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元横綱の曙さんの37分間の心肺停止

2024年04月25日(木)

元横綱の曙太郎さんが54歳で亡くなられた。

2017年に37分間の心肺停止状態があったこと

は余り知られていないので夕刊フジに書いた。


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大相撲元横綱・曙太郎 

若貴ブーム時代、ライバルとして注目 

夫人の献身的な愛に包まれ最期の言葉は「アイラブユー」

夕刊フジ 長尾和宏   →こちら



 昨年末に元大関・寺尾さんの早すぎる死(享年60)をこの連載で解説しました。力士は無理に太ることで内臓に負担がかかるケースが多く、平均寿命まで生きられないことも多い。そして今回も、元横綱の早すぎる訃報です。


 少年のままの無邪気な笑顔と、優しさを湛えた瞳。土俵に上がればその瞳には闘志の炎に燃えて、強かった。史上最長身で史上初の外国人横綱。若貴ブーム時代、そのライバルとしても注目を集めた曙太郎(旧名チャド・ローウェン)さんが、今月上旬に都内の病院で亡くなられました。享年54。死因は、心不全との発表です。  


横綱時代、何度も怪我に見舞われ2001年に惜しまれつつ引退。その後、東関部屋で後進の指導にあたっていましたが2003年に相撲協会を退職。プロの格闘家に転身し再び活躍していました。  


しかし2017年4月、福岡県での試合直後に体調不良を訴えて緊急入院。このとき曙さんは意識不明の重体に陥り、心肺停止が37分間も続いたということです。 心肺停止とは、心臓の機能が止まった状態のこと。心停止と呼ぶことも。通常、そのタイムリミットは「3分」だと言われています。


 心肺停止すると、脳をはじめとしたあらゆる内臓に血液を運ぶことができなくなり1分足らずで意識を失います。それを防ぐために、早急な心臓マッサージやAEDが必要となってくるのです。


病院以外の場所で心肺停止となった場合は、1分ごとに救命率が7~10%ほど低下するというデータもあります。だから、曙さんが37分の心停止状態から生き返ったとすれば、それは奇跡的なこと。担当した医療チームも素晴らしい。


余談ですが、僕が昔、尼崎市医師会の休日夜間診療所に出務した時に「胸が苦しい」と飛び込んできて目の前で心肺停止に陥った患者がいました。気管内挿管と心臓マッサージを施しながら必死で救急搬送。結局、約80分後に心拍再開し1週間後に退院し無事社会復帰を果たした人がいました。急性心筋梗塞でした。


だから元気にしている人が急に心肺停止となっても決して諦めてはダメなのです。  


奇跡的に生き返った曙さん。その後リングに復帰することはありませんでしたが、ようやく訪れた家族との時間を穏やかに過ごされたものとお察しします。クリスティーン麗子夫人の献身的な愛情に包まれていたことでしょう。最期の言葉は「アイラブユー」だった、と麗子夫人が明かしています。


18歳で上京したハワイの少年が日本の文化を受け入れ、相撲界の頂点に上り詰めるまでは血の滲むような苦労があったはず。それでも優しい笑顔を絶やさず、最期は英語で奥様に愛を伝えられたこと。なんだかほっとしました。



ーーーーーーーーーーーー



PS)

今夜は大阪梅田で、尾崎豊さんの33回忌ライブです。


5人の尾崎豊リスペクトシンガーズが熱唱する。


申し込みは、キャパのたった2割しか頂いていません。


梅田の東通り商店街の出口ん右側です。


よろしければ来てください!!! →こちら





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この記事へのコメント

こんにちは。

>申し込みは、キャパのたった2割しか頂いていません。
 たぶん、先生のトークがないからかも。さだまさしさんの
路線?が先生にはあっているのかも。🦆

 今朝の私のツイッターのタイムラインは、“ME/CFS
Longcovi”が続いて表示されました。日本の解放なんて
呟きもありました。重荷やしがらみを断捨離できていたら
いいですよね。

では、ライブ頑張ってください(o´・∀・)o

Posted by たまねこ53号 at 2024年04月25日 06:49 | 返信

かずくん、おはようございます♪


今日の、尾崎豊トリビュートライブは聴きに行きますね♪

無事、初大阪入りも果たしたし、地下鉄の乗り継ぎも、学習曲線が一定のプラトーに達したみたいで、冷静に移動出来ています(吹…車の移動地図しか持ってなかったので、本当長かった〜)
大阪の駅が簡単な訳では無いけれど、東京の大きな駅の方が酷くスピードが早く感じるので、まだ安心して動けています。


でも体が疲れてメンテナンスに時間かかるから、午後から動けたら良いなあ~。繁華街ウロウロするのが楽しみです。あと、マッサージ屋さんも多い気がするのだけど、気のせいなのかな。。ビビりだから入れないけれど(笑)

かずくんだけじゃなく、素晴らしい歌手の皆さんと、尾崎豊の世界を楽しみにしています♪


今日も、応援しています。

Posted by 白夢 at 2024年04月25日 09:00 | 返信

相撲やボクシング、格闘技をやられてきた方は、長年練習で身体を強靭に鍛えられていたとはいえ、試合でダメージを重ねられてこられたのか、早世される方が多い印象ですね。職業別ランキングというのがあるそうですが、「僧侶」がダントツで長命と言われてきました。最近はどうなのでしょう。もし僧侶や歌手が比較的長命とすれば、読経・歌唱という「発声=呼吸」が関係するのでしょうか。長尾先生が「ライブに病み?つき」なのも、発声・呼吸のエンドレスが心身を鍛錬し加齢をもバネに深化を遂げられておられるのでしょう。

私も毎夕のまちなかたいそうが、ひとり孤独にやるよりも人通りあるところで人の視線を感じながら「みんなでやれば怖くない」を地で行っているようなところがあります。「20分間しゃべり続け」という発声も呼吸鍛錬・循環器鍛錬になっているのでしょうか。屋内ではなく「屋外でやる」というところが長尾先生のライブとは違いますが。「ライブ」という「非日常の緊張感」がいいのでしょうか。

Posted by 匿名でごめん at 2024年04月25日 09:10 | 返信

今夜は、参加しようと思っています。
バナナハウスは、バーボンウイスキーがおいしくて、安いです。
スナックと言うか夕食には、あんまり食べるものが少ないなあと思いますけど、とにかく最後に出演者全員で合奏して長尾先生が歌ったのは圧巻でした。
バナナハウスってアズールの南なんですね。去年行った時は、どう行ったのか忘れましたけど、アズールの北側だとばかり信じていました。最近大阪梅田の地図を見たら、アズールより南の堂山町でした。

Posted by にゃんにゃん at 2024年04月25日 09:47 | 返信

37分の心配停止から復活しただけでもすごいのに、80分の方もいらっしゃるんですね。医学的な時間で手を止めてしまうのではなく、あきらめずに長時間も患者のために力を尽くしてくださるお医者さんがいるのだと知れて、心が熱くなりました。ご自身の体もご自愛しつつ、できる限りの方の命をあきらめることなくこれからも、お力をかしてください。

私もステージ4の癌ですが、あきらめることなく、良い治療法が出てくるまで頑張って生きます^^
私も愛しているとパートナーに最後は言いたいですが、本当の最後は、妻の方に愛してると言われてたいと夢みています。

Posted by 福永 博 at 2024年04月25日 03:55 | 返信

今晩は。
54歳、早過ぎますね。
長女、長男、次男、それぞれ25歳、24歳、20歳、
父親と別れるには、早過ぎます。

ゆるねとにゅーすを見たのですが、
参政党の神谷宗幣参議院議員が、質問して、ダブルカルト政府が、3200万円もの血税を投じて、毒注射撃て撃てのプロパガンダ動画を作る為にYouTuberを起用した動画9本を作成したと内閣府大臣官房政府広報室長の広瀬健司が答えました。
山本太郎が、能登の被災者が、4ヶ月放ったらかしにされてるから、助けて欲しいと岸田に訴えていました。
海外に湯水の如く流す血税は、あっても、被災者を救済する金は、惜しむのです。
我々を殺傷する毒注射には、湯水の如く血税を注ぐのです。
肉屋に擦り寄る豚や牛達は、「コロナ怖いから打つ」と屠殺場に行きます。

デマ太郎が、協力してくれるYouTuberを探してる事をGoogle傘下のYouTube最高責任者に話している動画も見ました。
ダブルカルト政府とYouTubeは、一体化して、我々を殺傷する為に身体に生物科学兵器を撃ち込む事に心血を注いできたという事です。
YouTubeは、2021年9月の時点で、13万本の(コロ枠のリスクを訴える)動画を削除しました。
大株主(創価学会USA)の意向でしょう⁉︎
今年秋〜始まる自己増殖枠は、日本人の体内で機能獲得人体実験を行う事に等しいですからね。
1番厄介なのは、プロパガンダ動画の広報担当の3名の御用医者(こびナビの峯と手洗いとクツ王)等のダブルカルト政府側ではなく、反知性の能天気な牧羊犬達です。
牧羊犬達は、真実よりもテレビの情報に忠実なので、牧羊犬のしつこさに屈して毒を注射したら絶対駄目です。
以下の記事は、解りやすいです。
ー日本におけるレプリコンワクチンの世界初の承認ー荒川央note

Posted by 三毛猫 at 2024年04月26日 12:20 | 返信

そういえば「けったいな町医者」の映画で、患者さんの呼吸が止まったのにそれから数分間心音がしたとか、なんだったかややこしい話がありましたけれど、よくわかりませんでした。
とにかく、人間や動物の生命は、単純に割り切れない不思議な事があるのですね。
昔から、「死んだ」と思って棺桶に入れて、土葬をしたら、生き返ったとかいう話もありますね。
生と死って難しいことなんだなあと思います。

Posted by にゃんにゃん at 2024年04月28日 09:30 | 返信

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