このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com

かかりつけ医構想は迷走中

2023年02月24日(金)

発熱患者さんは、「かかりつけ医に相談を」と言われた。

ええ、私のかかりつけ医は誰?と思った人も多いだろう。

日本医師会は国の「かかりつけ医構想」に反対している。

2つの応援
クリックお願いします!
   →   人気ブログランキングへ    →   にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ
 
 




そもそも4つの言葉が存在する。



1)家庭医  :在宅医療系の学会

2)総合医  :プライマリケア学会

3)プライマリケア医(GP) :政府・厚労省

4)かかりつけ医 :日本医師会




英国のGPみたいに、地域に一人だけの指定ではなく、

国民皆保険制度のフリーアクセスを維持しながらの

かかりつけ医を持ちましょう、というのが国の方針。



多重受診や多剤投与を防ぐことができるから。


無駄な医療費が無くなり、医療経済的にも助かる。



ところが、このかかりつけ医構想に日本医師会は大反対している。


そのため、この議論は迷走している。




そもそも、多くの高齢者はいくつもの病気を有している。



糖尿病 →内分泌科

高血圧 →循環器科

逆流性食道炎 →消化器科

軽度認知症 →神経内科

めまい  →脳外科や耳鼻科

腰や膝の痛み →整形外科

頻尿 →泌尿器科

不眠症 →精神科・・・・




たとえば一つの診療科で、3つの薬が出たら

3x8=24種類の投薬にすぐになってしまう。



これを良しとするか、

悪いと、とするのか。



厚労省や財務省は、かかりつけ医に一元化したい。



でも、日本医師会は大反対。



一粒で三度美味しいか、一粒で終わらせるのか。



医療財源がもう無いので、国は一刻も早く一元化したい。


総合クリニックに一元化したほうが、国は助かる。


一方、患者さんには2つにタイプがある。


一元化して、欲しい患者さんと

何人もの専門医にかかりたい人。


足腰が弱っても、あちこちに通いたい患者さんがたくさんいる。



しかし、日本医師会は主に開業医の集団なので、

一元化になる動きは、なんとしても阻止したい。



国はかかりつけ医は原則一人、という。


日本医師会は何人いてもいい、という。



一人の高齢者の病気を8人の専門医で診て、医療費のパイを分け合いたい。



医師会とは、互助会でもあるからだ。


医師会だけでなく、専門医の集団である医学会にも思惑がある。


「だって俺は専門医だもん。かかりつけ医なんかに何が分かるのか」

と思っているのが専門医なので、医者の中でも意見が大きく分かれる。



でも、いざ風邪などの発熱(コロナかも?)となったら、

「俺はかかりつけ医じゃないから」と逃げた医者が多くいた。



要は、日本医師会は患者のことなど考えていない。


自分たちの利益を優先している同好会&圧力団体。


患者を考えているようなふりは、ポーズにしか見えない。



国の議論は、今、「かかりつけ医とはなんぞや」に戻った。




国が、強力にかかりつけ医構想を推し進めるほどに、

日本医師会は強く反対するので議論は頓挫している。


与党はそんなの無視すればいいのに、

支持母体なので、無視できずに困惑。




こんな議論をやっている間に、

日本が無くならないか心配だ。




ここは迷わずに政治決断してほしい。


欲張り村の村長さんにはお引き取り願う。


この決断は、患者のためであり、国の存亡のためである。



与党も野党も、政治家なら、迷う理由は何一つない。


「かかりつけ医科」を新設して、在宅医療や地域包括ケアや

今回のような感染症対策にも参画することを条件とすべきだ。




これまでに、数多くの論説を書いてきたけど、

「医療タイムス」に書いたものを挙げましょう。



冬の時代の診療所経営 第91回

『「かかりつけ医」と「総合診療医」』

2017年11月27日 p19   →こちら



冬の時代の診療所経営 第90回 

『かかりつけ医と地域包括ケア病棟の連携』

2017年10月30日 p19  →こちら



冬の時代の診療所経営 第88回

『多剤投与とかかりつけ医』

2017年9月4日 p19   →こちら




日本医事新報にもあれこれ書いている。

以下、もう10年前の記事になるけど。


尼崎発 長尾和宏の町医者で行こう!!(24)

『第24回 町医者から見た総合医議論』

日本医事新報 2013年2月23日号P28,29  こちら




【私の結論】

1)一刻も早く「かかりつけ科」を診療科目として標榜可能にすべし


2)薬の一元化、適宜往診、感染症診療もかかりつけ医の努力義務にすべし


3)後期高齢者には、「かかりつけ科」を標榜する開業医を選ぶよう啓発すべし


4)病院や眼科や耳鼻科や精神科などは、かかりつけ医からの紹介状を持たせるべし


5)日本医師会がいくら抵抗しようが、国は断固、この政策を実現すべし





PS)

ある政党から、来週、かかりつけ医に関する講演を依頼された。


今日、ここに書いたことを講演要旨としたい。





2つのランキングに参加しています。両方クリックお願い致します。皆様の応援が日々ブログを書く原動力になっています。

お一人、一日一票有効です。

人気ブログランキングへ ← 応援クリックお願い致します!

(ブログランキング)

にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ ← こちらもぜひ応援クリックお願い致します!

(日本ブログ村)

※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

「かかりつけ医」は、身近なことば。とりあえずの「医療よろず相談医」という響きがある。歩いて数分のところにおられて、なんかあると専門医に繋いでもらうこともできる。長尾先生がよく言われている「なんとか医療連携」ということなのか。
何を隠そう、ぼくにもかかりつけ医がいる。発端は、救急病院が退院時「かかりつけ医がいるか。とりあえず1週分の薬の処方箋を出すから、あとはかかりつけ医に出してもらいなさい。診療情報とDVDを持って帰ってください」ということだった。他に退院時までに「介護認定のための医師診断書」も用意してもらった。お陰ですぐ「要支援1」の認定にたどり着き玄関に「手すり」をつけてもらった。「介護リハビリ」は「セルフリハビリで大丈夫です」とお断りした。
これが「医療連携」の逆パターンということだろうか。

Posted by 鍵山いさお at 2023年02月24日 12:35 | 返信

長尾先生こんばんは
世界中で超過死亡が凄いことになっているようですが大手メディアが全く全く報じないのは恐ろしい限りです!
2022年の状況はこんな感じだそうです!
Australia 9%
Canada 3%
Denmark 30%
England 20%
Finland 9%
France 25%
Germany 43%!!!
Hungary 11%
Ireland 20%
Netherlands 37%
Norway 28%
New Zealand 17%
Poland 21%
Portugal 6%
Scotland 13%
South Korea 18%
Slovakia 2%
Sweden 9%
Switzerland 12%
Taiwan 25%
USA 12%

Posted by KEN at 2023年02月24日 12:47 | 返信

今晩は。
昨日、父から「誕生日、おめでとう。父ちゃん、お前の誕生日を忘れてて、ごめんな。」と電話が、掛かってきました。
母が、東北震災の年に亡くなってから、ボケが始まりました。
色んなボケが有る様ですが、父の場合は、よろめきです。
ボケが入ると不安になって、主治医が居るのに、A病院によろめいて、不必要な手術を勧められたりしました。
私が、居なければ、肺を切り取る手術をして、今頃彼方の世界に行って、母に「来んでもいいのに」と言われている事でしょう。
父の主治医は、物腰柔らかで、見立てが良く、患者さんの訴えに耳を傾けるので、いつも、その先生の外来は、人で溢れています。
父のよろめきの原因は、母が入院していた博多の病院で、A病院のB先生がいいよと耳にしたからでした。

昨日は、8分咲きの梅を見に、風土記の丘で夫婦と散歩中のコーギー犬と出逢いました。
奥さんに名前を聞くと「幸次郎」と言うので「コーちゃん、可愛いね!」と言うと言葉を理解しているので驚きました。
コーギーには、生まれつき狐の様な大きな可愛い尻尾が有りますが、ブリーダーに切られているので、全身で気持ちを伝えてくれました。
自分も犬語で返したい気持ちになりましたが、人前なので出来ませんでした。
満開の紅梅の前に立つとそこだけメジロの群れが飛んで来て楽しませてくれました。
人間達ともこの様に心通わせる事が出来たらいいのになぁと思いました。
心通わせる事が出来るお医者さんに出会った時が、主治医を見つけた時なのかな?
それとも、同級生に主治医になってもらおうか?どうしよう。等と思ったりしています。
幼少時から心寄せていた主治医は、何年も前に高齢の為、東京の1人娘さんに引き取られましたので。

Posted by 三毛猫 at 2023年02月24日 02:12 | 返信

こちらでも、コロナはただの風邪、コロナは茶番という言葉を目にすることがある。これは一つの意見であり自由に発信しても構わないと思う。自分も弱毒のオミクロンの時に、過剰に怖がるのは弊害があると思っている。
ところがどうだろう。立場が違う人にこの言葉を浴びせる言葉の暴力を目撃してしまった。

一昨年の夏、第5波のデルタ株で自宅療養をしていた50代の弟さんを亡くされた方がいた。その人が何故弟が亡くならなくてはならなかったのか?こういう人をこれ以上増やさないように、5類にするにあたり医療体制は十分になるか?ということを政府に訴えるために、自宅放置死遺族会を立ち上げた。署名活動などをしていくようだ。
昨夜、その人が医師を招いてスペースをした。その医師はたくさんのコロナ患者を診た人である。そのスペースの最中、主催者にたくさんのツイートが寄せられた。多くは、コロナは茶番、コロナを煽るなの大合唱だった。
主催者は、どうしたら自宅放置死が無くなるのか問題提起していて、それは国民みんなに関係あることである。長尾先生が書かれたかかりつけ医問題にも関係することである。
そんな中、弟さんを亡くされたことだけでも苦しいのに、煽るなという意見を浴びせるのは暴力である。

立場を変えて考えて欲しい。ワクチンで家族を亡くされた悲しみのどん底の人に「ワクチンの恐怖を煽るな」と言ってるのと同じ行為である。

その主催者はどんなことを書かれたか、みんなに知ってもらうために中傷ツイートも全部載せてあり、その人のTwitterはすごく荒れたものになった。
ここの人が言ってる事とそう違わないのに、立場が変わると嫌な気持ちになるのは何故だろう。煽るという言葉がこわんなに刺さるなんて。
やはり、想像力の問題だろう。自分が経験してなくても、その人はどんな気持ちでいるのだろうと、思ってみれば他人に優しくなれるのかもしれない。

Posted by 匿名 at 2023年02月24日 03:05 | 返信

長尾先生いつもありがとうございます。心から応援しています。家族は重めの精神的な病で入退院繰り返し後に、県立病院に通いつつ、医師が3分診療で全然話を聞いてくれないので、もう一件開業医に行き始め数年に成ります。前者は事務的な冷たい対応です。開業医は口コミが良かったこともあり、あたたかみがあります。前者が総合医、後者がかかりつけ医と言うポジションです。
総合医とは、そうなる位なので関係性が非常に悪く、家族の話の聞き役の私も悩みの種です。総合医の意見もわかるし患者側も必死なのでどちらの気持ちもわかるだけに厄介な悩みです。なるべく先生の言うことに従って欲しいとは言ってますが、患者側も必死で。

Posted by 匿名 会社員 女性 at 2023年02月24日 05:08 | 返信

こんにちは。

>ところが、このかかりつけ医構想に日本医師会は大反対している。
 そのため、この議論は迷走している。

 知りませんでした。私は医師会の要望を受けての囲い込み政策かと
思っていました。30年で医者にかかったのは、冷房にやられた2回
ぐらいなので、別世界です。

>国の議論は、今、「かかりつけ医とはなんぞや」に戻った。

 私から見れば、私と気心知れているお医者さん。何人いても
いいですよ。主たる人、最終結論を出す人は決めとこうかな。
自分で決めるのが本筋でしょうけど。漢方医や自然療法もあり。

 マイナ保険証に記録できる容量はあると思いますよ。そこに、
一人の主たる医者を登録して、その人には診療報酬上乗せは
できると思います。喧嘩するひと、いるかなぁ。「俺を登録しろ!」

 コロワク接種が8割強なので、嫌でもコロワクの影響は勉強
しないと、務まらないと思いますけど。そうすると、1%ほどの
お医者さんしかなれない。(^ω^)

では。

Posted by たまねこ53号 at 2023年02月24日 05:25 | 返信

先生から
医師会、
製薬会社の闇の部分を
知ることも大事ですが
長尾先生のように、果敢に立ち向かわれて
いらっしゃる方がいること
まさに、役目があるかのようにです
この差はいったい何なのかなって
でも、きっと
乗り越えることが出来るから
先生に火の粉がふりかかってしまうのかな

乗り越えることの過程に
支えてくださる皆さんが
常にいらっしゃることも
忘れないで、邁進!ですよね、
″╯-╰″

有難う御座います。。


今丁度
いきものがかりの
ありがとう、がラジオから流れていました^ ^

Posted by かおり at 2023年02月24日 07:55 | 返信

新型コロナのmRNAワクチン投与を犯罪化、アイダホ州で新法案

Bruce Y. Lee | Contributor

アイダホ州で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のmRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンを投与する行為を軽犯罪とみなす法案が議会に提出された。共和党のタミー・ニコルズ州上院議員とジュディ・ボイル州下院議員が共同提案した州法HB 154は、コロナ禍における 「まさか」の瞬間を収集している人にとっては、かなりの逸品といえる。

2月15日、ニコルズは州下院保健福祉委員会を通じてHB 154を提出した。そのことを報告したニコルズのツイートに、ケース・ウェスタン・リザーブ大学医学部アシスタント・プロフェッサーのライアン・マリノ医学博士(救急医学・精神医学)は、こう返信した。「もっと本を読むべきだ」

どうやらニコルズは、すべてのmRNAワクチン投与を禁止したいようだ。短い法案の文面には、「アイダホ州ではメッセンジャーリボ核酸技術を用いて開発されたワクチンを、個人または他の哺乳類に使用するため提供したり投与したりしてはならない」と簡潔に記されている。つまり、人間だけでなくオオツノヒツジなどの動物への投与も対象となるわけだ。次の項目では、「本条に違反した者は軽犯罪に問われる」と明記されている。

もちろん、現在のところ新型コロナのmRNAワクチンを接種しているはヒツジではなく、主に人間だ。ニコルズとボイルは、米国が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)をよりよく制御する方法を見つけなければならない時に、このような法案を提出した。では、アイダホ州は新型コロナ感染を抑制できているのかといえば、そんなことはない。ニューヨーク・タイムズによると、パンデミック開始からこれまでに同州で報告された感染者は計51万7654人で、死者は5402人に上っている。新型コロナの感染状況は1年前と比べて改善されており、2023年中に季節性ウイルスの流行と同様の状況に移行する可能性はあるが、パンデミックが終息したわけでは決してない。


一方、アイダホ州の新型コロナワクチン接種率は、全米の州・準州で6番目に低い。ニューヨーク・タイムズのデータによれば、ワクチンの2回接種を完了した人は州人口の56%にすぎず、内訳は5~11歳が19%、12~17歳が41%、18~64歳が61%、65歳以上が89%となっている。追加接種率はもっとずっと低い。

このような法案がもしも可決されれば、善意の医療従事者が、米食品医薬品局(FDA)の認可したワクチンを投与しただけで刑事罰を受ける恐れがある。新型コロナワクチン接種はリスクゼロではないが、利点がリスクをはるかに上回るというエビデンスが示されており、米疾病対策センター(CDC)や世界保健機関(WHO)、医学誌『ニューイングランド医学ジャーナル』も、接種を推奨する科学的研究結果を提供している。

では、なぜニコルズは、よりによって今この法案を提出したのだろうか。アイダホ州の地方放送局KTVBのアレクサンドラ・ドゥガン記者によると、ニコルズは州下院保健福祉委員会で「(ワクチンが)早期開発されたことを問題視している」「血栓や心臓の問題を懸念する情報がたくさん出てきていると思う 」と語ったという。ファイザーやモデルナをめぐり連邦レベルで起きた問題をニコルズが懸念しているのなら、無実の医療従事者を罰するのではなく、企業に直接訴えてはどうか。あるいは、追加のワクチン試験を求めているのであれば、研究資金を増やすよう働きかければよい。法案提出の目的が政治的なものでなければの話だが。

ニコルズは、「mRNAを含まない予防注射も利用できる」とも述べている。たとえば、ノババックスの新型コロナワクチンはSARS-CoV-2の組換えスパイクタンパク質を用いており、mRNAによって細胞内でスパイクタンパク質を作らせるものではない。本気で代替ワクチン利用を促進したければ、ノババックスのワクチン供給や入手状況を改善するほうが戦略としてましだろう。

州法HB154が新型コロナを名指ししていないのは、ニコルズとボイルが今後作られるmRNAワクチンも標的にしようとしているからとみられる。研究者やバイオテクノロジー企業、製薬会社では、インフルエンザなど他の感染症だけでなく、癌を予防するmRNAワクチンの研究も行っている。こうしたmRNAワクチンの有効性が証明されても、州法HB 154が可決・成立した場合、アイダホ州の住民は利用できないかもしれない。

Posted by JUST DO IT at 2023年02月24日 09:16 | 返信

先生、おはようございます。
私も高齢者がたくさんのお薬を飲む事気になっていました。
かかりつけ科があると本当に良いと思います。
先生の2013年の記事がとても好きです。
この記事にはまだ医療に絶望していなかった先生がいて、先生の医師としての喜びのようなものを感じました。
総合医は経験よりマインドというお言葉はあたたかい包容力ですね。
常に患者さまの為に勉強されて、経験も全て活かしている天職の町医者を謳歌されている幸せな先生が居ました。
この後コロナ禍で医師会等に落胆されて、失恋した気分だと仰っていたのが私も哀しいです。
でも先生、希望は棄てないでください。
また良い時も来るかもしれません。
がっかりした時の対処法として、私は保留を選ぶ事が多いです。
人によると思いますが、切り捨てるより保留というファジーな状態がストレスでなければとても良い選択だと思うからです。
心が穏やかでいつでも元に戻ることができるし、少し様子をみる、少しのニュアンスは伝えても敢えて働きかけずに待ってみるというのは私の個人的な経験上では好転させる事が多かったです。
先生、私のかかりつけ医のお話ですが、コロナ前はとても優しく頼りになると思っていました。
私にはコロナのワクチンはお勧めできないと言って下さった時まではよかったのですが…
移っちゃうからコロナは診ないよと、ちょっと笑っちゃうぐらい異様にコロナを怖がっていらっしゃり^^;
昨年夏にオミクロン株が蔓延しだすと、発熱した患者さまは全てコロナとみなし陽性に。。
診察無しで3cm開けた車の隙間から家族がカロナール等希望のお薬を受け取る方式にされました。
過ぎた完全防備のお姿はつい笑ってしまうほどでした。
また、喉と舌の赤みが気になって受診した際には体温36.7度で平熱より高い問診票を見た途端、椅子のキャスターを使って勢いよく2m後ろへ下がられ、一切喉も診て下さらず、風邪症状の時はまず電話してねと言われてしまいました。
診察なしでの投薬も不安で、少し遠い耳鼻咽喉科を受診し無事に回復しましたが。。
コロナさえなければ良い先生でしたのに、悲しい事です。
他にかかりつけ医を探しながらも、その先生の事もファジーに様子を見たいと思っています。
本当は長尾先生がかかりつけ医になってくださったらどんなに安心でしょう。
でもどれだけ頑張っても30分以内には行けないから残念です;;
長くなりごめんなさい。
先生、あと少しで春ですが色々と大切なご予定がおありですし、あたたかくしてお過ごしくださいね。

Posted by カノン at 2023年02月24日 09:19 | 返信

長尾先生いつもありがとうございます。政府と繋がりがある長尾先生ならばコロナの助成金の不正受給の問題も無関係では無いと思って。零細のワンマン社長はまるまる三年間ずっと雇用調整金の不正受給をしてきました。出勤させて、タイムカードを押させ無いで休んだように偽り、申請しています。税理士にも金を握らせて不正な計上をさせていそうです。のわりに、警察協議会に仕事中自分だけスーツに着替えて防犯について話あうと行って消えます。逮捕されるようなことしてて、行く方も、呼ぶ方も可笑しいです。社長はドチャクソケチなので摘発されれば罰金払うより懲役に行くはず。会社はだから、畳むことだと思います。社長的にはミンナがやってる、と言う言い分が見え隠れしています。政府にこちらの問題も真剣に取り組んで頂きたいです。

Posted by 匿名 会社員 女性 at 2023年02月24日 10:10 | 返信

先生ごめんなさい。今一つ分かりません。高齢者に限ってのお話なのでしょうか。
高齢者でありませんが10種類以上の薬もらうこあります。まず持病、県立総合病院の科で3種類、逆流性食道炎で近場の私の総合病院で1種類。鬱から少し遠い心療内科クリニックで2種類、他、その時、皮膚科や外科の突発的な薬など含めると10種類以上飲むときはあります。飲み合わせについてはその時に医師に問診票で告知。お薬手帳で管理です。「係りつけ医」となると私の場合、県立の総合病院になるかと思います。若い時の話ですが最初は近場の私立病院にかかっておりました。県立となると1日仕事で最初は紹介状がないと難しかったからです。20歳の頃ですが、急性気管支炎で発作起こし近場の私立病院に入院し、入院中、重積発作起こし気管支切開の可能性があると今、係りつけになる県立病院に救急搬送されました。そこで専門の呼吸器内科で入院回復しました。私自身も安心できたので、専門医になる主治医が今後はこちらで診察し薬をだしますと言われました。しかし、1日仕事になるし、夜間に発作がでたときには救急指定病院ではないので対応できない、交通も不便。そのため発作時は近場の私立病院で診察してもらう。そちらは夜間の救急も近場だから受け付けてくれますし、時間が県立のように交通の時間も待ち時間も少ないから救急は近場の病院にまかせるというような形でした。定期的な診察とお薬をいただくのは県立の総合病院。とっさの発作の時は近場の病院で点滴受け帰宅という事を長い間してきました。近場の病院は1日仕事までになりません。午前だけでなく午後診察もあり、今は無理ですが当時は仕事帰り夕方5時から7時の診察もあり、仕事の融通、時間の節約や便利さは近くの病院でした。10年ほど前に逆流性食道炎にかかり、1年に1度、胃透視の検査を受けていますが、建て替え後、設備充実で胃透視と食道炎の診察は近場の病院で対応してもらっております。予約の大変さからも逆流性食道炎は近場の私の病院で通い薬もらっています。動けなくなるような発作と入院はもう20年以上はしていませんが、時折、風邪から誘発されて発作が出る時もあります。程度が軽いうちに近場の病院ですぐ対応してもらい自宅安静で大抵は大事に至らずコントロールできるようになりました。
コロナも最初はとても怯えましたが、何故かそれほど優等生な対策をしていないのに、在宅仕事だからかコロナにはかからずです。発熱しても数日で治り気管にくる風邪はお蔭様でコロナの3年ひかずすみました。持病化した気管支炎は若い時はコロナと同じように、先ほどまで元気でも急変。急に発作がでて重積発作で死の一歩手前までいくことが多かったから、専門医のいる県立総合病院が係りつけになりました。県立は年数たつたび移転や統合で場所は3回ほどかわり近場ではありません。患者の立場からは、軽い発熱くらいならどこで診察受けてもいいと思うのですが、専門外の先生の誤診も少ないながら長い体験の中ありますし、結局、専門病院に酷くなって回されたり専門の先生を頼る手間など考えると、最初から専門医のほうが安心というのはあります。係りつけ医となると、外科なども呼吸器内科の主治医に全て対応してもらうということなのでしょうか。逆流性食道炎も抗うつ剤も気管支拡張剤の薬も多くはないですがそれぞれお薬を飲まないと辛いときはあります。20年前ほどのことですがリーマンショック後で仕事が極端になくハードな日雇いに近い派遣しかつけなかったときに、厚労省が同じ病院にしかかかれないような決まりがあったようで、当時、今までのように時間の融通きく近場の病院で就業後、お薬貰って仕事していたのですが、近くの病院が綺麗で大きな病院に改装後、医師も様変わりで、連携が途絶え、係りつけが県立の総合病院ならそっちにかかってほしいと医師にいわれ帰らされたことがあります。状態が急変しやすいので体調あまりよくなかったときは近場の病院に早めにかかって欲しいと県立の主治医には言われていると伝えても、決まりだからと、一度病院の事務局長と別室で話にもなったことがあります。若いときは近場の病院から電話し県立に移転でしたからカルテ含め病院と県立と連携があったのですが、長年の年月で近場の病院も立て直したり医師がかわり、県立の係りつけ病院も移転や科がなくなったりで場所がかわり連携がとれなくなり、久しぶりに体調悪い時に近場の病院に診察いけば、厚労省からの決まりか何かで普段は県立にかかっているならば、そっちでかかってくれと待ったあげく聴診器もあてず薬も貰えず追い返されるような扱いを受けた事あります。それでも面談ということで診察代はとられました。後で県立の主治医にそちらを言っても、困ったね…と病院事情や連携とれてる医師もいませんので保険として薬を少し多めにだしておくからと救急の時はこっちに一度電話してと言われました。当時の看護師さんには「厚労省の意地悪」といわれました。いつのまにか制度が変更か緩くなったのか、しばらく近場の病院はかからず数年後、また近場の病院の医師や仕組みが変わったようで、普段は県立にかかっていると伝えても診察して数日間の薬は出してくださるようになりました。あとで必ず県立の主治医に見てもらうを条件に救急のしんどい時の1週間分のお薬を出してくれ点滴は受けさせてくれました。大きな病院にかかってるならと見てもらえず、かえって病状悪化することや、仕事が休みたいが不況で休むと解雇かもと休めないときに困ったという体験ならそれなりにあります。一元化は患者の身分からはどうなのだろう。あの頃のように本当にしんどいとき見てもらえなくて、仕事も休めず、途方にくれるようなことにならないかだけ不安があります。かかりつけ医の定義についても仕組みについても私もよく分っておりません。長文すみません。非掲載は構いません

Posted by 心の中の応援者 at 2023年02月24日 01:46 | 返信

先生の医療タイムス連載時の第90回、かかりつけ医と地域包括ケアの連携、を読みました。

地域包括ケア病棟というのは一般の病院、例えば市立病院などでも病棟のうちのいくつかはそれ用に取ってあるのでしょうか? 在宅療養支援病院は地域包括ケア病棟を有していることが多いので在宅、病棟どちらでも看取りができるとのことですが、これは介護する家族にとっては大変有難いシステムだと思います。在宅で最後まで看れるという自信が持てない場合が多いと思うからで、私もその一人です。

かかりつけ医が地域包括ケア病棟のある病院と連携していない場合はそれが難しくなるというのは素人の私にもわかります。
殆どの人が早晩、家族や自身のケア問題に直面する現実を考えるとこれは他人事ではありません。

先生のおっしゃるかかりつけ科の担当医は、在宅医療も看取りも引き受けれる事が必須でしょう。医師になられた動機や使命感は一人ひとり異なると思うんですが、在宅や看取りを自分の医者としての使命と認識して実践出来るか、ですよね。

開業医への卒後教育よりもむしろ医者として世に出る前の医学教育が大事だということになるのでしょうか。

Posted by Yoko Oda Thapa at 2023年02月24日 03:00 | 返信

敬愛する長尾先生
先生のかかりつけ医構想素敵です。いつも患者目線、同業者を敵に回しても闘ってくださって感謝しかありません。だから先生は敢えてheelerなんですね。正義のheelerであり私達にとってはhealerです!みんながハッピーになれる方向にいけばいいですが。。ほんとうに人間の欲望の方が厄介ですね。先生講演頑張ってください!患者側としては一つですむ方が楽だし、経済的な負担も減るかなと。また、先生の構想でいくなら、お医者様の腕を更にパワーアップできると思います。意識高い系なお医者様が増えるはずです。医療の本質とは何かも考えさせられる記事でした。患者側も受け身じゃだめですね。先生のような町医者さんが全国に増えてほしいです。明日の鳥集さん応援も頑張ってきてくださいエイエイオー!

Posted by ぽん吉 at 2023年02月24日 04:44 | 返信

ワクチンしないほうが良いと言ってて良い医師だと思ってた先生が、コロナ疑いの患者を怖がって診てくれない、ガクッときてしまいますね。現状は、ワクチンのリスクをきっぱりと発言して、コロナ患者をきちんと診てくれる医師は数少ないと思います。長尾先生や児玉先生は本当に立派ですよね。コロナ患者をいっぱい診てる医師や入院患者を診てる医師は、コロナを厄介だと思ったり、実際重症化する患者を診ているから、ワクチン推進になってしまう人が多いようです。

Posted by 匿名 at 2023年02月24日 07:47 | 返信

こんばんは、長尾先生♪

私も他の読者様と同じく患者目線で戦ってくださる、そしてご自身の日記では喜怒哀楽を呟かれる、そんな人間味たっぷりな先生が大好きです。
「人を診る医者になりたい。」の先生の言葉が印象的で、これからのライブツアーもはたまたM1参加でお笑いの世界に入っていかれるのも、別の角度から「人を診る」チャレンジされるのかと、生命力ー凹みが1年半以上続いている私には、魔法使いに見えます。
明日、九段会館頑張って下さいね!財布がきついので鳥集さんの新書も丸尾多恵子さんとの共編も、図書館で取り寄せてまず拝読してみたいと思っています。
ライブが近づいて来ました!ドクターで執筆されるのは、ごく普通にいらっしゃいますが、歌手やお笑いに飛び込まれる先生の勇気、好奇心に心の底からエール送らせて下さいね〜〜〜♪
凄く凄く楽しみに東京ライブ、参加皆様とお待ちしております。ご自愛もされてお元気でいて下さい♫

Posted by rea at 2023年02月24日 09:19 | 返信

おはようございます。今日の鳥集徹さんの出版記念講演会、遠くからですが応援しています。3月は参加出来たらと思います。
昨日今日と業務に追われてブログテーマを読み込んでいないので、コメントするのも気が引けるのですが(今日の講演会応援メッセージも送りたかった)、今までも動画や古川先生とのインタビューもありましたし少しだけ。
経済発展と過剰さの抑制との調整は、今後も様々な側面で大きな課題となって来ると思います。先生の情報発信で思考材料は頂いて深く感謝していますが、今後は利用する側の意識改革も必要なのだと思います。コロナ(風邪)ワクチンも、過剰医療と思えば強く納得しますし、医療側も利用側も「ワクチン」に依存し考えを広げない点で思考停止状態に陥っているのだと思います。その背景に金融資本主義や市場が巨大な力を持っているのですけど。
でも貧血気味だからひじきを積極的に取ろうとか、認知症予防に歩こうとか、毎日の生活で自分で自分を自律する発想って、都市化された便利な社会になるほど意識が向き辛いですね。団塊世代も貧しさを経験して逆に豊かさに執着する面もありますし。色々と考え直してみたいので、リンク先は時間を取って読もうと思います。
ワクチン後遺症の講演会も応援しています。

Posted by 匿名 at 2023年02月25日 11:11 | 返信

カナダはホームドクター制度全然うまくいっていません。
新規でホームドクターを得るのに5、6年待ちはザラ。
私達家族はようやくかかりつけ医に受け入れられましたが、専攻が産婦人科の方で、それ以外に明るくないので、スケジュールを婦人科と性病検査だけで埋めようとしている先生でした。
それは個別の問題ですが、ホームドクターのオフィスは基本問診だけ、医療設備も道具もなく、症状を聞いて検査指示を出したり紹介状書くだけだから、患者からすると、困って診察に伺ったのにそこで解決する健康問題はほぼない。でもそのステップを踏まなければ医療にアクセスできないので辛い。
紹介された医療機関から検査のよびだしが来るのをひたすら待つ。大腸検査なども1、2年待ちも普通。風邪シーズンはホームドクター自体がまず予約が取れないので、いざという時は救急医へ行くしかないが、これもあらゆる種類の患者が一箇所に集まるため、命の危険が差し迫ってないなら待ち時間が二桁は覚悟しないといけない。
引っ越しなどで通える距離でなくなっても、ホームドクターは変えられない。一旦その先生を外れた上で、新に待機リストに登録し直して再度スタート。
自分や家族が病気になった時に、予約が取れない、他に診てもらえない(門前払い)、救急での待ち時間、そういう事を考えるだけで本当に心細い。医療費は無料だけど必要な時にアクセスできない。本当に困った時はプライベートに行くしかない。こちらは保険のカバーが0%、100%自費診療なんです。おまけにそちらも選べるほど多くはない。
カナダはもう長年このような状態で、改善する代わりに、今は安楽死に力を入れ始めたようです。
不治の病や、障害をお持ちの方、PTSDを患う退役軍人などに、安楽死の選択肢はいかがですか?と勧められるそうです。生きたい、治りたい、という意志がある方に対して...心が寒いです。

Posted by へりへり at 2023年02月25日 03:15 | 返信

コメントする

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com


過去の日記一覧

ひとりも、死なせへん

安楽死特区

糖尿病と膵臓がん

病気の9割は歩くだけで治るPART2

男の孤独死

痛い在宅医

歩き方で人生が変わる

薬のやめどき

痛くない死に方

医者通いせずに90歳まで元気で生きる人の7つの習慣

認知症は歩くだけで良くなる

がんは人生を二度生きられる

親の老いを受け入れる

認知症の薬をやめると認知症がよくなる人がいるって本当ですか?

病気の9割は歩くだけで治る!

その医者のかかり方は損です

長尾先生、近藤誠理論のどこが間違っているのですか

家族よ、ボケと闘うな!

ばあちゃん、介護施設を間違えたらもっとボケるで!

抗がん剤 10の「やめどき」

「平穏死」10の条件

胃ろうという選択、しない選択

  • にほんブログ村 病気ブログ 医療・医者へ