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在宅医療と匂い

2023年02月19日(日)

暫くの間、神戸新聞の"随想欄"に連載している。

先週は、「在宅医療と匂い」で、小文を書いた。

匂いは人間にとって、大切な感覚だと思う。

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神戸新聞夕刊一面  「随想」




第一回 あれから28年 →こちら


毎年1月17日が近づくと胸がドキドキする。あの日の記憶が鮮明に蘇るからだ。あの朝、僕は灘区の古いマンションの5階にあったオモチャのように歪んだ部屋で飛び起こされた。慌てて外に出た時、なぜか傘を持っていた。マンションの壁から出た埃を雨だと勘違いしたのだ。通勤路はすべて通行不能なので諦めて車を置いて職場の市立芦屋病院まで1時間歩いた。倒壊した家屋を横目にしながら病院がどんな状態か心配だった。外来周辺は怪我人で溢れていた。不謹慎な表現かもしれないがまさに修羅場であった。


その時から数日間、まさに不眠不休で我を忘れて負傷者の処置にあたった。完全に孤島と化した被災地のど真ん中の病院に外部の医療機関から救いの手が入ったのは地震発生からピッタリ24時間後だった。それまでの24時間のなかにあった数々のドラマは一生忘れない。とりわけ子供の遺体に接した瞬間の嗚咽で我に返った。


4月ごろには、ぽつぽつ仮設住宅が建ち始めた。家族に頼まれて外来通院していた患者さんを診に行った。当時はまだ在宅医療という言葉は無かった。仮設住宅には病室と違い暮らしの匂いがあった。家族の愛が見えた。薬よりも大切なものに気が付いた。5月末で病院を退職して小さい時に住んでいた尼崎で小さな医院を開業した。37歳だった。


その後、現在まで27年間で1500人の在宅看取りを経験するとは夢にも思わなかった。気が付けば今年65歳、つまり老人の仲間入りをする。その16年後に東日本大震災が起き、支援に向かった。花巻空港に降り立ち救援物資を積み込み、被災三県の支援から取り残されている人たちを探し励まして回った。阪神大震災でお世話になったことのお返しのつもりが逆に励まされたりもした。地域の人の病気だけでなく生活も診れる医者になんとかなれたのは、あの震災が契機だった。



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第二回 薬を減らすということ  →こちら


私は学生時代から「薬をできるだけ使わない医療」を志してきました。医学は食生活と睡眠と歩行が主体だと思っていたからです。しかし医者になったその日からとにかく薬を覚えなければ一人前になれません。だからこれでもか、これでもか、と薬の勉強をしてきました。今でも毎週のように新しいお薬が出るのでついていくのに必死です。  


20年前はお薬を20種類も、なかには30種類も飲んでいる人が時々、おられました。「先生、この大量の薬を全部やめたいけどいいやろか?」と聞かれました。私は「急にやめるのはどうかな。少しずつ減らしていくのはいいと思うけど」と答えましたが、その患者さんは自分の判断である日突然、全部飲むのをやめてしまったそうです。


2週間ほどして私の前に現れた時にそう聞かされました。「先生、全部やめたらほらこんなに元気になりました!」と。たしかに2週間前と顔色や元気さが全く違っていてまるで別人でした。その人はそれ以来来ていませんが、その後、どうなったのでしょうか。ふと思い出す時があります。  


そんなこともあり、10年前からお薬に関する本を10冊以上書いてきました。すべてお薬の副作用や減薬に関するものばかり。生活習慣病などの薬には「やめどき」があると考え、その目安を具体的に示してきました。 臨床現場で主に高齢者に減薬の提案をすることがあります。その時の患者さんの反応は完全に2つに分かれます。歓迎される方と怒る方です。


「私を見捨てるのですか!」と怒る人も結構おられます。その人は、医療機関は薬をもらうところだと思っているようです。減薬のメリットとデメリットの説明には時間がかかります。しかし粘り強くやるしかありません。


現在、コロナ禍でほとんどの薬が不足気味です。毎日、いろんな薬の欠品が当たり前です。しかし患者さんにとっては減薬を考えるいいチャンスかもしれません。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



第三回  在宅医療と匂い →


阪神淡路大震災のあと仮設住宅が建ち始めた1995年6月、僕は開業した。病院を飛び出し町医者に転身したのだ。人生初の往診は仮設住宅に入ったばかりの高齢の男性だった。震災を契機に急速に弱ったという。しかし病院の外来で見ていたお顔と家で見た患者さんの表情は全く違っていた。衰弱していても病院の外来と違ってリラックスした自然な笑顔を見た。


開業当初、外来患者は1日数人程度でとても暇だったので、往診の依頼が舞い込むとすぐに駆け付けていた。 家に行くとその人の生活がまる見えだ。その人がどんな人なのか、そして家族関係までが一目瞭然で分かる。いつもしっかりお洒落して来られる人の家がゴミ屋敷で踏み入れることができなかったり、ヨレヨレの服で来る人が綺麗な大邸宅に住んでいたりで予想を裏切られることが続いた。家での生活ぶりを見るのと見ないのでは病気の理解度が全く違うことに気が付いた。医師になって12年目だった。


当時は、まだ在宅医療という言葉も、介護保険もなく、家族介護だけの実にのどかな時代だった。もともと生活も見られる医者になりたかったので往診依頼は、町医者になった自分へのご褒美のように感じた。 長く在宅医療に従事していると家によって漂っている匂いが違うことに気が付いた。それは台所や料理の匂いだけではない。布団や家具や壁などを合わせた総合的な匂いが家々によってまったく違うのだ。生活臭というのだろうか。犬や猫などの動物を飼っている家でも飼い方で全く匂いが違ってくる。


そして患者さん自身が発している匂いもよく観察するようになった。老衰や末期がんの患者さんの余命まで匂いで推定する癖がついた。病院とはまったく異なる世界だ。最近、認知症は嗅覚異常から始まることが分かってきた。ますます、犬のように匂いに敏感な町医者になりたいと思う。




ーーーーーーーーーーーーーー




今後も、コロナのことは書かないつもり。


もっと大切なことがたくさんあるからだ。


マスクしていたら匂いが分からない。


当たり前の日常に早く戻りたい。




PS)

少しずつ、春が近づいてっきている。


2・25の東京での鳥集徹さんの出版記念講演会で

お会いしましょう。→こちら


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この記事へのコメント

長尾先生。
こんばんは。

〈阪神大震災でお世話になったことのお返しのつもりが逆に励まされたりもした。地域の人の病気だけでなく生活も診れる医者になんとかなれたのは、あの震災が契機だった。

この文を読んで黒田先生の事を思い出しました。
黒田先生も授業中、患者さんのお宅へ行ったらそのお部屋の様子をよく見てその患者さんの生活を見なさいと仰っていました。

2025年まであともう少し。頑張りましょう🐾

Posted by うしさん🐮 at 2023年02月19日 01:01 | 返信

匂いがわからないという経験で記憶に新しいのは、初めてコロナに罹った2020年10月。それまでも、風邪ひきなどの鼻炎であまり匂いが感じないというのはあったが、完全に嗅覚を失うというのは初めてのような気がした。しかも鼻が詰まっているわけでもないのに。同時に味覚も感じなくなった。それはコロナから2週間で回復したあとも続き、完全に嗅覚と味覚が戻るのに一ヶ月を要した。

認知症では嗅覚が落ちるのか。だから食事が美味しくなくなるのだろうか。味覚も鈍くなると言うし。
嗅覚や味覚を衰えさせないためにはどうしたら良いのだろう。老化によって少しずつ他の感覚器官と同様に機能が衰えてくるのは避けられないのだろうけど、それをできる限り遅らせる何か方法があれば良いのにと思う。先生もしご存知なら教えてください。

Posted by Yoko Oda Thapa at 2023年02月19日 01:15 | 返信

深夜の介護で目が冴えてしまったのでブログ拝見しました。長尾先生の「在宅医の原点」が手に取るように分かりました。

この3年間、ご近所で初めてお会いし言葉を交わした方、駅や電車で話しかけられても誰だか分かりません。ぼくは棒を持ち素足草履スタイルなので他人からは一目瞭然ですが。鼻呼吸をしたことがない方は、さらに口呼吸の悪習が進んでいることでしょう。心配です。

他の方のコメント拝見していると、特命の方々が「デマ」を氾濫させていることが気になります。トルコ・シリア地震に関心をもち救援を求める人たちをおもんばかっておられるかと思いきや、「トルコ地震はDSの人工地震」「欧米大使が地震発生前日に出国」といった見てきたような「ウソの拡散」を平気でやっておられます。悲しいですね。ぼくでもそのデマ発信者はだれか、実名まで分かります。なにせ「そっくりの請け売り」ですから。
おまけになんでも「ゲ、ゲイツ」「ロ、ロス」と唱えれば「DSの日本人皆殺し計画」が飛び出します。怪しげなガセネタを何人もの人が嬉しそうに紹介し、ついでに「毒沈」とか「偽枠」とかくっ付けられると、ワクチン接種者からはそっぽを向かれるでしょう。

「洗脳」されているのは「QアノンDS陰謀論」宣伝マンの方々です。福島先生や長尾先生の呼びかけを受けて、権力とたたかうすべを提起もせず、クソとデマばかり収集しまき散らすだけ。
バカバカしくてだれも反論しないようですが、こんなコメント欄を見て長尾ブログにさよならした人も沢山知っていますので、ひとことふたこと申しあげておきます。
なおこの件で反論されたいときは、ことの重要性に鑑み「実名」でお願いします。

Posted by 鍵山いさお at 2023年02月19日 05:35 | 返信

今晩は。
ふりかけみたいに沢山の薬を飲んでる人がいます。
主治医に聞いて貰いたいだけなのに、喋ると薬が追加されます。
患者の話を聞いても金にならないけれど、薬を処方すれば、金になるシステムです。
健康に問題無くても、血族に高血圧や癌、糖尿病等がいれば、日頃から気を付けた方がいいです。
薬を飲んでる人は、やめる勇気が中々出ません。症状が酷い時に始めた薬なら尚更です。
そんな時、相談出来る主治医が居たら心強いです。

Posted by 三毛猫 at 2023年02月19日 06:52 | 返信

先生の在宅のお話楽しみにしていました。入院中の医療をそのまま在宅に持ち帰れと迫る医療者にげんなりしています。いつまでも変わらない残念な現実です。けったいな町医者2が観たいです。

Posted by 小林ひろえ at 2023年02月19日 07:36 | 返信

長尾先生いつも更新ありがとうございます。心から応援しています。1日外出しないでゴロゴロ過ごす休日が幸せです。コロナ禍になってから堂々と出不精出来るのが幸せ。料理もお菓子も作れるようになった。外出が車に乗れないから歩くかチャリでダルすぎるんです。お陰で若さと健康を保ってると思っていると言うことにして、楽しんでます。だけどいつか子供を持ったらチャリだけで育てられるのか?不安もありますが、それなりに生きる。

Posted by 匿名 会社員 女性 at 2023年02月19日 07:37 | 返信

先生おはようございます😊
地震で慌てて飛び出した時に傘を握っていた。
建物の埃を雨と勘違いした。
この一文に衝撃を私は受けました。
雨の音や降る姿はけっこうけたたましいです。
そんな雨と埃を勘違いする位の埃とはどれだけ驚異の揺れだったかと感じました。
人にとっての匂いとは幼少の時から成長に大切な経験だと思います。
家から夕飯の匂いがする思い出や、遊ぶときの土や木、川の匂い。
自然の匂いではなくても、おもちゃの匂いや文房具の匂い。
そんな様々な匂いが子供の成長には不可欠だと私は思います。
それが一人の人間を形成するのではないかと思います。
大人になってからも様々な匂いに囲まれ時に危機管理に役立つ。
匂いはとても地味だけど大切な五感でしょう。
コロナ感染で臭覚を失われた方はとてもお気の毒だと思いますし早く治癒する治療方法が確率すると良いです。
マスクの過度な着用による幼児期の匂い体験の欠落も心配ですね。
発達に影響しそうです。
ねんどの匂いやのりの匂い、神の匂い。
保育園や幼稚園で工作体験の時に感じる匂い。
今子供たちはマスクをさせられて感じているのでしょうか。
先生1日頑張ってください😊

Posted by かおなし at 2023年02月19日 07:52 | 返信

長尾先生


阪神・淡路大震災の揺れの
映像をTwitterで見ました。
東日本大震災より 激しい
揺れだと 思いました。


2月3日 オハイオ州で
危険物を乗せた列車が
脱線事故 (50両の脱線事故)
(うち20両が危険物を積んでいた)
大爆発して 危険物で(塩化ビニール)
周辺の川が 高濃度汚染水になり
大変なことになっているのに
報道しません。


そして今度は デトロイト州でも
危険物を運ぶ 列車の脱線事故が
起こりました。
これも報道しません。

どちらも 選挙の 激戦区です。


しかも
オハイオ事故の 2週間前
17年間更新されていなかった
塩化ビニールの
毒性の 基準が 変更されて
いたことが分かりました。
(自作自演のテロの可能性)


塩化ビニールの 致死 暴露量を
「100PPM → 100,000PPM」に
変更し さらに
「子供に与える影響に関する情報」
が削除されていた。


YouTubeのCEOが辞任しました。
YouTubeの言論検閲(バンする)など
本格的な調査が始まる前に
逃げて辞任しました。


イーロン・マスクが「世界政府
サミット」でクラウス・シュワブの
「世界政府」構想に 優しく反対を
表明しました。(すごいことです)


徳島大が独自のゲノム編集技術を
生かして コオロギを使って 新しい
「飲むタイプの新型コロナワクチン」
の開発を 始めたとのこと。


コオロギを食べるのは危険です。

政府は 酪農家に 牛を処分すれば
15万払うという。
飼料の高騰には 救済しないので
北海道の酪農家は 廃業します。

逆に コオロギに参入すれば
国から 補助金が出ます。

わざと食糧難を作っています。


長尾先生に お伝えしたい事が
多すぎて 書ききれません。


.

Posted by 長尾先生が大好き at 2023年02月19日 08:00 | 返信

こんにちは。

 それぞれのお宅に、住んでいる方には気付きにくい
独特の匂いがあるようです。我が家は、クレベリンと
森林浴の芳香剤を使っています。クレベリンは、3月
までの予定です。

 また、女性を惹き付ける男性の匂いというのがある
そうです。なにか知らんがモテる人には、あるので
しょうね。

 別の意味の匂いで、勘がはたらくというものが。
聖徳太子の十七条憲法、中国の東晋時代と通じるものが
ある匂いを観じるのです。1、9、11、15の4つに。
嗚呼、タイムマシンがあれば、何事か成すものを。

追伸 中井久夫さんの本を読み始めました。
では。

Posted by たまねこ53号 at 2023年02月19日 08:03 | 返信

テレビなどマスコミはワクチンについてはデメリットを報じていません。だからと言って、マスコミは大嘘つきだという意見に乗じて、トルコのは人工地震だ、とデマを発散すると、ワクチン反対の人はデマばっかり言ってるとか、陰謀論者だと言われてしまいます。はっきり言ってデマ拡散は迷惑です。今までも、長尾先生が親ロシアの意見はここに書かないでと言ったり、陰謀論禁止と記事に書いています。何がデマで何が真実かもわからなくなってる人でしょうか。こちらの読者ではないですが、ワクチン反対運動をしている知名度の高い人で、京王線の通り魔事件がエキストラを使ったやらせだとか言ってた人もいます。長尾先生はコロナ前の、認知症、介護問題、尊厳死、末期がんの投薬のことをブログに書きたいのだと思います。そういうテーマを真剣に読みたいコロナ禍以前の読者も戻ってこれるよう、陰謀論はやめてほしいと思います。

Posted by 匿名 at 2023年02月19日 09:19 | 返信

三つ子の魂100まで。洗脳されているのはどちらか?常に情報チェックして返りみたい。イベルメクチンとワクチン、どちらのチンを選ぶか?大きな時代のうねりの中で、間違っていたら軌道修正。軌道修正するにも真実を知らなくてはいけない。もう医療が変わらざるを得なくなり、偽ワクチン後の医療を治療法を地道に確立されている地元の病院に行かないと、さらに免疫力が下がって悪循環。特例承認の偽ワクチンや薬の治験に参加するのではなく、安全な薬で、偽ワクチン後の治療法確立に協力したい。

Posted by kyon at 2023年02月19日 09:37 | 返信

これから反ワク報道が解禁されるでしょう。良心からではなく、政府転覆を狙ってのものです。政府が悪い、と国民が思うのが彼らの思う壺。日本は敗戦国家です。他国と違い、強制ではなかったことだけでも感謝すべきです。誰かの責任にすれば気は楽です。でも、自分自身の心と体に耳を傾け誠実であったならば、避けられたことであると思います。世界統一セイフが誕生してもよいのですか。良心ある人が、結果的に政府転覆運動の旗振り役になってしまうのを危惧します。怒りから、目先のことだけで動かないでほしい。大きな流れを見て、地球はもう先が長くないところまで来てしまった。反省し、感謝の気持ちで毎日を生きたいと思います。

Posted by 匿名 at 2023年02月19日 10:40 | 返信

先生、こんにちは。
神戸新聞の随想3つとも素晴らしくて、やっぱり先生はエッセイストみたいだと思いました。
思い出はいつも匂いが一番鮮明で、実は私も犬のように匂いに敏感です。
時折居心地の悪い場所があって、そこには表現しにくい匂いがあります。
でもすぐわかるから、もうその場所へは二度と近付かないようにするんです。
やっぱり自然の香りが一番好きで、季節毎に変わる木々や花の香りが風に乗って微かに届く朝や、遊び疲れた夕方の香りが懐かしく優しい思い出です。
単純にお菓子が焼ける香りと花の香りが好きですが^^
シャンプーしたての愛犬に顔を埋めたり、子供の頃ひよこや文鳥、うさぎと暮らしていた時もあり、いつもそのあたたかい匂いが大好きでした。
先生の犬のような医者でありたいというお言葉に何故か嬉しくなってしまいました。
今朝は嵐のように風が強かったのですが、春が近付いて来たお知らせでしょうか。
今日は雨ですが、暖かいですね。
また寒くなるかもしれないけれど、早春の淡い香りがします。
先生の苦手な冬ももうすぐ終わりですよ。
でも油断せずご自愛されてくださいね。

Posted by カノン at 2023年02月19日 10:56 | 返信

減薬

うちの父は、なんと、整腸剤しかのんでません。
あるつ と診断されてからもう8年になります。

トイレに自分で行きますし、食べ物も口から食べています。
時々 怒りっぽいですが、ほとんど穏やかです。

Posted by fanta at 2023年02月19日 11:27 | 返信

イベルメクチンの動画みさせていただきました。マスクは顔色が見えないや、臭いには鈍感にはなりますね。最初の半年ほどはともかく4年もし続けるのは素人でもどうかとは思います。WHOの拠出は米国政府、2番目はビル&メリンダ財団。ビルさんはこの数年日本でもメディアで語ることが多く疑わしい発言をされているのは事実だと思います。
科学は仮説を検証することですし私個人は陰謀論も根拠はそれなりにあるのですから「検証」するべきだと思うのです。緊急事態宣言で街中8割減らすで携帯のGPSから駅前の人をカウント操作していたのはヤフーの子会社で画面の下にカウント集計している会社として提示されていました。コロナが言われだして各病院にマスクしたまま体温が計れる顔認証検温器が用意周到のように各医療機関、歯医者や皮膚科、省庁にも設置されました。作ったのはヤフーの子会社です。今は「一線こえた技術」を説明せずに進めすぎるので陰謀論も検証したほうがいいと思います。気球も問題なっていますが、こうやってICTのため各携帯メーカーが実証実験していることは何故伝えないのだろうと思います。
「HAPS MOBILE」
https://www.hapsmobile.com/ja/technology/
公式サイトで危険はありません。こちらもソフトバンクさんが開発です。そしてニュースでソフトバンクさんの株をブラックロックさんが購入したとでていおりました。
ブラックロックさんは急成長した投資会社。検索すれば普通にHP見られると思います。
SDGs関連、環境ビジネスに投資されております。こういったHAPSやICTの計画はテレビできちんと進めないのに気球問題が大きく報道する検証力しない報道のおかしさに気づいている方は多いと思います。NHKも検証力はあるのに、あえてしない。
気象兵器は地震は分らずとも大国は出来る、また日本でも台風を縮小させる研究はやっています。エンジニアの方などは陰謀論とされていても可能だと思っている方もいらっしゃるのでないでしょうか。個人的には地震兵器と言わずとも、キプロス周辺で天然ガス採掘が激しく、アメリカもシェールガス採掘方法が問題になりましたが採掘方法が廃水を地下深くに注入することで地震を誘発するのではないかと言われていました。一か所ならともかく中東にガス田などエネルギー資源が集中してあることで各国が採掘するから地震にも影響はあるかもしれないとは思っております。
ちなみに環境対策はEUは偏西風の関係や地形として太陽光パネルや風力発電に向きますが日本は地形的に環境エネは向いていなくかえって土砂崩れ含めた環境破壊を呼び込んでるのが現実であるようです。地形的に向いている欧州も環境エネだけでは電力をまかないきれずドイツは環境志向で原発も減らしたが、電力をまかないきれず火力発電つぃて天然ガスを求めました。電気代は日本も高いが日本の2倍以上らしいです。ウクライナとロシアは紛争前からガスの不払いの関係で2014年から揉めていて、ロシアがウクライナに料金問題から止めるとEUにも影響があるため、ドイツはガス供給のために、迂回させロシアから直接ガス供給うける ノルドストリーム2建設の契約をしていました。
こちらに反対していたのがアメリカです。
天然ガスに各国集中するのはCO2の排出が多い順に石炭、石油、天然ガスで、火力の中でも天然ガスが一番排出量が少ないらしいです。そのため各国、天然ガス獲得に躍起です。SDGsが余計な緊張生み出している面もあると思います。
自然に優しくというより環境ビジネス、株価、債券のお金の話になっています。日本でもCO2削減を数値化し債権化。減らしたぶん排出権を売買やらおかしな方向に向かっています。そこに投資しているのに、メディアで契約書など映しますが、ゴールドマンサックスさんの名前を見ることが多いです。
そうやって製薬関連、環境事業に積極的に投資を促し、その契約書名に同じ外資系大手ファンドの名前が出ることが多く、細部は違っても「疑わしきには十分な根拠」はあると思います。ですから陰謀論とされていることも決めつけないで「検証」は必要ではないかとは思います。今は禁止されていますが、地震ではなく雨については過去にこういった事例があったようです。
ポパイ作戦
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%91%E3%82%A4%E4%BD%9C%E6%88%A6
ウィキペディア 最終更新:2022年10月26日
もっと優しい案で三菱重工さんが砂漠化を防ぐため森林、森が雲をつくり雨をふらす研究されていて中東地域で森を作ろうとするプロジェクトなどは見た事があります。
地震兵器の噂の発端はニコラ・テスラでマイクロ波(軍事レーダーなどにも使われている)マイクロ波は電子レンジと同じ原理ですから電磁波に詳しい人は「仮説」として「理論的には可能」とする人もいるだろうとは思います。
フェーズドアレイレーダー
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%89%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BC
地震については不明でも、こういったものが「在る」は事実でしょうから、イノベーションにやや前のめりの「今の御時世」検証はしてもいいと思っています。

Posted by 心の中の応援者 at 2023年02月19日 12:15 | 返信

 長尾先生
 こんにちは、渡邉隼です。
 来週2/23の天皇誕生日における一般参賀に先立ち以下の意見を宮内庁に送りました。
 皆様もできればお願いします。

 "宮内庁様
 こんにちは、渡邉隼です。
 
 以前の繰り返しになりますが、来週2月23日の天皇誕生日における一般参賀にて天皇陛下及び皇室の皆様方に素顔でお出ましになられますようお願いできないでしょうか。政府も3月13日からマスクは自由と決めましたし、多くの国民が素顔の本来の生活に戻るためにも象徴でおられます天皇陛下が素顔でお出ましになることは大いに意義があります。それにより国民もマスクと決別し本来の生活に戻ることが容易になります。また、マスクはやはり天皇陛下をはじめとする皇室の方々の威厳や品位を損ねています。
 私のような一介の国民が無礼な発言をしていると思われますが、国民が素顔の人間らしい生活を取り戻しコロナ禍から立ち直るためにも私の声を陛下に届けてください。何卒よろしくお願い申し上げます。"

Posted by 渡邉隼 at 2023年02月19日 03:33 | 返信

長尾先生、和くん、今晩は。
ブログの更新有難うございます。

在宅医療に賭けたお気持ちの少しが、私でも伝わってきました。
精神的にも肉体的にも辛すぎる患者様、利用者様は最早、出向いて辛いって言える余裕がない方々が多いと思います。
長尾先生の第二第三の人生、応援いたします。
天才的な頭脳と色々な事が同時に器用にこなせる先生。
羨ましいです^ - ^。

私の独り言ブログに今日リブログで掲載させていただきました。
ケンタッキーのカーネルサンダースさんの実話。
ご自身65歳の時に皆さんに喜んで頂きたい思いで、色々と事業を起こされた様です。(ケンタッキーフライドチキン)。
思わず和くんのこれからをふっと想像してしまいました。
シンガー和くんの東京公演、お初なのでとっても楽しみにしています。
お人様の為って動かれている感がする長尾先生。
ご自身の休養や、お疲れの取れる何かもされて、充電してくださいね。
先生の幸せやお元気は、応援している患者様、読者の皆の幸せでもあるでしょう!!19日マンダラ、楽しみにしていますね♪
今日の記事を拝見して、「けったいな町医者2」が観たくなりました。
映画でも、ご本でも(^_−)−☆。

PS)桑田佳祐さんの「東京」リクエストしたいです!!
お疲れはしっかりと癒されてくださいね。心身健康祈ってます。

Posted by rea at 2023年02月19日 08:21 | 返信

長尾先生こんばんは
去年、先生が出演されていた、
在宅で癌の治療をされている方々を紹介している番組で、
出演されている方のおうちでみたもの
・机の上のぬいぐるみ
・窓からの陽射し
・愛用しているカメラ道具
・育てていた植物
とか、まだなんとなくおぼえてるんです
不思議ですよね
人の家の植物とかぬいぐるみなんですけど、
勝手に愛おしく感じていました。
匂いも含まれた記憶なら、なおさらですね
生きている時間なんて、あっという間だな、って思います

健康でも病気になっても、
毎日を大切に生きないともったいないですね

今日は、久しぶりに先生の在宅医療の素敵な文章が読めて、
なごみました

いつもありがとうございます♪

Posted by こやま at 2023年02月19日 09:48 | 返信

お疲れ様です。匂いは私にとっては距離です。仕事で顔の匂い嗅ぐために顔を寄せて来る子もいるし、向かいあって座ったら全然見てくれないのに、顔を寄せて唾のかかる距離で話したら見てくれるし、反応が違い過ぎて悔しくなる事があります。今日はお母さんに「(私たち)臭く無いですか?」と聞かれて「臭いの好きです」と答えたら大爆笑され、「臭いんですか!」と突っ込まれてました。生き物の匂いは大体大丈夫。多彩な情報だからデータベースも作れそうですね。子ども達は黙ってオナラをするけど、やったかどうか聞いてもやったとは言えないのでスルーが日常です。
ただ匂いが分かって許せる距離感は、他人同士でも安心します。
今日は家の片付けをして、子どもの小さな頃の玩具を大量に処分しました。すごく気持ちが軽くなりました。祖父母やその前の先祖たちは、今みたいに物のない時代には何を次の世代に託したのだろうと思いました。多分、生き抜く知恵や愛情や祈りなど、形に残らない匂いと同じ様な時間を伝えたのかもしれませんね。

Posted by 匿名 at 2023年02月19日 10:05 | 返信

マスクを外そうということになると、逆マスク警察が心配という声があります。
マスクは3月13日からも任意です。意味のないマスクはするべきではないと私も思いますが、世の中には花粉症の人、抗がん剤治療中の人、免疫抑制剤を使ってる人など、コロナ関係なくマスクをつけたい人がいます。そういう人が肩身が狭くないような世の中になってほしいです。

宮内庁にみんなで連絡して、皇族方にマスクを外してもらいましょう、は同調圧力をかけてることになります。3月13日以降ならできれば外していただきたいという願望はあるでしょうが、2月中はその必要はないと思います。皇族方も象徴という立場はありますが、その前に1人の人間です。自分の意思でマスクをしたり外したりして良いのです。ガンサバイバーの方、高齢の方もいらっしゃいます。マスクは形式的にするものではなく、実際の感染確率を下げる意味でするもの、というのは良くわかってらっしゃる方たちではないかと考えています。

Posted by 匿名 at 2023年02月20日 05:44 | 返信

緒形拳さんが在宅医を演じた「風のガーデン」というドラマで印象に残ったシーンを思い出しました。
死が近い患者を診察した後、家族に「庭に咲いてる○○花を枕元に飾ってあげて下さい」と話すシーンです。
ハーブ系の花だったと思いますが、家族が死臭を気にしないようにとの配慮だろうと、その時思いました。

Posted by 宜保あいみょん at 2023年02月20日 08:43 | 返信

小さい頃は匂いに敏感でした。父に連れられて東京まで夜行列車に乗って行った時、洗面所にお酒を飲み過ぎた人のと吐瀉物が散乱していてその匂いが強烈で2~3年鼻につきました。20代で鍼灸学校の経穴の試験に追試をすることになって、なんだか鼻がムズムズしてクシャミが止まらず目がかゆい。スギ花粉症だと言われて匂いがわからなくなりました。スギ花粉症のにおいを復活させる軽いステロイドの噴霧器があるので噴霧すると少しマシなような気がします。
でも今年は75歳になりますので、歳のせいか、ワクチンのせいか人の名前や何かと物忘れが多くなって、匂いも鈍感になりました。認知症の始まりかもしれません。毎日猫の魚を焼いたり、油で炒めたりしているのでズボンに魚のにおいが染みついています。そのまま買い物に行ったりしているので匂いがついているかもしれない。先日の元町ALWAYSにも普段着で行ったので匂いがあったかもしれない思います。髪の毛はシャンプーしていったのですけど。お風呂は一人暮らしなのでめったの入りません。夏はシャワーを2回浴びます。先日水道局に「水道料金が10倍になってる!」と叱られたのですけど、またしても2回目の電話が掛かって来て「無駄な水漏れはしないでくださいね。水道局としても赤字覚悟で運営してるんです。職員も減らいましたし」と、くどくど言ってきました。そんなに言うのであれば、市営の風呂屋を経営してみんなで効率よく風呂に入ればよいのにと思いました。

Posted by にゃんにゃん at 2023年02月20日 09:12 | 返信

敬愛する長尾先生
薬をできるだけ使わない医療を志してこられた先生!医者の鑑です!!本当に日本は薬漬けで結局飲み続けて数値を維持してるだけで病気は完治してないですね。。だから、先生が仰ってるように医学は食生活と睡眠と歩行が主体!病気を治すのは本当はお医者様じゃなくて患者自身が頑張らなくてはならないと思いました。他人任せじゃなく、お医者さまには知識をご教授いただき、最低限必須な分は薬の力も借りる。それが健康になる秘訣なのかも知れませんね。森田先生が診療所が無くなったときにその地域の健康度がアップしたとの話されてたのを思い出しました。お医者様に頼りすぎもよくないのだなと。自力で頑張る姿勢が実は大事なんでしょうね。長尾先生は患者さんの限界の分だけを手助けしてその人の可能性を引き出す治療をされてるのだろうなと思いました。こんな素敵な町医者さんに診てもらえて尼崎市民が羨ましいです。匂いも観察する先生はホントにただもんじゃないですね。いろんな観点から患者さんを診ておられてさすがです。匂いってなんか安心する時があります。家の匂いを嗅ぐと帰ってきてリラックスできたりします。こちらは田舎なので、豚ちゃんや牛ちゃんがトラックに揺られる時に香るあの匂いも臭うけど生命の営みを感じたりして、みんな生きてるなぁ。と思ったりします。でも、その時彼らは屠殺場へ揺られて行ってるのでしょうけど、、、脱線してしまいました。先生の在宅医療のお話、人の人生そのものを物語っていてとても大好きです。ほんと、コロナより大切なこといっぱいですね。学校でも社会人になっても教わらない人として大切なことを発信してくださりありがとうございます。机上の学論より先生の経験談が100倍学びになっております。
感謝と共にエイエイオー!

Posted by ぽん吉 at 2023年02月20日 05:16 | 返信

いいエッセーですね。うちの母も薬を減らしたいと、常々言っていて、看護師さんから、バナナを食べるとこの薬が減らせるって、教えてもらったと喜んでいました。
新しい薬が出ると先生が出すのですが、その薬が合わず、すぐに又医院へ行く羽目に。
田舎に行った時予定より長引いて、田舎の医院にかかったら、薬の量が多すぎて怖くてこんなに出せないと言われたり・・・
匂いは大切ですよね。
以前ペルシャ絨毯の撮影をした時、オーナーが家の絨毯には曾おばあちゃんの匂いが残っていると話していました。それが文化なんだと思いました。知らなかったらペルシャ絨毯って同じ絨毯を何代も使い続けるそうです。
先生が訪問した家庭もそういう物があったのでは。

Posted by ルナママ at 2023年02月20日 08:41 | 返信

2.25 九段での鳥集氏との登壇、楽しみにしております。

Posted by nibiiro at 2023年02月20日 08:49 | 返信

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