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「看取り搬送」が救急医療を圧迫
2017年05月31日(水)
看取り搬送は、そのあと開業医への「霊安室往診」や
警察の「検視」「事情著腫」『現場検証」になる。→こちら
市民はそんな現実を知らずに救急車を呼び、後で悔しがる。
受けた病院は、無用な「霊安室往診」を私たちに要請する。
一番可哀そうなのは無用な仕事をすなければならない救急隊と
その陰で、助かるはずの命を落としてしまう重度の救急患者。
いや、可哀そうなのは人生の終末期の尊厳を奪われた患者さん自身だ。
医療者・介護者の無知、
市民の無知、
救急隊・警察の無知と無関心が、そうした無駄を生み続けている。
今朝も看取りがあったばかりだが、そんなことが無いよう
事前に詳しく説明しているので家族にはとても感謝される。
7月22日(土)に東京虎ノ門の発明会館で
「第1回日本在宅救急研究会」を開催することにした。→こちら
多くの人の参加をお待ちしている。
特にメデイアの方には、こいうした現実を以下のように広く啓発して欲しい。
老衰の状態、蘇生望まない人…「みとり」の搬送、救急医療を圧迫 地域 2017年5月26日 (金)配信山梨日日新聞 https://www.m3.com/news/general/532344?portalId=mailmag&mmp=RA170531&mc.l=225993295&eml=99ca5040fa37cb82df72b1f8c46c5803 山梨県内の救急医療の現場で、高齢者施設から、老衰など回復の見込みがない「みとりの状態」で搬送される人が目立っている。 「こういうケースはまれではなく、高齢者施設から搬送されてくる重症患者のほとんどは、みとりの状態」 「死亡診断をしてほしくて救急車を呼ぶ施設もあるが、救急医療と終末期医療は正反対。 施設で静かにみとられれば大往生という人も、救急搬送されれば心臓マッサージや人工呼吸器など蘇生処置を受ける。 それは本人にとって不幸なことではないか」 「人手が少ない2次救急では助けるべき人が助けられなくなる」 「みとりの状態の搬送は増えているが、救急医療を行う病院は減っている。受け入れは限界に近い状態」 「当直医が対応するには限界があり、このままでは救急医療は崩壊する」 「365日24時間、みとりに対応してくれる医師を確保することは簡単ではない。看護職の増員や介護職の研修も必要で、みとりたくてもみとれない施設もある」 「医師が確保できれば施設でみとりたいが、地域に医師はおらず、今後増える期待も持てない」 「今は医療・消防関係者の努力で持ちこたえているが、今後もみとりまでするとなると限界を超える」 |
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この記事へのコメント
そもそも論で、突発的な心臓発作などによる心肺停止で救急搬送しても「現場も見ずに警察に連絡する消防署」のが現状、これを即刻やめさせない限り、先生がいう「看取りの法律」の周知を徹底したところで無駄(医師が診察する前に引っ搔き回されているのが現状、これは医師に対して文句を言う筋合いではない)、これが介護の現場にいる側からの風景です。
また、メディアであれ政治家であれ、警察が絡んでいる以上触れない、これもまた現実(桜タブーは本当にあります、何度も目撃しました)です。当方は、メディアが終末期の問題を医療サイドからではなく、介護の現場から切り込んだ報道をすれば、間違いなく「新聞協会賞」をとれる!といろんなところで問題提起していますが、メディアの方は理解できていません、あえて指摘をするならば理解する気がゼロ。単純に「現場に赴いて調べる」努力を放棄しているからだと認識しています。
Posted by 匿名 at 2017年05月31日 08:52 | 返信
たった今…
在宅看取りで 帰宅してところです
まもなく お迎えがくるであろうと数日前から状態です
84歳の…いわゆる頑固じいさんは
最期までお酒が飲みたい…
最期までタバコを吸いたい…
見事に 亡くなる3時間前まで お酒とタバコを嗜んでいたようです
まもなく 息を引き取ろうとする中で
手を握りながら
ご主人との思い出話をしました
すーっと 息が止まりました…
奥様は
「ほんとに 好きなように生きて…逝ったわ」と…
まさに
テレビドラマの一場面のようでした
この在宅看取りができるには…
死亡確認をしてくださる先生がいないとできないんですよね
わたしは…
なんとか 看取りをしてくださる先生に繋げたいと つい必死になってしまいます
そうでないと…
最期は 病院とお考えの先生は 先生自身が 救急車を呼んでくれ!とおっしゃられます
だから 在宅専門の先生に繋げたいと思ってしまいます
やっぱり…
おうちでお看取りができる方って 選ばれし者なのかもしれません
Posted by 訪問看護師 宮ちゃん at 2017年06月01日 12:48 | 返信
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