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安楽死を選んだ金メダリスト

2024年07月07日(日)

コロナ禍の前に、安楽死した金メダリストがいた。

パラリンピックでたくさんのメダルをとった人だ。

最期の3年間に密着して、死にざまを描いた映像。

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NHK 「安楽死を選んだパラ金メダリスト」  →こちら


秀逸なドキュメンタリー映像だった。


2019年10月19日20時に40歳の人生に自ら幕を下ろした。


安楽死という自己決定。


脊髄の難病で3年間の壮絶な闘病生活の末の決断だった。


決して孤独ではなかった。


むしろ、家族や友人から溢れるほどの愛を受けた人だった。


見逃した人はオンデイマンド放送ででも観て欲しい。




それにしても安楽死の前にみんなと酒を飲み交わす

「安楽死パーテイ」なんて、この世にあるんだね。


番組のエンデイングの映像や歌が特に秀逸だった。


なんだか、「ガープの世界」という映画を思い出した。


日本では叶わない世界だけども、凄い映像を観てしまった。



日本では到底考えられない世界。




PS)

昨夜は、表現者クライテリオンのイベントだった。


なんと9時間にわたる長丁場だったけど勉強になった。


その様子は、先ほど、Xのスペースでお話しした。





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この記事へのコメント

日本での「安楽死論議」はいつも情緒的にとらえられてことの本質が見えてこない。
戦前の「国民優生法」も戦後の「優生保護法」についても、「優生とはなにか」について突っ込んだ議論がない。二度あることは三度ある。だから、みたび「優生○○法」が全会一致で成立する可能性がある。ヤマト民族は歴史観なき懲りない民族なのだ。
ドイツでは基本法と刑法を巡って突っ込んだ議論が続いている。日本では憲法と刑法を巡って議論するという習性もない。東洋大学の大学院生がひとり奮闘しているだけだ。
「死ぬ権利」はあるのかないのか。「業としての自殺幇助」は許されるのか許されないのか。日独入り乱れた論議がなされてもいい。

Posted by 匿名でごめん at 2024年07月07日 10:47 | 返信

和くん先生毎日暑いですね。夜も暑いので毎日の散歩も何時行こか迷ってしまいます。
安楽死のTVみました。発作が出たときの苦痛の様は、観ている私にも伝染してくるかのようで辛かったです。
若かった頃、日比谷公園でT大学病院での安楽死に手を貸した事件でラジオのインタビューを受けた事がありました。自分自身の死の決定すらも受け入れてもらえない日本という国。死という事に正面から向かおうとしない日本人。何年経っても尊厳死と安楽死の区別がつかない医師たち。なんとも言いようがありません。LGBT教育よりも大切な、生きるという延長線上にある死の教育は何処へ、、、一度しか経験しない死という課題にどう望むのか、そんなに雑でいいのでしょうか。
私は丁寧に死んでいきたいと思います。

Posted by カオル at 2024年07月07日 01:30 | 返信

食事も水分も取らなければ人間は1週間かそこらで死んでしまうのですが、食事をとったり取らされたり、胃瘻とかで栄養剤を注入されたり、点滴で十分栄養補給をされたり、その上で安楽死を望むのはアクセルとブレーキを同時に踏むようなもので、どう考えてもおかしいです。

そこを無視したままの安楽死議論にはうんざりしています。どんな苦痛に満ちた方でも点滴での水分補給も栄養補給もゼロにして、麻薬系鎮痛剤投与をしっかりすれば、安楽死なんて議論するまでもなくゼロにできるのではと考えています。何か私がとんでもない考え違いをしているとしか思えないのですが、いかがでしょうか。

Posted by 広島の赤牛 at 2024年07月08日 02:07 | 返信

かずくん、お疲れ様です。


このドキュメンタリーはまだ観ていないけれど、マリーケ・フェルフールトさんは多分?よく知られている方なので、観れたら観ようと思います。

そう言えば「安楽死」に関して思う事は、自分の親しかった日系二世の方は(すごく高学歴ではあるのですけど)、何十年も慢性の疾患を持っていても、最後まで死ぬ事にはポジティブで「自分は全く怖くない」と言い切っていましたし、実際に生き方を見ても十分説得力がありました。
最後は家族に見守られる中、穏やかに息を引き取りました。


もともと大家族の中で育ち、兄弟姉妹でも先に多く旅立ってますし、若い頃から政治の影響で親しい人達が連れて行かれて戻って来ないなど、命が軽く扱われているのを経験しているから、「生きる」事の儚さもよく知っているし「死ぬ」事も恐れない、という姿勢が身についたのかなあ…と感じたりしてました。
彼女の生きる姿勢を見ると、「勇敢」という言葉がピッタリで、でも本当に抱擁力の塊の女性らしい尊敬出来る人でした。


なので、生きる姿勢がそのまま死ぬ姿勢に統合されてた。
死ぬ事に怯える、というのは生きる事に怯えるのと同じ、に繋がるかも知れませんね。


「日本人」の安楽死の議論の前に、そもそも外国人(マリーケ・フェルフールトさんはベルギー人)の生死観が異なっていて、生き方自体がだいぶ違う様な気がします。

自分は子どもに教える事もあるから、体感として分かるけれど、少しいやらしい言い方ですが「報酬」があった方が、勇気は出せる。。
楽しいことや面白いことがあるから、不安や恐怖が和らぐし、次の楽しみの前に「義務的な事」を挟んで頑張ろうかな…って思える。


私はこの映像を観ていないので、まだ何とも言えないのですが、安楽死というのはご本人の選択の末の「結果」であって、そこに向かって勇気を持って生きられるなら、死ぬ事にも後悔は無いのかなあ…とは思います。

倫理的には社会の中のタブーに近いのかも知れないけれど、「勇気を持って人生を生きる」という姿勢に対する価値観は、日本人以上に尊ばれているのかも知れませんね。


「安楽死」も色々な生き方があるんだ、という視点で自分はまずは「聴いていく」方から入っていくかなあ〜
その上で「もし自分が自分で命を終わらせる事に決定するなら」という視点で、人生を構想しなおす想像力も必要かなと思います。


いつもの通り、ちょっとのんびりとしてました。
夏ですね〜♪
海とビーチと、自然と植物園と、島と旅と、忙しい合間に楽しみたいと思います。
音楽はもちろん大好きですが、あまり執着がないのがちょっと悲しい(笑)

今日も、お疲れ様でした。

Posted by 白夢 at 2024年07月09日 03:31 | 返信

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