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憲法改正議論への私見

2025年05月10日(土)

憲法改正議論、が続いている。

あまり触れてこなかったけど、

ここらで私見を書いてみたい。

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結論から書こう。


1 現状において、憲法改正に反対!!

  理由は、人権侵害が進み、戦争になるから!

2 憲法改正よりも、「現憲法遵守」をすべき!

  理由は、憲法が全然守られていないから!


以上!




以下は、お時間のある方だけ読んで頂いたらいいです。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




以下、先週配信の「まぐまぐのメルマガ」から一部抜粋する。

既に読んで頂いた方には重複してしまい申し訳ございません。




@@@@@@@@@@@@@@



第9条、そして緊急事態条項......「憲法改正」どうする?



読者からの質問)


長尾先生の本音を教えて! 長尾先生、いつもありがとうございます。 5月3日の憲法記念日にちなんで、長尾先生の憲法観を教えてください。 長尾先生は、覚えていますか? 先生は、2009年5月3日のご自身のブログで、このようなことを書かれていました。


2009年5月3日(祝)|Dr.和のフーテン医者日記 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

憲法記念日の今日の午後、神戸市垂水の勤労市民ホールで行われた憲法を考える豪華タウンミーテイングを拝聴しました。有名人勝谷誠彦氏が司会を務めて、西村真悟議員、鴻池祥肇議員、吉井英勝議員、原和美議員という豪華パネラーによる大変興味深い憲法議論でした。わざわざ行った甲斐がありました。 たかじんの「そこまで言って委員会」を時間延長して過激にしたようなタウンミーテングであり、主に憲法改正、核武装、9条問題について議論されました。「9条は破棄し自主憲法を制定し、自らもお国のために先頭を切って死ぬ覚悟である」という西村氏の意見に感動する一方、「核装備反対、9条護憲」を貫く原氏の意見にも被爆国民として共感しました。「ソ連が崩壊した時に最も喜んだのが日本共産党だった」という吉井氏の発言にはビックリしました。田母神氏らと本を出版したばかりの勝谷氏の毒舌には、一部は共感、一部は違和感を覚えながら、2時間半の議論にしっかり聞き入りました。


私自身は、「自衛隊を合憲として明記、集団的自衛権を明確に定義、9条の精神は堅持」という内容の一部改定が必要と考えています。「保守派が改憲を主張し、革新派が護憲を主張している」という奇妙な現実は、実は政党という鎧を脱いださらなる憲法議論の必要性を示唆していると思います。  


憲法問題は昨年からとても気になっています。自分の中では医療問題より上位だと認識しています。1年後の平成22年5月から憲法改正国民投票法が施行されますが、今日のような分かり易い国民的議論を全国津々浦々で行う必要があると思います。尼崎でも是非、企画できればと思います。憲法問題はもはや○○党と△△党の問題という政争レベルではなく、国民一人一人が真剣に考える国家レベルに来ていると感じます。  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




実は私も、このシンポジウムにいた一人です。2009年から16年を経て。長尾先生の憲法観はここから変わりましたか?


現在、日本人のあいだで「変えるべき」と議論されている憲法の主な条文は以下の通りです。


① 憲法第9条(戦争の放棄) 焦点:自衛隊の存在と役割

• 現行憲法では「戦力の不保持」とされているが、自衛隊は存在している。

• 改憲派は、自衛隊の明記(いわゆる「9条3項追加」など)を求めている。

• 保守層や政権与党(例:自民党)が特に改正を主張。


② 緊急事態条項の創設(現在は未明記)

• 焦点:災害・戦争・パンデミック時の政府権限 • ドイツやフランスには緊急事態条項があることから、日本にも必要という声。

• 一方で「政府に過度な権限が集中する」と懸念する声も強い。


③ 憲法第96条(憲法改正の手続き)

• 焦点:改憲ハードルの高さ • 改正には国会の「各議院の3分の2以上の賛成」と「国民投票の過半数」が必要。

• これを「各議院の過半数」などに緩和しようという議論もある(ただし、改正のための改正という難しさも)。


④ 憲法第24条(家族と個人の尊厳)

• 焦点:家族の形・同性婚の是非

• 保守派の一部では「家族の保護」強化を求める声がある。

• 一方でリベラル層では、同性婚容認のための解釈

・改正を訴える声も。


⑤ 憲法第13条・第14条(個人の尊重・平等権)

• 焦点:同性婚、LGBTQの権利、ジェンダー平等

• これらをより明文化して保障すべきという立場と、「現行でも対応可能」とする立場に分かれている。


________________________________________


最近の世論は......

• 最新のNHKや読売新聞などの調査では、「憲法を改正すべき」と考える人は5割前後。

• ただし、「すぐに9条を変えるべき」とする意見は減少傾向。

• 「国民投票の必要性を感じない」とする若年層も一定数存在。


________________________________________  


ぜひ、長尾先生の本音をお聞かせ願います!



@@@@@@@@@@@@@@



(長尾の回答)


ブログ記事からはや16年経ち、私の憲法観は少し変わりました。 まず、「GHQが1週間で作り無理やり押し付けられた憲法だ」という言い伝えは間違いだそうです。ニューヨークの資料館に行けば作成記録が閲覧できるそうですが、30人位の日本人とGHQが1ケ月程度議論して作ったのが現行憲法です。制定されて78年経ったので現代に合わせて一部を改正する余地はあるかもしれません。


19条について は、自衛隊は憲法に明記して専守防衛に徹する。集団的自衛権は廃止。そして、米国が自衛隊を動かせないと明記する。


この内容に変更するなら改正議論もあり。

でも理解できない人が多いだろうから、「9条堅持」でいいと思います。


改正=戦争参加ではないのですが、そう思っている人が多いので混乱するのであれば、今のほうがずっとマシだと思います。



2 緊急事態条項の新設には断固反対です。これは戦争への布石です。


3 96条の憲法改正のハードルの高さは現行のままでいい。(改定不要)


4 24条の家族と個人の尊重は地味に見えますが、日本人の精神を存続させるために極めて重要な点です。


家族という社会の最小単位の保護や重要性は重要。一方、同性婚は認めない。


5 LBGT法は廃止(トランプ大統領と同じ)




私は、そもそも現行憲法が守られていないことに大きな怒りがあります。


1 言論の自由の無視:政府が厳しい言論統制をやっている


2 政教分離の無視:創価学会と公明党を見れば明らか


3 三権分立の崩壊:森友事件に見られるように司法は政治に忖度しすぎ


4 幸福追求権がない:リビングウイルの法的担保が先進国で唯一なされていない国。そのため自然な最期を迎える尊厳死の法律や安楽死の議論ができない。



だから憲法改正よりも「憲法遵守」のほうが優先課題だと思います。 さらに言うならば、日本国憲法よりも日米地位協定のほうが上位にあることが日本国にとって最大の問題です。つまり国内でなんだかんだ言っても所詮、アメリカの植民地。


アメリカから戦争に参加せよと言われたら逆らえない仕組みになっている現状を議論できないようになっています。 だから昭和22年の現憲法ではなく、昭和26年のサンフランシスコ講和条約時の「ダレスドクトリン」に立ち戻らないといけないのですが、日本政府に言論弾圧されたままです。正直、日本が独立国にならないと憲法改正議論もヘッタクレもない、というのが私の率直な意見です。



【ダレスドクトリン】とは、米国の対日基本政策。

①米国は望む限り日本に米軍基地を保持し続ける

②米軍人軍属の地位を維持する

③日本には断じて核兵器は保有させない。→日本が核保有を試みた場合は、沖縄を再占領し、東京を空爆する。


ジョン・フォスター・ダレスは、吉田茂とサンフランシスコ講和条約を協議し、沖縄の施政権を譲らなかった米国の全権代表で、アイゼンハワー政権の国務長官。


ワシントンのダレス国際空港に名前が残る。弟のアレン・ダレスはCIA長官。ダレス兄弟が米国の戦後の対日基本政策を作った。



@@@@@@@@@@@@@@@@@




PS)

現政権下での憲法改正は考えられません。


ここだけは譲れません。





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この記事へのコメント

難しいですね^^;
そもそも守られていないこと
これは私も同意します。
三権分立もそうですが宗教と政治、これなんて誰がみても(勉強で習った子供なら)わかる話です。
あまりにも今の国民のお花畑も影響しているのだと思います。
詳しくは私もわかりませんが、ただ、何かあった時、他国がこの国を守ってくれるなんてお花畑なことは思っていません。戦争をするとかではなく自国を守るのは自国であると思うのですが。
難しい話ですが、これはお子さんと話してもいい話だと思います。(お孫さんとでも)

Posted by よっちゃん at 2025年05月09日 06:15 | 返信

長尾先生の「結論1・2」に同意です。
「現行憲法を生かす・活かす」というのが、私の立場です。
最近の国際情勢も雲行きが怪しく、第二次世界大戦後の「国際秩序」も様変わりし・さらに大様変わりしつつあります。
だからこそ、「日本国憲法」の理念を、世界に向けて「発信」していくべきでしょう。

ただちに解決すべき論点である「選択的夫婦別姓」についてひとこと。
私は1960代以降、「壬申戸籍閲覧禁止」「民法改正して夫婦別姓」を主張し実践してきました。
前者は実現しましたが、後者は手付かずです。
明治民法の「家父長制」は戦後民法で「戸籍筆頭者」という形で引き継がれています。
私ども事実婚夫婦は、「親戸籍からの独立(分籍)・住民票独立(世帯分離)」で永年対応してきましたが、「法制化ならず配偶者死亡」に至りました。(なお「遺族年金は事実婚でも適応」されます。)(相続関係で不安ある方は相互に「公正証書遺言」されておかれると役立つでしょう。)
「夫婦別姓で家族が崩壊する」という馬鹿がいますが、そうなら全世界の「家族」は、すべて崩壊しているでしょう。日本で「夫婦別氏制度」は明治維新まで続いていた「歴史的伝統」でした(源氏と北条氏の例のように・農工商は氏無し)。
せめて「選択的・・・」ぐらいは、というのが、わがつれあいの遺言となりました。

Posted by 匿名 at 2025年05月09日 07:04 | 返信

絶対反対です。2014年、集団的自衛権容認しました。当時モヤモヤしてましたが、推しも強く「近隣」の脅威に備えるためで、法制化は仕方ないと解釈改憲でしたが認めました。最初からテロとの戦争に巻き込まれる。集団防衛の概念なら連合化する懸念は言われてましたが、9条で平和守れると思ってるお花畑論調が多く、近隣が緊張してるからと思い流されて、今、報道はいいませんが、ほぼ、テロされまくりですよね。そして連合化で、近隣だけですまない。対米従属を全部あかしてすべて嘘や誤魔化しをやめてすべて見直ししてからの話でしょうと思います。中東に連れていかれる。技術の進歩や時代の流れもあるでしょうが、インフラ整備に徹してたときはテロなんてなかったのです。前の時もフランスがテロされたりで懸念はいわれたけれど、アーミテージレポートで推されてて、今度も。まずCSISような組織からきちんと説明してからの話だと思います。
いくらでもお金とられると思います。共同開発といっても向こうの交渉がたけてるから。
技術はとられて、お金はべらぼうにはらって。アメリカが作れといってくれたのなら、守ってもらいましょう。たいがいコロナ関連でも下支えのようにお金送ってるのではないのでしょうか。
だいたいウクライナは悪いけれど同盟組んでるわけでもないのに、人道的支援はともかく、いくら支援しないといけないのだろうと思います。程度があるし納得いかない面全部きちんと質疑応答して、今度は情報やネットのコメント沢山で、またサヨクかお花畑、9条信者で推しきるのはやめてほしいです。前も平和ボケといわれて勉強しろといわれある程度は学んでも「言えない」ですし。
もう10年「騙されてきた」で「結果」が「これ」なんだから本来は国民は「その嘘と扇動に」激怒もののはずなんです。右も左も関係ない。当時はシールズとかいましたが、そちらも今のような緊張状態に何故なにもいわないのでしょうか。あれだけでてきた憲法学者も。ヤラセですか??と迷惑かかるの普通の一般市民ですし。ネトウヨみたいな右も、今でこそちゃんと言ってほしい野党も憲法学者も、それくらいの信念で騒いでたのかと思う団体さんにも大概腹が立ってます。
まず全部見直して2014年からの国民騙したような押し方と報道の仕方、すべて検証も含めて見直ししてから改正論なんて話題にしてほしいです。

Posted by 心の中の応援者 at 2025年05月09日 07:34 | 返信

池田日野市会議員のSNSを拝読しました。凄く深い内容で、つかれました。
川添恵子氏のお話や、川添恵子氏のWipededdiaを検索して林千勝氏のSNSも拝読してはいたのですけど、池田日野市会議員のSNSの中でJ氏のSNSを拝聴しました。ものすごく疲れました。バイデン政権時のGAFAが、とかオバマ大統領の時代が、とかいう話ではなくて、リーマンショックの後にブレトンウッズ体制の再編成で、BIS国際銀行の再編成がなされたとか、ディープステートのピラミッドが、Financial Elitesだったでしょうか、一番下の階層に各国の銀行が配置されて、その上に各国の中央銀行があって、その上にIMFと世界銀行があって、その上にBICブレトン.ウッズ体制があって、その上にフィナンシャル.エリートの目があるというピラミッドの図が出ました。SNSではプリントできないので、よくわかりませんでした。
池田日野市会議員のお話の中に、ニコニコ動画にも来ていただいた、船瀬俊介氏のお名前や林千勝氏のお名前もあったようにおもいましたけれど、よく理解できませんでした。
川田龍平氏の本にも書かれている事と共通かもしれませんけれど、第2位次世界大戦で日本軍の犯した「三光作戦」の満州医科大学のおける人体実験が、現代の何も知らない日本国民に対する人体実験と同じことをされたのではないかと思いました。
歴史的にも、国際銀行家ネットワークの中に、フリーメイスンの組織や、ダボス会議や、バチカンやG7+1や、BRICCや、NATO会議や上海協力機構とか、G20とかバチカンも、このRaudo Tableについているのではないかというお話でした。
むかしからフリーメイスンという国家以外の組織はありますし、イスラエルから追い出された、ユダヤ教徒が銀行や、貴金属の職業に就いたので、世界的資本家のネットワークはできたのでしょう。
でも、なんだか怖い世界ですね。このブログに乗せてはいけないのでしたら、廃棄してください。

Posted by にゃんにゃん at 2025年05月09日 10:30 | 返信

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