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要介護度は医療の質に連動する
2017年06月29日(木)
介護認定審査会に出務するたびに様々な疑問が膨らむ。
介護認定資料はビッグデータそのもので、分析すべき。
そして要介護度は医療の質に大きく影響されると思う。
介護認定資料はビッグデータそのもので、分析すべき。
そして要介護度は医療の質に大きく影響されると思う。
入院中に介護認定調査が行われると、実際より格段に高く出る。
「要介護5」と判定された人が、退院後は「自立」となることがある。
よく聞くと、入院中は身体拘束されていたので全介助になったという。
笑い話ではない。
相変わらず毎日、毎日、
・多剤投与の相談と
・長期監禁から脱北相談、ばかり・・・・
介護認定には、主治医の意見と調査員の調査の両方を総合して行う。
丁寧なドクターは処方内容をすべて書いてくれる。
「暴れるのでアリセプト2錠を出すも収まらないので介護負担が増加」
「メマリー2錠で対応するも暴れるのでリスパダールを投与」とか書いてある。
そもそも・・
アリセプト2錠とかメマリー2錠って何だ?
何mgじゃないのかな。
1錠では暴れるのが収まらないので増量した、という意味だろうが無茶苦茶だ。
つまり私たちの活動や咋年6月1日の増量規定撤廃は全く周知されていない。
それを見ると絶望的な気持ちになるが、怒りを通り越して呆れるばかりだ。
これをしっかり読んで欲しい。→こちら
市民よ、騙されないで欲しい。
それにしても
90代の人に10種類以上の多剤投与は珍しくない。
明らかに「薬剤起因性の老年症候群」と思える人が散見される。
産経新聞に書いたとおり。→こちら
全部、逆なのだ。
要介護度は単独で存在すると思うなら、大間違いだ。
高齢者診療の腕に要介護度は大きく左右されると思う。
名医にかかれば自立で非該当でも
迷医にかかれば簡単に要介護5に。
おかしな制度が続いていて、多額の保険料と税金が投入されている。
自作自演の悪いドラマを見ている気分に毎月なるのは私だけか。
要介護度は医療の質に連動する。
だから、介護認定資料を貴重なビッグデータとしてフル活用すべきだと強く思う。
しかし加計学園の「忖度文書」を探すだけでもあれだけの日数がかかる
見事なお役所仕事ぶりを見ているとそんな考えは机上の空論なのだろう。
ニッポンの高齢者医療を根本から変えたい。
そんな想いが年々強くなる一方、そんな意欲は年々弱まっている。
そんな心境は、テストステロン(男性ホルモン)が低下しているサインだ。
ならば、それを補充するか、上げるライフスタイルに変えないといけない。
でも・・・まあ、無理。
大それたことなど考えずに、目の前の小さな幸せを大切にする生き方の方を選ぼう。
PS)
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この記事へのコメント
名医にかかれば、自立で非該当でも、
迷医にかかれば、要介護5に。
要介護度は医療の質に連動する。
本当にその通りだと思います。
私ができる事は、医療からも介護からも、福祉からも学ぶという事しかないと思います。
どの分野でも謙虚で誠実な人が、社会を牽引していくと思います。
でも本音を言えば、長尾先生のご講義は受けたいと思いますけど、いわゆる「医療関係者」とは、お酒は飲みたくないと思うこの頃です。
Posted by 匿名 at 2017年06月30日 07:10 | 返信
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