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「生きてりゃいいさ 河島英五伝」
2025年05月01日(木)
「河島英五伝」が出た。
花房観音さんの力作だ。
彼は吟遊詩人であった。
「生きてりゃいいさ 河島英五伝」 花房観音著 →こちら
ムチャ、感動した。
今、ベストセラー1位。
「酒と涙と男と女」は誰でも知っている。
「時代遅れ」は、結構、知られている。
「生きてりゃいいさ」は、まあまあ知られている。
「何かいいことないかな」を知っていたら、結構、ファンだね。
僕は、何十回もカラオケで河島英五さんの歌を歌ってきた。
また、偶然、河島英五の最期のライブも神戸文化ホールで聴いた。
でも、この本を読んで、僕は河島英五さんのことを
なーんにも知らなかったんだ、と思い知らされた。
僕は、この10数年、毎朝、勝谷メルマガを購読している。
勝谷さんが亡くなった後は、「ヨロンメルマガ」と呼んでいるけど。
そこに、週1回、花房観音さんが連載されている。
エロい内容が多いけど、人情に溢れた文章に癒されてきた。
その観音さんが、書かれたのがこの本だ。
でも、想像を遥かに超えて面白かった。
以下、勝谷メルマガに観音さんが先週、執筆された記事
の一部を無断転載させて頂きます。(怒られたら消します)
ちなみに、そのメルマガの購読法は →こちら
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花房観音の輝いていない日々 第162回 花房観音(小説家)
おはようございます! 花房観音の疲労しまくっている日々です! そのくせ忙しすぎてアドレナリン出てハイテンションです! (でも家ではぐったりしています) 4月11日に出た「生きてりゃいいさ 河島英五伝」(西日本出版社)が、なんと発売後十日で重版しました!
こんなに早くとは、驚きです。 作家にとって一番うれしいのは、本が売れることです。 私はここ数年、全く重版がかからず、「もうそろそろバイト探さなあかん」と考えていたので、嬉しい。
でも、まだまだ売ります。 発売週から関西のラジオ番組でまくりましたが、まだまだメディア出演は続きます。 そのうち新聞に、書評やインタビューも出る予定です。 ノンフィクション2冊分の出版イベント、そして宣伝行脚、通常の仕事(次の本等)で、疲れてはいるんですが、結果が出てるならまあいいか。 倒れない程度に、頑張ります。
先日は、なんと「生きてりゃいいさ 河島英五伝」の出版パーティを開いてもらいました。 私は本は単著60冊以上出しておりますが、出版パーティははじめてです。
敢えていうなら、2011年に最初の本「花祀り」を出したときに開かれた東日本大震災直後の節電で暗い東京で団鬼六賞受賞パーティーぐらいでしょうか。 なぜ今まで出版パーティをしなかったか......だって誰もやろうって言ってくれなかったから! あと早いペースで本を出すと、当たり前になってしまい、誰も「おめでとう」と言ってくれなくなるんですね。
私自身も、次から次へと仕事に追われ、それどころじゃないし。 第一に、私自身が、自分が主役になるお祝い事があんまり好きじゃないのがあります。 結婚式もしなかったぐらいです。 ただ、今回は、私というよりは、河島英五さんのご家族のお祝いでいいんじゃないかと思い、承諾しました。
開催されたのは4月23日で、河島英五さんの誕生日です。 これは英五さんの親友、家族で、本の帯も書いてくれた桂南光さんの発案です。 場所は京都北山のGREENというレストラン。社長が河島英五さんのファンで、初めて行ったライブも河島英五さんのライブだったそうです。 会場には大きな薔薇の花が飾ってあります。 出席もしてくださった「餃子の王将」の渡邊社長からでした。 「餃子の王将」社長も河島英五ファンなんです。
出席者は他にも、ラジオ大阪の原田年晴アナウンサー、元京都府知事山田啓二さん、笑福亭晃瓶さん(鶴瓶さんのお弟子さんです)、英五さんに見いだされたミュージシャンたち、岡嶋直樹さんや押尾コータローさん。もちろん桂南光さん、英五さんの妻の牧子さん、娘息子、孫たち。 私のバスガイドの社長も呼びました。
西日本出版の内山社長の乾杯の音頭からはじまり、最後は河島英五の息子・河島翔馬さんと、サックスの岡嶋直樹さん、ギター押尾コータローさんで「酒と泪と男と女」の演奏で、私も不覚にも落涙。 人前で泣くのは苦手なのですが......。 そのあと、英五さんの孫たちが、手紙を呼んでくれたり花束を渡してくれたりカードをくれました。 「河島英五」を愛した人たちが集う空間で、改めて河島英五という人の凄さを肌身に感じました。
たぶんこういう場は、私の人生、最初で最後だと思うのですが、とりあえず、よかった。 帰ってから、ふと、こうして西日本出版から本を出せるのも勝谷さんの縁だなぁなんて考えてしまいました。 しみじみ。
その前の週は、東京へ。 某新聞社の取材を受けたり、代官山蔦屋書店の「サブカル市」の催しのひとつで、色街写真家の紅子さんとのトークショーです。 途中、緊縛師の奈加あきらさんが乱入してくださって盛り上がりました。 紅子さんは、吉原のソープ嬢として長年働き、辞めて結婚し子供を産みますが、離婚。そのあとは事務職に従事されましたが、四十代後半になり、自分の過去を振り返り、カメラを手にして日本各地に残る遊郭の写真を撮り、その場所を残そうとします。
紅子さんは吉原のソープ嬢であった過去を隠そうとはしていませんが、「後悔している」とおっしゃっていました。それは二十代のときに風俗に従事して、辞めたあとで世の中に放り出されて自分が何もできないことで大変苦労したからだ、と。 けれど風俗という仕事で生きていたのは、逃れようがない事実です。 そのことを否定したくないから、そこで生きていた人たちの記録を残そうと全国を旅して写真を撮られています。
現在、吉原で写真展が開催され、来月は大阪飛田でも開催されるそうです。 そしてこの「サブカル市」そのものが面白かったです。 仕掛け人は代官山蔦屋書店の書店員で、もともと唐十郎率いる唐組の役者であった千絵野村さん。 代官山蔦屋の店内でトークショーが開かれ、物販があり、建物の周辺にテントが張られ、サイン会が開催されたり、お店が出されていました。 私はおしゃれグッズを売る美容院「夢屋」さんの、「おっぱいピアス」買っちゃいましたよ。 こういうのができるの、東京だなって思いました。
なんとなくですが、大阪や京都だと政治、思想色が強くなりそうな気がします。それはいいのですが、最後は罵り合い、貶し合いになってしまって、げんなりすることが多いんですよね。 それはそれ、これはこれで、楽しくやりましょう! といった感じのサブカル市、楽しかったです。
とはいえ、前日から打ち合わせ、取材も受けていたりしたので、新幹線で京都戻り、家に帰ると、疲れて動けませんでした......。
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観音さんとは一度、飲んだことがある。
日本一エロくて、人間の本質に迫っている唯一無二の人だと思う。
なぜ、いま、河島英五なのか?
それは、7月5日公開の映画「桐島です」と深く関係しているから。
あるいは、6月の僕のライブツアーにもっと深く関係してるから。(笑)
ということで、いつか機会があれば、
観音さんを長尾チャンネルのゲストにお呼びしたいな。
PS)
今日から5月だね。
と言ってもなにもないGWだけど。
仙台から新幹線で帰る予定だったけど、
深夜に、飛行機に変更して帰阪した。
案の定、東海道新幹線が蛇による停電でストップしたそうだね。
なんかそんな予感がしたから。
なんて言ったら、閉じ込められた人に怒られるなあ。
また、京都の水道管破裂のような思いがけない事故にご注意を!

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