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"イベルメクチン騒動"から見えてきたもの

2021年06月12日(土)

メデイアでイベルメクチンについて触れて以来、

連日(現在も)、処方依頼が続いて困っている。

でもね、この騒動から見えてきたもの、がある。

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なぜ、「イベル難民」が生まれるのか。



イベルメクチンは国がコロナへの処方を認めて

保険適応がある、正規のコロナ治療薬である。


普段から、在宅患者の「疥癬」に使っている汎用薬。

疥癬で使うのと同じ量をコロナ患者にも使ってきた。


町医者が使える薬は、ステロイドとイベルメクチンくらい。

在宅酸素やリクシアナ程度で、あとは全て病院専用の薬だ。


僕は第三波以降、コロナ陽性者にイベルメクチンを

渡して、中等度Ⅱ以上の人はその場で飲ませてきた。


軽症者は、日々のオンライン診療で重症化の兆しが

みられたら、「今日、飲んでね」と指示をしてきた。


ただ、それだけ。

医師の裁量でその適応と思われる人に保険診療で処方した。



しかし、日本中だけでなく、海外の方からも「自費でいいから」

分けて欲しい、という依頼が今日も絶えないので、困惑している。


「配布していないこと」はこのブログにも書いたのに。→こちら


でも今週号の週刊新潮の記事(→こちら)を読んだ方もいるのだろう。



なぜ町医者の僕にこれほど処方依頼が相次ぐのか?

あるいは、病院の医師から僕への質問が来るのか?


その理由を考えてみた。



1)コロナを診断している町医者があまりに少ない

2)在宅療養者を管理している町医者はさらに少ない

3)闇治療ではなく、正規治療であることを医師が知らない

4)病院の医師はアビガンやレムデシビルを使うが、イベルは使わない

5)診ずに処方する無診投薬は医師法20条違反であることを市民が知らない

6)コロナ患者にはイベルは保険適応であるが、予防投与は認められていない

7)予防投与は自費診療であっても認められないので、医療機関で処方できない

8)入院中の重症患者を対象に臨床治験をしても、有効性は確認できないだろう

9)だから「高齢者への予防投与に関する町医者主導治験」を至急すべきだろう

10)コロナ=病院の病気だと有識者や政治家は思っているのでそんな発想がない。



イベル騒動から見えてくる世界に気が付いた。

要はコロナを診てる町医者が極端に少ないのと、町医者が処方できる薬が少ないこと。


町医者が診断して、早期治療するには、それなりに武器が必要だ。

安全で安価で処方しやすい既存薬でいい。国は考えるべきだ。


【朗報】17分で重症化予測できる機器が保険適応になった。→こちら

第五波では、陽性者にまずこれをやってから、イベルを考えてもいい。



それにしても・・・

なんでイベルでこんなに大騒ぎになり、叩かれるのか。

この騒動をきっかけに、いろんなことを正さないとね。



国は、メイドインジャパンであるイベルメクチンの予防投与や

軽症者や自宅療養者への投与の有効性をちゃんと調べるべきだ。


海外では全員にイベルメクチンを飲ませた介護施設と

そうでない施設の比較研究を行っているが、日本では?


コロナと「腸」はとっても関係が深いが未知の点も多い。

「免疫応答と腸内細菌叢」という分野の研究に期待する。



ところで、ワクチン接種後死亡者のリストに僕の知り合いの

身内の方(接種5日目)が含まれていないことが、気持ち悪い。


高齢者の次は一般の方の接種が始まるが、副反応や

接種後の死亡事例が気になるので予約にも躊躇する。


イベルメクチンを飲んどけばワクチンの副反応も減るのかなあ。

あっ、これは僕のアホなつぶやきなので気にしないでください。



PS)

コロナチャンネル #398


禁酒令の裏で、アルコール依存症が増えていく...。  →こちら




今日の午後は、淡路島で舞台挨拶を2回する。


◎6月洲本オリオン上映作品


「痛くない死に方」

■6/9(水)~6/15(火) 連日 13:00~/15:40~

6月12日原作の長尾和宏先生登壇予定です。

■6/16(水)~6/22(火) 連日 10:20~/13:00~


「けったいな町医者」

■6/9(水)~6/15(火) 連日 10:20~

■6/16(水)~6/22(火) 連日 15:40~


10人くらい来て頂けたら嬉しい、なあ。



今夜も深夜の看取りがあった。

毎晩、尊厳死、と一緒である。


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この記事へのコメント

不謹慎と思われるかもしれませんが自身の年齢40代半ばで持病無し、何も恐れる必要なしと判断し、昨年の3月から始まったコロナ禍でも何も気にせずに可能な時は居酒屋等で結構な人数で大騒ぎを数え切れないほど行ってみました。しかしながら私自身のみならず一緒の方々も誰一人も何ともありませんでした。
そして帰省は控えろと言われる中で敢えて4回程帰省した中で一度自身の発熱もありましたが、誰も何ともありませんでした(その際母親は遺書を書いたそうですが)。
とにかく母親はあのワクチンを打たない限り確実にコロナで死ぬと思っているようで本当にTVの報道に憤りを感じます!
そんな中若年層や現役世代はあのワクチンで何か起こってしまった場合リスクが高過ぎると感じております!
本当に患者さんやスタッフの皆様に何も起こらないことを願っておりますが...
https://www.youtube.com/watch?v=xNQ4pekDojw
https://bonafidr.com/2021/06/10/%e5%85%83%e3%83%95%e3%82%a1%e3%82%a4%e3%82%b6%e3%83%bc%e7%a4%be%e5%89%af%e7%a4%be%e9%95%b7%e3%81%ae%e3%83%9e%e3%82%a4%e3%82%b1%e3%83%ab%e3%83%bb%e3%82%a4%e3%83%bc%e3%83%89%e3%83%b3%e5%8d%9a%e5%a3%ab/?fbclid=IwAR1CVTl-m-qU2SS79ghUmssAzX3_IcCU7eT7zy-MQKNNrcVhlCIekDDpL4M

Posted by KEN at 2021年06月12日 04:14 | 返信

イベルメクチン使用妨害に関しては、たしか以前書かせていただきましたが、ワクチン原理主義の犠牲だと思います。
専門家と呼ばれる方々の多くがこの薬を推奨どころかコメントもしていません。この薬どころか治療薬に関する話題はゼロ。
世間「ワクチンしかない」と思いこませて接種率を上げるためには、町医者が処方できる簡易治療薬の存在は邪魔でしかない。
たしか半年くらい前にこの薬が妨害工作で使えない事に米国の医者で怒りをあらわにしていたのを観た事があります。
事実として12月以後になってワクチンが英国からスタートしてからは治療薬報道はメディアからほとんど消滅しました。
「治療薬がない」「連日の重症者映像」をマスゴミが連日連夜報道する事がワクチンファシズム・ワクチン真理教なのだと。
しかし副反応トラウマ・臨床治験原理主義の厚労省の激しい抵抗で日本でのワクチンは世界より大幅に出遅れたようです。
先生の提唱される臨床治験をやるには多額のカネが必要ですが、製薬会社も国もビタ一文カネを出さないのが現実です。
適用外処方なので、この薬を処方して効果がなく病状悪化すれば、処方医師は訴訟の俎上にされてしまう可能性があります。
そういうリスクを負ってまで丸腰に近い状態でコロナ診療に立ち向かえる町医者は稀少、真の勇者なのだと思います。

Posted by マッドネス at 2021年06月12日 05:53 | 返信

週刊新潮を拝読しまして、グラビアに『ワクチンを打つのは1日200人。使用するのはファイザー製で、冷蔵庫から取り出したあとは、6時間以内に打たねばならない。そのため、看護師が2~4人のグループになって、ワクチンにバラつきがでないようビンをふる際には「いち、にー、さーん」と声を合わせ、入念にチェックをして生理食塩水での希釈、注射器への吸引をする。できあがったワクチンは、遮光のためバットをアルミホイルで覆い、RNAを壊さないように、揺らさず慎重に運ぶことが求められる。肝心の接種とて、ただ打てばいいとというのではない。早くワクチンを打ってほしいばかりに体調がすぐれないのに無理して会場に来てしまう人もいいる。そこで院長が「どういう薬を飲んでいるの?」「あの病気はどう?」と声をかけ、しっかりと顔色を見定めて、ワクチン接種の可否を判断。医療の現場では、こうした細心の気配りが大切なのである。
「一度かかると長く診ないといけないコロナは、身近な町医者こそしっかりとしっかりと対応すべきです」こう語る長尾院長』
グラビアに書かれている現場の実際を読んで、ほんとに大変な医療現場だなあと分かりました。
コロナ禍は終わるのだろうか?コロナ禍が治まったときには長尾クリニックの皆さんは倒れでしまうのではないかと思いました。鍼灸師の私にできることは、せめてワクチンを打って、介護現場で働きたいと思う事しかできません。
本当に申し訳ない思いです。

Posted by にゃんにゃん at 2021年06月12日 06:41 | 返信

毎晩、尊厳死、と一緒。こんな人生を年間365送る先生が考える事ってきっとすごい事だと私は思うのでアホなつぶやきも頭の片隅に入れておきます。イベルメクチン騒動、何だかトイレットペーパー騒動みたい。でも昔から続く日本人の世界に誇れる人間力で死者が世界的に少ない気がしてきました。見直す時がきたのでは。

Posted by 匿名 at 2021年06月12日 07:24 | 返信

週刊新潮は発売日に買って、読まさせて頂きました
写真が白黒なのが少し、悲しい(;_;)
首に掛けた聴診器が長尾先生らしいくってステキ(^^♪
「町医者の訴え」がインパクトがあり、ホント、長尾先生て町のお医者様なんだと再認識
「中川会長は逃げないで」を中川会長はきっと知って見えるかもしれないけど、ますます、

長尾先生、余り、怒らないでね!お願い(;_;)とりあえず、知らない事にしておこ!コロナちゃんに感謝

などといった、意味不明な思考回路になっているかもしれない(吾輩の勝手な想像)
それにしても、YouTubeでメガネ無しの先生や博士ポイメガネもカッコイイ(#^^#)
町医者という洋服を着た博士さまかな、長尾先生って
少なくとも、高校時代の成績は東大医学が受かるレベルだったし(ブログより)今でも変わらず、お勉強大好きだし・・・
ブログを読んで

こんな事までお勉強しているんだぁ~凄いで~す(私には無理、無理て、感じ)

と、思ったりもしますし、メルマガの内容の濃さには毎回感心させられ、本当に長尾先生っていつまでもお若いなって、ますます、尊敬させて頂いております(^_-)-☆

あの~もしかして、聖徳太子さまを引き寄せた!?

同じ号の週刊新潮の聖徳太子さまのカラーページを見て、感じました
聖徳太子さまのお顔が長尾先生とダブった

「古のスーパーヒーロー」 対 「現代の町医者」

どちらのお顔も優しくもあり、厳しくもあり
「町医者」と「大学病院の教授先生」は、私に取っては同じレベルで、医師としてどれだけ患者さんに向かっているかだけどと思うし、ほんの少し、お洋服の色と形が違うだけだと思う
だって、同じ医師という職業を選んで、長尾先生は町という現場を選び、大学病院の先生は大学病院という現場を選んだだけの事だと思う(中には、大学病院のなんとかという椅子に座りたい方もあるかもしれないけど、病気だけを診ても、その人の物語を見なければ、結局のところどうなんだろう)
いつも思うのは先生に看取られて旅立たれる方々のご冥福を祈り続けたいのと、長尾先生に看取られる方のお顔はきっと安らかだと思う
だからこそ、こちらの世界で生きた証の「最後の写真」が撮れるのだと思う

長尾先生、これからもマイペースで頑張って下さい
でも、YOSHIKI同様、周りが振りまわされないことを願っています
ホント、職種が違うだけのお二人なんだと、つくづく今回のメルマガを読んで思った

Posted by ナオミ at 2021年06月12日 07:46 | 返信

他人様と直接対面する社会的刺激が減ってからというもの、
曜日の意識はゴミ出しで何とかわかるけれど、たまに日にちの感覚がとびます。
気が付いたら今日は、私の大好きなベーシストの命日。
その方を目当てにチキンジョージに足を運んでいた時代も、もう遠い昔のようです。
先生、旅の途上で8月のライブの構想も練っておられるのでしょうか。
折角の淡路行き、何か美味しいものでも召し上がって、リフレッシュ出来ればよいですね。

17分で重症化予測できる機器、昨日ニュースで見ました。
研究や技術は進歩してますが、人間はどうか。いつになればコロナ医療の流れは変えられるのかな。
ワクチンについては疑問や不安を散々言い続けて、その日が来たら打つだろうと今は思ってます。
「病は気から」とも言うし、どうせ打つなら素直に信じて打つ方がいいのかも・・・なんて
それこそ根拠のないつぶやき。それより先生のつぶやき、どなたが気にしてくれるかが気になる・・・

Posted by taco at 2021年06月12日 02:33 | 返信

「"イベルメクチン騒動"から見えてきたもの」拝読いたしました。「イベルメクチン騒動」については長尾先生が以前ブログでイベルメクチンについては「診察しないで投薬する事は医師法違反になる。」とはっきりと述べられていましたので、もう既に落ち着いているのだとばかり思っていました。いまだに長尾先生に「イベルメクチン処方」を要求する方、それに海外からも殺到している事に驚いております。この事は長尾先生が仰るように、医師も市民もイベルメクチンが厚労省から正式にコロナ感染の処方薬として保険適用されている事を知らないのではないかという事、コロナを診断している町医者があまりに少ない、在宅療養者を管理している町医者はさらに少ないのではないかという事、『週刊新潮』の記事もそれに拍車をかけているのでではないかという事などが大きく影響しているのではと私も考えています。また、長尾先生のご意見の「イベル騒動から見えてくる世界に気が付いた。要はコロナを診てる町医者が極端に少ないのと、町医者が処方できる薬が少ないこと。町医者が診断して、早期治療するには、それなりに武器が必要だ。安全で安価で処方しやすい既存薬でいい。国は考えるべきだ。」に私も大賛成です。そして「国は、メイドインジャパンであるイベルメクチンの予防投与や軽症者や自宅療養者への投与の有効性をちゃんと調べるべきだ。海外では全員にイベルメクチンを飲ませた介護施設とそうでない施設の比較研究を行っているが、日本では?」との長尾先生のご意見にも私は大賛成です。オリンピックを開催する余裕と予算があるのなら、「国民の命を守る」ために予算をまわし国民のために比較研究する事は出来ると思います。
また、「ワクチン接種後死亡者のリストに僕の知り合いの身内の方(接種5日目)が含まれていないことが、気持ち悪い。高齢者の次は一般の方の接種が始まるが、副反応や接種後の死亡事例が気になるので予約にも躊躇する。」との長尾先生のご意見にも私は全く同じ気持ちを抱いています。厚労省は、ワクチン接種による死亡者を出来るだけ少なく見せようとしてるのではないか、すべて死亡者は「原因不明」として扱い、うやむやにする意図があるのではないかと疑いを持つことを私は禁じえません。
民主主義国家として、きちんと死亡原因を緊急に精査してその結果を情報公開するべきであると私は考えます。
いろいろと偉そうに書き連ねましたがご容赦下さい。
毎日暑い日が続いています。どうぞ長尾先生、スタッフの方々お身体に気を付けてください。

Posted by 洋ちゃん at 2021年06月12日 05:31 | 返信

先生。今日私は京都南座に行って参りました、男前が好きな私です、長尾先生の次に好きな海老蔵さんに会って来ました、ワクチンは打っておりませんし少し不安はありましたが行きました。
8月12日は大丈夫でしょう?きっと。

私の実家も全員がハグをします何処でも、年頃になった甥っ子は恥ずかしそうにしていましたが、
ハグ、スキンシップは良い事ですよね、恋人たちはKISSしますよね、それはOkですか?

私も最後は娘家族と長尾先生に看取ってもらいたいです。

Posted by 長尾先生大好き。 at 2021年06月12日 07:32 | 返信

「イベルメクチン」で検索し、先生の「"イベルメクチン騒動"から見えてきたもの」を読ませていただきました。
支障がなければ教えていただきたいのですが、
①イベルメクチンをコロナ治療で使用した結果をもう少し詳しく知りたい。
 どの段階でどの様に服用させ、どのような経過をたどって回復できたのか? 複数事例希望。
②海外の介護施設でのイベルメクチン投与比較実験のその後、結果はどうだったのか? あるいはその情報源
お忙しいところお手数ながら宜しくお願いいたします。
ちなみに当方は、ワクチン未接種でイベルメクチン利用者です。
以上

Posted by 葛谷啓司 at 2021年09月09日 09:06 | 返信

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