言われたので、そうしました。
アリセプトをやめてから、母は穏やかになりました。
痴呆も酷くなることはありませんでした。

ケアマネさんや施設の言うことをきいて、よかったです。

Posted by 田舎の住人 at 2022年09月07日 05:09 | 返信

3歳女児バス置き去り事件、車内には千奈ちゃんが飲み干したとみられる空の水筒も見つかったようですとの報道、こころが痛い。マスコミは職員の過失に対して集中砲火し、世論もその通りと一斉攻撃。
しかし、vaccine接種による死亡、後遺症に関しては報道もほぼされずに無関心。何が違うのか、何が原因なのか、思考力が欠けすぎているのか。
被害者は多数おられ、これからも被害者を作り出そうとしているのに知らなかった事、無かった事にしようとしていることが恐ろしい。

Posted by JUST DO IT at 2022年09月07日 10:15 | 返信

敬愛する長尾先生
Szia!長尾先生は本当にいつも、患者さん一人一人に合わせての治療と処方、患者にとっても家族にとっても心強い存在だと思います。先生のように、しっかり診てくれるお医者様ばかりだといいですが、、現実は薬の多剤投与で症状悪化させるお医者様がいるのもよくききます。我が街にはお年寄り集めて症状はどうあれ、老化ですね、でお尻に注射ばかりして儲けてるお医者さんもいます。おじいちゃんおばあちゃんももボッタクリバーにはっまった状態らしいです。ワクチン同様、薬害の背景には欲望と利権といろいろ絡んでるのでしょうね。また、融通がきかないヘンテコな規定に縛られてさらに病状悪化なんですね、、YouTube でも過去の先生の認知症薬の動画見たことあって今日のブログのように凄く学べました。ほんとに今と同じ状況ですね。。先生と児玉先生の漫才見てる方が何倍も免疫上がって薬より効果ありそうだなぁ。でも長尾先生のような真のお医者様が戦って下さるから理不尽なことを正されてきたと思います。コロチャン騒ぎも早く正されてほしいですね。。こどもが認知症なんて。。。嘘と欲望渦巻くこの世で正しい情報を得ていくにはほんとに大変なことだと思いました。一流だからって信用しちゃいけないですね。お金の流れを追わないといけないと思いました。製薬業界、医療界の闇、悲しい現実ですが、長尾先生に巡り会えて本当に良かったです。ハンガリー出張でお忙しいはずなのに毎日有益な情報ありがとうございます。長尾先生は立派な働きで立派な行いされておられるので、論文なんかより先生自身を信じていきたいです。先生のお人柄が真実そのものを表しています。ニャンコ先生も!!綾佳先生も!鹿先生も!皆さん共通して患者さん目線ですし、優しいし、みんなの幸せをいつも願って身体張って頑張ってくださっている先生方だと思います。。アカンことをしっかり、はっきり叫んで訴えてくださる長尾先生はほんと、かっこいいお医者様だと思います。ハンガリーミッション今日も無事遂行できますようにエイエイオー!クゥスヌム セーベン!

Posted by ぽん吉 at 2022年09月08日 01:33 | 返信

長尾先生
毎日ありがとうございます。
母が、大阪北部地震後に老健、特養と、入所したさいに、マルメでアリセプトなどを処方されなくなりました。
一人暮らしだったので、入所して安心したから笑顔になったと思い込んでいましたが。
もしかしたら、アリセプトとメマリーの影響が無くなったことも大きな要因だったかもしれないと。思い返しました。4年前のことです。
母の介護を通して、成年後見制度をはじめ、アリセプトにしろ、助けてもらうのではなく。困らされてばかりでした。

Posted by Sue at 2022年09月08日 04:40 | 返信

かずくん、おはようございます。


自主的に休んでました。ゴメンナサイ
特に理由もなく。。


お金は人と人を繋ぐ『モノ』の代表格だと思うのですが、自分が最も問題だと感じるのは、ひとつのモノ(金、薬など)がある事で他の事をしなくなる点だと考えています。
お金も薬も無数にある選択肢の一部で、生活の中の有効な手段として活かせばいいと思っているのですが、お金や薬の効果を拡大してそれだけで終わってしまう。
何が終わるかというと、人間関係が終わる(笑)。続くのだけど「支配とされる側」の関係になる傾向がある気がします。要するに、雑になる一方だなあ…と感じるのですが、同時に自分自身の潜在的な能力や自然治癒力など、自己への期待や信頼感も薄れている様に思えます。
よく人口削減という陰謀論もあるけれど、寧ろ取って付けた様な理由でしか無いとも感じているくらい。
出来るだけ人を関わらずに、間接的に、そして楽に、(口だけ動かして)何でもコントロール出来たらというのが、人の堕落した行き先なのかも知れません。インターネットなんて最も便利なツールですね(笑)
底辺に追い込まれた人はたまったものでは無いけど、一緒に堕ちていくか怒って立ち上がるしかないのか、なのだと思います。ナレター


上咽頭のBスポット療法は、実際に受けて効いた話も直接聞いていて、結構取り組まれているのかな…と感じているのですが、ご本人は本当に痛かったらしく本気でもう嫌だと話していました(嚥下障害や味覚障害は治癒)

自分も第五波の時にBスポットに鈍痛の様なものを感じていて、あの時だったら受けていたかも知れません。もう今は何も無く必要性を感じないのですが、ちょうど届きにくい場所にある事と、眠った時鼻と口を結ぶ底辺になるので、鼻水など体液が溜まりやすいからかな…と情けなく思いながら寝ていたのを思い出します(笑)

IVMを時々飲んでいたから治ったのかそれは検証出来ませんが、100%効くという事でも無いので、Bスポット擦過治療もIVMも、治療の選択肢としてコツコツと探していくしか無いですね。

でもアフターコロナで症状が長引いて(ワクチンも2〜3回接種済み)、再受診と検査をしても原因不明の知り合いが増えていて、IVMを紹介すると困り果てているので試しはじめます。
すぐ症状が改善したのが今のところ全員なので、逆にそれはどうしてだろうと不思議です。

mRNAワクチンはいつかは卒業するものだと思うと声掛けしているのですが、どうも地元では「え!まだ打つの?終わったと思ってた。もういいよ」の反応が一般感覚では普通です…
ほんとうに誰も気にしていないから、たくさん遊びに来てくれると嬉しいな(笑)


今日も、応援しています。

Posted by 白夢 at 2022年09月11日 07:28 | 返信

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