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優しかった桂ざこばさん
2024年06月28日(金)
桂ざこばさんと一度だけ、テレビでご一緒した。
僕を盛り上げてくれたざこばさんは優しかった。
そんな想いを夕刊フジの連載に書かせて頂いた。
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落語家・桂ざこばさん
70を過ぎてもヤンチャな少年のような笑顔が素敵だった〝人情家〟
嫌だった「アイロンみたいなやつ」
夕刊フジ 長尾和宏 →こちら
訃報の記事に「人情家の落語家」という言葉を見つけました。文字通り、情けに厚い人だったエピソードがたくさん並んでいました。
上方落語の重鎮的存在、桂ざこばさんが6月12日に大阪府吹田市のご自宅で亡くなりました。享年76。死因は「ぜんそく」との発表です。 僕は2017年、この人と大阪のテレビ番組『そこまで言って委員会』(読売テレビ)で共演したことがあります。医者がたくさん呼ばれた医療特集だったのですが、テーマが尊厳死に及んだとき、ざこばさんは、こんなことを仰いました。
「僕の心臓が止まったらアイロンみたいなやつで生き返らせんでほしい。せっかく死んでいるのにドカンドカン電気ショックなんてやられたくない。なあ?長尾先生」
アイロンみたいなやつ、というのはAED(自動体外式除細動器)のことですね。この人とは気が合うなあと番組収録後も、楽屋で意気投合し、いろいろお話をさせていただきました。しかし、食事に誘いたいと思っていた矢先に、ざこばさんは脳梗塞で倒れて入院。 これを機に長年吸い続けていたタバコも断ち、その後、自宅療養とリハビリを続け見事高座に復帰されました。
しかし復帰後も、持病のぜんそくに悩まされ、COPD(慢性閉塞肺疾患)を併発していると明かしていました。このような病態は喘息とCOPDのオーバーラップ(Asthma and COPD Overlap : ACO)」と呼ばれています。オーバーラップの人は、ぜんそく、あるいはCOPD単独の人に比べて、咳や痰、呼吸困難になる頻度が高く、予後が不良です。
ざこばさんの死因がぜんそくとの報道に「ぜんそくで死ぬことなんてあるの?」と首を傾げた人も多くいらっしゃるでしょう。確かに昔は、ぜんそくで命を落とす人が少なからずいました。しかし20年ほど前に、良い治療薬ができたこともあり、亡くなる人は急減しています。報道を見る限り、ざこばさんの場合は、COPDの要因が大きいように感じました。
COPDの終末期は在宅医療の管理が難しいことが多く、呼吸困難になってQOLが下がり、救急車で搬送されるケースが多々あります。その苦痛は肺がんの最期を上回ることが多く、病院でも十分な緩和ケアが難しいと言われます。 しかし、ざこばさんはご自宅で亡くなった。先に書いた「アイロンみたなやつ」でドカンドカンとされることなく...ご本人の望みを、ご家族がちゃんと受け入れ叶えてあげたのではないでしょうか。
70歳を過ぎても、ヤンチャな少年のような笑顔が素敵でした。ざこばさんのような、愛される70代を僕も目指したいと思います。
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そう、ざこばさんを見習わないとね。
PS)
梅雨だね。
なんとなく、ジメジメした気分になる。
この湿度が下がったならば、夏到来、だね。
あと1ケ月間は、なんともいえない天候が続く。
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この記事へのコメント
私事で恐縮ですが、私は眠りにくい時は、イーオンで購入したGABA100;睡活ビネガーというお酢を飲んでいます。
結構眠れます。三重県桑名市森忠465-4のヤマモリ株式会社だそうです。
ホームページはhttps://www.yamamori.co.jp/
今日は、藤井聡氏と堤未果氏の共著の「ヤバい食、潰される農」という本を購入しました。
私は日中友好運動をしている時、毛沢東が「食料の自給自足が大事だ」と言っているのでそうなんだなあと思いました。
でも三里塚に一念近く居ましたけれど、農家の人は、御馳走はしてくれましたけれど、農作業は学生にやらすとかえって面倒だと思っているのか、あんまり手伝いをさせてくれませんでした。私の母は宝塚に引っ越して来た時にイチゴとかネギ戸か飢えました。イチゴはナメクジにやられました。ネギとかニンニクとか玉ねぎとか食べられました。そんな程度しか記憶がありませんでした。あるとき、NHKの深夜番組でアメリカのJFケネディーとその後のジョンソン大統領の時の国務長官のバンディとかいう人が「食料は武器だ」と豪語しているのを聞いて、アメリカ政府はそう考えているのだ恐ろしく思いました。
ですから依然から堤未果さんが、「食の安全」と仰っているのでそれは大事だなと、何となく思っていました。
この度のワクチン問題でも日本国民を人間と思っていないし、なんだモルモット扱いだし、発がん性が疑われる食べ物を輸出しているし、PFAS問題でも沖縄の普天間から物凄いPFASが出て来たし、日本人は覚悟してかからなければいけないなあと思いました。そういう意味で藤井聡氏と堤未果氏の本は重要だと思いました。
Posted by にゃんにゃん at 2024年06月28日 03:56 | 返信
こんにちは。
去年の東京は、7月6日に13mmの降水量があって
からはカラカラ。湿度30%台が続いたのは23日から。
気温30℃以上は6月下旬から。
今年はどうなるのでしょう。
ざこばさん、仁鶴さん、いくよくるよ師匠。昭和も
遠くなりました。楽しませていただき、ありがとう
ございました。
では。
Posted by たまねこ53号 at 2024年06月28日 08:38 | 返信
済みません、「食料は武器である」と発言していたのは、JKケネディとジョンソン大統領の国防長官であったロバート.
マクナマラでした。最近物忘れでなかなか人の名前が出てきません。
それから睡活ビネガーはGABAが入っているから眠れるのかもしれません。
Posted by にゃんにゃん at 2024年06月28日 10:10 | 返信
ジメジメした気分、ってどんな気分だろう。
晴れない気分?
たまたまYoutubeで出てきた動画、
「訪問医療の達人が教える 病気の9割を歩くだけで治す方法 長尾和宏先生」@元気の学校
個人的に嬉しくなったコメント↓
「この先生は信頼できますね。コロナのハシリの頃よく見てました」
「長尾先生を見つけました。歩くと言えば長尾先生ですね」
ダヨネー!!
この方達が長尾先生に目を留めた時、
きっと晴々しい気持ちになった筈。
長尾先生とは、人の心を晴れにすることの出来るお方なのです。
Posted by 國本 直子 at 2024年06月28日 10:40 | 返信
ざこばさんの兄弟子に2代目桂枝雀がいた。私と同年だった。空襲に遭い養成工になり定時制高校に通っていたという似た境遇もあり親近感もあった。米朝門下の鬼才創作落語家だったが若くして自死したのを想い出した。生きて「80代落語家」の真骨頂を示してほしかったと今でも想う。
Posted by 匿名でごめん at 2024年06月28日 11:34 | 返信
ざこばさんは脳梗塞後短期間に「高座」や「テレビ」に復帰されておられます。
他人の「歩行補助」があったかもしれませんが、通常「坐をとる」ということは至難の業ではなかったかと思います。
私も脳梗塞で救急入院数日後、体重測定のため車いすに乗せてもらいましたが、看護師さんが両手を離した途端、私は坐のバランスがとれず横転して車いすの外に投げ出され頭を打ってしまいました。また夜中ベッドでなんとか起き上がり尿瓶を片手に取ってあてがおうとしましたがバランスがとれず尿瓶を落としてしまいました。
それでも毎日ベッド上で「両足交互のかかと伸ばし・つま先あげ」を朝から寝入るまで続けました。ついでベッドと壁の隙間に入りこみ、「利き足での片足立ち・麻痺足での片足立ち」を繰り返しました。ほとんどうまくいきませんでしたが、「鼻緒付き草履」を持ってきてもらったら、なんと一発で「両足とも」片足立ちが出来てしまいました。「足裏感覚と脊髄反射で歩ける」! 退院1年後『ためしてガッテン』で裏付けられたことした(ソックス・シューズは厳禁です!)。
ざこばさんには、長年培ってきた「正坐」習慣が功を奏したしたのでしょうか。ハタヨーガには「金剛坐」というのがあります。「両かかとの上に座骨を乗せる」とびくともしません。長時間座しても血管・筋肉を圧迫せず痺れもありません。なんといてもバランスが整い、美しい姿勢を維持できるのです。
Posted by (つづき)匿名でごめん at 2024年06月28日 03:45 | 返信
ざこばさん、私も子供の頃からテレビでよく拝見していたので親戚のおじさんがなくなったような勝手に親近感を抱いていました。
コロナ禍に長尾先生のブログに出会い先のわからない毎日を明るくしてくださり有難うございます。
先生は以前にも何回か書かれていますが、子宮頸がんワクチンで本当に悩んでいます。
娘はいろいろなアレルギーがあり、幼い頃からなかなか大変でした。アレルギーのある子は副反応がでやすいと聞いたり、長尾先生のブログを拝見させていただいたりして、接種はやめておこうと思っていたのですが、無料期限が近づいてきてまわりがうちはじめたり、副反応で亡くなる人はほぼいないのに子宮頸がんで亡くなる人は年間3000人もいてるのに打たせない選択肢はないなど聞くとちつどうすればいいのかわからなくなります。
実際かかりつけ医はアレルギーがあっても大丈夫打ってください。絶対にうったほうがいいと仰って本当にどうすればいいのか、先生のブログを過去にもどり読み返させていただきます、
いつも大変ためになる話、楽しい話を有難うございます。
Posted by とろろ at 2024年06月28日 06:49 | 返信
先生、おはようございます。
アイロンみたいなやつ…私も絶対に嫌です。
誰にもしてほしくないです。
若い方で蘇生後元気に生きられる場合は例外かもしれませんが。
お義母さんが末期癌で、最期の方病院で…本当に可哀想だったから、もうやめてと泣きました。
アイロン拒否もリビングウィルに書いておこうと思います。
ざこばさんのことはよくわかりませんが無邪気な人という印象でした。
とても優しい方だったのですね。
先生は愛される70代より愛する70代を目指される方がよりお幸せになれるような気がします。
梅雨明けが待ち遠しいですね。
明日は先生のお誕生日だから少しでも晴れてくれますように。
1日早いですがお誕生日おめでとうございます。
素敵な1年になりますように。
Posted by カノン at 2024年06月29日 06:28 | 返信
ざこば師匠って、あんまり印象が残っていないのです。そこまで言って委員会に出ていらっしゃいましたのは記憶にあります。
田島陽子さんが、なんだかヨーロッパか、北欧で聞いて来たジェンダーフリーの概念を披露すると、ざこば師匠が何故か喰って掛かっていたなあと思い出します。田島陽子さんの意見も「ええ!」と思う時もありますけど、黙って聞いていれば良いのに、思いっきり喰って掛かるざこば師匠も聞くに耐えないというか。
「俺は小学校の出てへんで、文字も読めへんけどそんな意見は、気いにいらん!」とか仰っていたみたい。
でも米朝師匠には、心酔していて、中学校くらいは出てないと弟子に取らないと言われても、食い下がって弟子になったと聞きました。中学校に行けなかったのには、何か理由があるのでしょうけど、もう少し巨悪に怒りを持つのは分かりますけど、ちょっと学歴のある女性がヨーロッパで聞いて来たことを述べると、火がついたみたいに噛みつくのでウンザリしました。
私は中学校時代に、学年主任の数学教師に1時間中「ハイハイ」と言わされたので、成績が落ちたので落ちこぼれ塾に行きました。はじめは男の子も女の子も仲良くしてくれたのに、私だけが成績が良いと教師が言ったことで、男子生徒だけが、帰り道に私だけ先に自転車で帰らせて後ろから「あそこににゃんにゃんがいるぞ!追いかけろ!」と言って物凄い勢いで追いかけてくるので、母が、塾はやめなさい」と言ったのでやめました。
歳をとって世間で働くと小学校や中学校卒の上役によくセクハラで虐められました。そんな上役ばかりではありませんでしたけど、ザコバ師匠も師匠と呼ばれる立場になったのなら、もう少し丁寧な説得をしたらどうかと思いました。「師匠」「師匠」と言われるのでしたら、米朝師匠を見習って欲しいです。
勿論、学歴が無くても素敵な方は、男女を問わず大勢いらっしゃいます。
Posted by にゃんにゃん at 2024年06月29日 03:53 | 返信
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