このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com

安楽死反対の報道とヤフコメ

2024年12月23日(月)

定期的に「安楽死反対」というニュースが流れる。

国内で安楽死議論は無いけど海外が動くためかな。

ヤフーの「コメント欄」を読むと大変勉強になる。

2つの応援
クリックお願いします!
   →   人気ブログランキングへ    →   にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ
 
 




苦痛に悶えながらも安楽死に反対

――難病ALS患者が命を懸けた訴え、

生きたいと思える社会を目指して

TBS   →こちら




安楽死に強く反対というALS患者さんの報道。


そもそも、日本では安楽死は医師が殺人罪だ。



しかしスイスやオランダだけでなく、イギリスなどでも

容認の方向にあるので、それに反応した報道なのかなあ。


TBSは、報道特集で日本人がスイスに渡り安楽死する様子を

報じたので、両論併記ということで報じているのかもしれない。



あるいは、Xで「#安楽死を認めて欲し」がトレンドハートに

なっているので、「これはあかん」とALS協会が慌てて動いたのか。



特筆すべきは、定期的に出るこのような反対記事のたびに、

コメント欄の大半が「安楽死賛成」で埋められている事だ。



つまりは、メデイアはすべて「安楽死反対」

一方、一般市民の多くは「安楽死賛成」である。



こうした乖離は数年前からずっと続いている。



いずれにせよ、安楽死を国として認めるかは非常に難しい問題だ。



先進国はどこも、まさに喧々諤々の議論を繰り返している。

ちなみに日本では、議論は完全にゼロ。



僕が安直に結論づけるするつもりはない。


しかし僕も難病患者(当事者)の一人として悩みながら発信している。


メデイアや国会は安楽死議論をタブーにしていて本当にいいのだろうか。



僕は国会の「尊厳死議員連盟」に10年以上、参加してきたけども、

日本では安楽死どころか尊厳死(自然死)の議論すら全く進まない。



「死」に関する話は、医療界も医学会も完全にタブーである。



50万人もの自国民のジェノサイドもタブーだけど、

安楽死という選択肢に関する議論もタブー、である。



今、制作中の安楽死に関連する映画は2026年1月に公開予定。



多様な意見交換のきかっけになればいいなあ、と思っている。




PS)

今夜のニコニコ長尾チャンネルのゲストは白鳥哲監督。


「恩送り」というメッセージを語って頂くのだろう。


色々あったこの1年の締めくくりに相応しいと思う。


昨日は冬至だった。


18:21に、完全に地勢が良い方向に転換した。


その時間に多くの日本人が祈りを捧げたが、僕もその一人。


今日から、日本は確実に良い方向に変わるだろう。


これも白鳥監督に聴いてみよう。


まだ登録していない人は早めに会員登録してください。


観ないで質問されても、答えようがありませんから。










2つのランキングに参加しています。両方クリックお願い致します。皆様の応援が日々ブログを書く原動力になっています。

お一人、一日一票有効です。

人気ブログランキングへ ← 応援クリックお願い致します!

(ブログランキング)

にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ ← こちらもぜひ応援クリックお願い致します!

(日本ブログ村)

※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

日本では死というのは医療・医学にとって敗北だと認識されているのではないでしょうか?
日本人は欧米人とは価値観が全く違いますので、欧州で安楽死が認められようがそれに追従する必要は全くないでしょう。
どんな状況下でも耐え忍んであらゆる生命維持装置を駆使してでも生き続けるのが日本人の魂(大和魂)だと思います。
ヤフコメには安楽死を望むコメントばかりですが、一般の人の考えは果たして本当にそうでしょうか?そうは思えません。
もし本当に安楽死希望が大多数であれば、あれだけ莫大な数の方々が病院でチューブだらけで生きているワケがないです。
病院もそういう患者さんがたくさんいないと民間老人病院のベッドが埋まらなくなり、存亡の危機に追い込まれます。
同じくワクチンを否定されてしまうと開業医の主要な収入源がなくなるので、存亡の危機に追い込まれます。
結局は病院や開業医を存続されるためには、安楽死もワクチンも議論されたら困るわけです。根底から医療が破綻するので
日本の医者の大多数は、このまま安楽死の議論はNGのままで良いのではと考えているはずです。国もそれでよいと。

Posted by マッドネス at 2024年12月22日 01:40 | 返信

こんにちは。

 どのコメントも実体験に基づいた内容があって、
勉強になりました。なかでも、こちら。

〔ヤフコメ〕
 ALS,筋ジス病棟で働いていたことがあります。
私は家族に、呼吸器が必要な病気になったら絶対に
つけないでくれと伝えてあります。要するに自分の
命の限界を自分で選ぶということです。ALSに限ら
ず、在宅介護というのは自分以外の家族も巻き込む
ということです。簡単ではないです。現実をたくさ
ん見てきたし、家族を守りたいので私は安楽死の制
度は必要だと思っています。生きるのは義務でしょ
うか?命の現場に立つと毎日思います。
〔/ヤフコメ〕

では。

Posted by たまねこ53号 at 2024年12月22日 07:06 | 返信

最近のニュースで、イギリスで安楽死法案が国民の賛同を得てる事を知りました。

イギリスは半世紀近く前、語学留学をした国で、非常に保守的だった事を覚えてます。

でも、既に英国病ともいえる雰囲気が蔓延し、引き換え日本はイケイケドンドンだったので、

語学以外は学ぶものが無いと落胆したものです。あれから約半世紀の時を経て、そのような

動きになるのは少しもおかしくありません。日本も多くの人間が生きることに疲れているようです?

細く長く生きるより…と思ってしまうのは、ごくごく自然だと思います。私は先生より多少年長ですが、

この歳まで、入院・手術が一切ありません。熱っぽいと測っても37度を切ってたりします。

たまに、熱でも出して休んでみたいと思いますが、そうなった場合介護人もいないので、やはり、

頑張るしかないでしょう?日本でも早く安楽死・尊厳死法案を可決してもらいたいものです。

Posted by KNファン at 2024年12月22日 02:55 | 返信

P.S 関連記事の 「死神と呼ばれても…」を読みましたが、

以前、TV放送で見た方と思われます?日本人の女性が薬を飲み込めず、

中止した時の父親の嬉しそうな顔が印象的でした。

また、もう一人の女性はどこに死の病を持っていたのかと思うほどですが、

決行されたことを流していました。

このお二人じゃない別の方の本も読みましたが、やはり映像は動きがある分、リアルでした。

Posted by KNファン at 2024年12月22日 03:35 | 返信

法律的な問題はあると思います。以前、匿名でごめん様の仰っていた
>「単独死」または「共死(心中)」は、成功すれば不可罰。不成功の場合は問題が発生する場合も。
「憲法13条」は「死ぬ権利」を認めているか。認めているとすれば「死なせる義務」が発生する。
「無報酬の自殺ほう助は有罪」だが、「報酬を得て(業として)の自殺ほう助は無罪」か。
こちらの特に2番、認めているとすれば「死なせる義務が発生する」
制度を悪用される場合もありますから。外国が認めるからといって追従することはないと私も思います

ただ…そういった世界に合わせろや、いわゆる人口増の対処では?みたいな噂的な話題などと違って
家族に負担かけず楽にできるだえ逝きたいは、多くの人のごく自然な望みだとは思います。
たとえ難病でも本当に家族の理解と応援があれば、そして金銭的負担が殆どなければ。
患者も望まないかもしれないと思う時あります。祖母が半身不随のときに、よく死にたいと親らにはいわなくても、床ずれマッサージしてるとき泣いて呟いてましたが、動けない自分が「情けない」と感じるらしく。そして冷たいわけでなく私たち家族親戚も、まだ介護士さんではなく、付添いさんとかいわれえる人の昭和時代、来てもらいながら数年介護してたけれど、やはり家族も生活あるから、叔父連中なども親を見捨てる気はなくても疲れてくるのですよね。長患いするほど、みな仕事もあるし、金銭負担やら割と親戚含めた家族会議になりやすく、それを当人はいち早く本人にいわなくても、感じ取るみたいでした。今は介護士さん、けして給料よくないようだけれど、当時の付き添いさんといわれる方々は結構収入よかったみたいです。
そして皆が経済的に裕福でも、温かい家族ばかりの家庭生まれでもないでしょうし。ある意味、病気の苦痛も辛いですが、それより「孤独感」と「疎外感」と「情けなさ」が本人を辛くするだろうから。
たとえ重病で命が短くても、ものすごく周囲の理解や愛情もらった人と、健康で五体満足でも孤独で疎外感感じながら親兄弟も皆いない一人きりのホームレスなら。達観してるかもしれませんが、ホームレスさんのほうが辛いのではないかと思うときあります。その孤独感と疎外感を議論しないことで発生させて、使命感をもって生きてる方々や、熱い方たがの意見はそれはそれで尊いとは思うものの、なかなか生きるのもしんどい面あるので。今も健康な母も、けっこう苦労してて、自殺したいとはいわないが「あまり長生きしたくない。疲れる」や、昔、子宮筋腫の手術したときに全身麻酔したときをよくいって、「死ぬときは麻酔かけられてが一番いいな」や、祖母が交通事故死で、即死だったから。加害死者への恨み辛みより、「体を綺麗にして子供に負担かけずお金遺し、即死ってこれよりいい死に方はない」と交通事故という加害者のいる事象でなければ、理想の亡くなり方でもあると、本当に自然に。遺言とか意思表示をしっかりと考えてるのではなく、ポロリと深々と呟くように言いますから。それは「自然にでてくる言葉で」意思や信念と関係のない「しぜんな気持ちの表れ」だとは思うのです。

また、色々あって、自殺選ばれる方も少なくないですよね。世の中、泣寝入りの事件なども結構あり、みながみな対応されるわけでも理解されるわけでもないし。そういったときに自殺を選んで、死ぬ時まで、真相は知られないまま、他人から弱かったやら愚かやら色々いわれて、もし失敗でもしたら、もっとしんどい目にと思うと。そりゃ止めますが、元気なふりして一人で思い悩みながら、現実として自殺を選んでしまう人がいる以上…自殺よりは医師の元で安楽死のほうが、せめてもの情けなきがします。とくにこんな時代。厚労省のかかげてる「一人で思い悩まないで」なんて単なるポーズですからね。
そこまで事情をいえるものでもないだろうし気休めであって対応策も、問題のプロでないし、とりあえず聞いてもらって気持ちをそらす程度でしょうし、近年は風評被害防止もあるでしょうが、ただ深堀されたくないために、とりあえず早々と自殺と決定して捜査する必要あるのでは?と素人が思っても、繋がりにくい「命の電話に」ふっとけ。みたいな本音見える対応で。
そういった理想論ではない「現実」に孤独感と疎外感、絶望感が強くて、自殺選んでしまう気もしまので。それなら救いとして安楽死制度があれば、「いま死ななくても、いつでも死ねる」いま死ななくても安楽死制度があるではないかと思い直せる面もあるのかな…と思うと否定しきれないです。

Posted by 心の中の応援者 at 2024年12月23日 12:31 | 返信

おはようございます。
わたしも選択できればと思います。
何かありそこまでしていきたいのか?と自分に問いかけた時…
どういう思いなのか、それは思いが違う場合だってあるのだから。
それと現実的な話お金問題も。
こらは友達がそれを考えて…というのもありましたから。
家族に迷惑をかけるのなら…やはり選択制がいいかと思います。
あと前にも書きましたがアメリカの映画だったかな。
あれを思い出します。

Posted by よっちゃん at 2024年12月23日 05:34 | 返信

まぐ2の痛くない死に方No.51の心臓外科のトップが銀座で高額自由診療を拝読致しまして、笑っちゃいました。
確かに今現在の国民健康保険は、中国人が「病気になったら、日本へ行け。ただで丁寧に診てくれて、ただで治してくれる」と評判らしいです。何か問題があると思います。でも山中伸弥教授がIPS細胞の研究を無料で開放したのに、それに大阪大学の前身の適塾が福沢諭吉など多くの優秀なお医者さんを輩出した優秀な学問の場だったのに、銀座で高額自由診療を、始められたとのことで驚きました。
でもアメリカでは国民健康保険が無くて、自由診療で、お金持ちは優秀な医療と治療を受けられて、貧乏人は医療も受けられないと聞きました。そのアメリカに大勢の外国から研修医が学びに行っているとも聞きました。
日本もアメリカのような自由診療になるのかなあと心配です。
鍼灸治療は保険が、効かなかったのに「鍼灸も保険が効くように運動するのだ」と言って「自民党に入党しろ」とか20万円の債権を購入しろとか参議院の鴻池先生に「鍼灸師も医者であることを上程してもらう」とか気違いみたいな運動をしていました。挙句の果て「鍼灸師と接骨師の両方の免許を取って自民党に入党した人だけ保険で鍼灸治療ができるのが、患者さんにとって一番良い方法だ」と言う事になった。「鍼灸師もお医者さんだ」と言っていた鍼灸師は、今現在は鍼灸治療と按摩業を併用しているようで、笑いました。あら!お医者さんになるつもりが按摩さんだったの?という気持ちです。
でも日本も自由診療と保険診療に分かれるかもしれないなあなどと思いました。

Posted by にゃんにゃん at 2024年12月23日 12:41 | 返信

少し考えました。山中伸弥京都大学大学院教授は、IPS細胞を無料で全世界に開放されました。そのおかげで、IPS細胞を使った医療研究が世界中で発展しているそうです。でも、山中伸弥教授の「IPS細胞研究所」は、なかなか研究費が集まらなくて、研究費に困っていらっしゃるとか伺いました。そこで山中伸弥教授の弟子であるお医者さんが、銀座で有料診療で経営して、山中伸弥教授のIPS研究所に寄付して、山中教授をお助けしようという計画なのじゃないかと考えました。違いますでしょうか?

Posted by にゃんにゃん at 2024年12月24日 11:54 | 返信

コメントする

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com


過去の日記一覧

ひとりも、死なせへん

安楽死特区

糖尿病と膵臓がん

病気の9割は歩くだけで治るPART2

男の孤独死

痛い在宅医

歩き方で人生が変わる

薬のやめどき

痛くない死に方

医者通いせずに90歳まで元気で生きる人の7つの習慣

認知症は歩くだけで良くなる

がんは人生を二度生きられる

親の老いを受け入れる

認知症の薬をやめると認知症がよくなる人がいるって本当ですか?

病気の9割は歩くだけで治る!

その医者のかかり方は損です

長尾先生、近藤誠理論のどこが間違っているのですか

家族よ、ボケと闘うな!

ばあちゃん、介護施設を間違えたらもっとボケるで!

抗がん剤 10の「やめどき」

「平穏死」10の条件

胃ろうという選択、しない選択

  • にほんブログ村 病気ブログ 医療・医者へ