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PCR陰性コロナ肺炎は誰が診る?
2021年04月19日(月)
PCRでコロナを診断しているが相当なコロナ肺炎
があってもPCR陰性となる人が時々いて難渋する。
PCR陰性のコロナ肺炎に関しても国は無策のまま。
この問題も1年前から散々指摘し医学雑誌にも
書いてきたけども、まったく無視されてきた。
4月16日のブログ →こちら
5月4日のブログ →こちら
6月3日のブログ →こちら
1年経っても、見事に何も変わっていない。
学校の成績で言えば、「進歩ゼロ」で落第。
最近のPCR陰性コロナ肺炎の2例
【症例1】 40歳代の会社員
39度台の発熱で初診し、CTで中等度のコロナ肺炎を認めた。
PCR陰性だったが、コロナ肺炎としてステロイド注射した。
その4日後、発熱と呼吸困難が持続するためドライブスルー診療。
今度は、抗原検査で陽性が出てくれたので安心した。コロナ肺炎確定。
CTでは肺炎は急速に増悪し、酸素飽和度は96%から93%まで低下。
CRPも7→14に増加し全身状態悪化。中等度から高度のコロナ肺炎だ。
やっと保健所に「CTで重症です!」と発生届けを出したが無反応。
100回電話しても出ないので、在宅酸素を導入しているがさらに悪化。
この方に自宅でどこまでやるべきか。アクテムラやイベルメクチンも?
誰も教えてくれない(繰り返すが、保健所は機能していません)
もしも亡くなったら誰の責任? 国? 私? 誰か教えて。
【症例2】 60歳代
発熱で初診。PCR検査陰性なるも、CTで相当なコロナ肺炎。
保健所にやいやい言ってはじめて感染症病棟に入れてもらった。
病院でもPCRは2回陰性で、3回目でやっと陽性に出た、とのこと。
「やいやい」言った甲斐があり、命が助かったけども、
「PCR陰性」で諦めていたら、死んでたかもね。
この国には、「PCR陰性のコロナ患者」はいない、ことになっている。
また「PCR陰性のコロナ肺炎」も存在しない、ことになっている。
PCRには偽陰性が3割もいることが常識なのに、おかしくない?
実は国会でも議論してもらったが、「それでいい」で終わった。
でも患者さんの立場になって考えてみてよ。
「コロナ肺炎なのに入院も治療も受けられず死んでも仕方がない」
そんことが1年以上放置されているんだよ。
僕は何度指摘しても、誰も動かないんだよ。
PCRだけで診断するより、CTで診断した方が有用である。
もちろん両者を組み合わせないといけないが、CTは有用。
世界でダントツにCTを保有している国なのに全く活用できていない。
まさに「宝の持ち腐れ」なのだが、誰も真剣に考えないのは何故?
PCR偽陰性は、軽症とは限らない。
中等度肺炎でも、PCR陰性がある。
みなさん、死なないようにね。
PCR陰性で安心、しないでね。
発熱
咳
味覚障害か下痢
そして間質性肺炎、があればPCRや抗原検査しなくても99%コロナだ。
僕達は200数十名のコロナ患者を診てきたけども、
そのなかには、PCR陰性のコロナ肺炎も含めている。
コロナ診断
コロナ治療
ドライブスルーコロナ診療
オンラインコロナ診療
コロナ在宅
コロナ後遺症対応、などど通常診療と在宅医療の合間にシコシコやっている。
昨夜、僕の師匠である桜井先生から電話があった。
今、尼崎にいる150人の自宅療養者を助けるために
「コロナ在宅チーム」を今日立ち上げることにした。
同志が力と知恵をあわせて、コロナ待機死を防ぐ。
でもスタッフたちは疲弊している。
近く、限界がくるような気がする。
皆様、自分の命は自分で守りましょうね。
今、コロナ弾という絨毯爆撃の最中です。
逃げる、しかありません。
防災とは「逃げる」こと。
浮かれていてはダメ。
賢く逃げて、下さい。
PS)
まだ、再開が許されない。
なんという国なんだろう。
言論封殺に従っているのに許してもらえない。
改ざんや消去は平気でやるのに、言論は統制。
ウソにウソを塗り固め、人がいくら死んでも「忘れた」
とかで許されるような国に、どんな未来があるのだろう。
いよいよ、危ない領域に来ている気がする。
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この記事へのコメント
素人考えなんですけれど、昨日日曜日(18日)のNHKで、イスラエルでアメリカのアリセプトの製造会社の台湾ファービスでしたかワクチンを打ったら変異型ウイルスにも新新型ウイルスにも効いたと言いました。
既にコロナ肺炎に罹患した後の後遺症も消えたということです。
ワクチンは(副作用があるが)効果があるのだ。
となると、従来の季節性インフルエンザワワクチンでも、打たないより良いのではないかと思ってしまいました。
素人考えで申し訳ないのですけど、何とか国産ワクチンを打ってもらいたいと思います。
Posted by にゃんにゃん at 2021年04月19日 11:02 | 返信
Youtubeは閲覧のみで投稿側の決まりがよく分からないので、Youtubeヘルプのサイト内の
「COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の医学的に謝った情報に関するポリシー」を読みました。
言ってはいけない「謝った情報」の例がズラリ。これ全部守ったらコロナの話なんも出来んわ・・・
中にはこんなの信じる人いるのかな~と思う位の説もあり、逆に新鮮?でした。
1回目の警告から90日間の間に、1回だけなら1週間、2回目で2週間停止、3回目だと永久削除とか。
報道では分からない、リアルタイムで起きている現場のお話を聞きたいし、先生の元気なお姿も見たい。
でも警告を気にして、思い通りに話せないなら却ってストレスになりますよね。
先週の「報道特集」は十三市民病院のことだったので、しっかり見ました。
先生が提唱された「コロナ専門病院」の先駆けですから、応援の気持ちあります。
病院も医院もクリニックも、大変なところは益々大変。
一方街中は、煽り報道に慣れてしまったか、もっと警戒しないといけない今、煽りが効かない。
昨年春に出した緊急事態宣言後の総括で、収束には効果がなかったと結論付けられたことが
トラウマになって、強い自粛に踏み切れないのかと思うけれど、このままだと人出は減らないですね。
ワクチン、いつか順番が回ってきたら、覚悟して実験に参加するつもりで受けようと
「今は」思ってます。ただ後回し組なので、それまで逃げ通したいです。
Posted by taco at 2021年04月19日 12:41 | 返信
コロナの詳しい情報は私は医療関係者ですがあまり入ってぎせん。先生のブログで判断しているような状況です。
尼崎市民の為に(私も尼崎市民)日々ありがとうございます。私は自分にできることをやります。
長尾先生やスタッフのみなさんがどんな思いで日々働いているのかを考えます。周りにも伝えます。
先日先生の本を読んで
リビング・ウィルに賛同し会員になりました。死を意識すると
いま何ができるんだろう。いまできることを精一杯やろうと思いました。精一杯いまを生きる!
Posted by Taiyo at 2021年04月19日 03:17 | 返信
「PCR陰性コロナ肺炎で治療を受けられず死ぬ人」は、「地球温暖化を防ぐため必要な犠牲」です。平たい言葉で表現しますと、「ああそうですか。死んで下さい」です。
コロナを口実とした厳格なロックダウンのおかげで、世界中で大幅な二酸化炭素排出を制限することができた。地球温暖化を防ぐためには、理由はコロナでもそれ以外でもいいが(←ここ注目)、2年おきに人々の生活を締め上げる政策を断行することが望ましい(←ここ注目)。
Equivalent of Covid emissions drop needed every two years - study
Equivalent falls in emissions over a decade required to keep to safe limits of global heating, experts say
https://www.theguardian.com/environment/2021/mar/03/global-lockdown-every-two-years-needed-to-meet-paris-co2-goals-study
(参考資料)
コロナ前後の中国とイタリアで、二酸化炭素排出が激減した様子を示す衛星写真。
上が中国本土、下がイタリア半島。
The Emissions Impact of Coronavirus Lockdowns, As Shown by Satellites
https://www.visualcapitalist.com/coronavirus-lockdowns-emissions/
コロナによる経済的打撃の評価についてですが、観光・イベント系の職業では需要の9割以上が消失し、もはや「産業として滅びた」と言ってもよいほどの大打撃を受けました。ところが大半の経団連加盟企業の業績はむしろ良好です。IT産業に至っては、オンライン会議とネット・ショッピングで大いに潤いました。実のところ、経済の中核部分は影響を受けておらず、打撃は限定的であるという評価。
かつ、IT長者は、それ以外の分野の金持ちとは全く異なる思考をし、行動を取るという調査結果が別途明らかにされています。
私が以前から申し上げている通り、コロナは科学ではなく政治です。
社会を大きく変革させようとする強い力が働いています(英語でGreat Reset「大きな仕切り直し」と言われるもの)。
米欧のいくつかの都市では、Great Resetに抵抗する勢力が残っており、毎週土日に警官隊と衝突を繰り返しています。火炎ビンを投げたり、打ち上げ花火を機動隊の顔面の前で発射させたり、投石するなど、かなり激しいのですが、日本では全く報道されないのでご存じない方も多いでしょう(YouTubeにはニュース映像がアップされています)。
おとなしい日本人は誰も抵抗しないので、このまま進みそうな気がしています。個人のレベルで、今後どのように収入を確保するか対策を取って下さい。
Posted by 憂国人 at 2021年04月19日 07:11 | 返信
長尾先生お疲れ様です、今日も無事でしたか?
終わってますね・・この国は、子供や孫たちの為に安心安全平和な嘘をつかない誠実な日本になってほしです。
大阪早く緊急事態宣言出して~と祈っています、今日大阪の新規感染者数1000を切ったので少しホットしてますが・・私だけでしょうか。先生もスタッフの皆様もどうか感染しないように気をつけて下さいね。
オリンピック・・やらなくてはいけないのですね札幌の人怖いでしょうね。
Posted by 長尾先生大好き at 2021年04月19日 07:29 | 返信
「新・新コロちゃん」が若い元気な人も襲うだなんて・・・
長尾先生が言うのだから余計に考えさせられます
元々、TVを見ないせいか、コロナ情報は先生のブログ頼りの私です
でも、TVの報道より解りやすし、先生の見解は「現場の声」だと、いつも思います
また、私の周りとコロナ情報を交換することもあります
当然、TVの情報ではなく、一人一人の実際どうなのかを聞きます
いつも思うのは、私の周りは幸せなのかもしれない
コロナによって、生活を極端に変えられた人がいません
だからこそ、笑顔を忘れないでいたいです
辛くとも「笑顔」でいることが、一番の免疫を上がると信じているのは、私だけかもしれけど
Posted by ナオミ at 2021年04月19日 09:18 | 返信
久しぶりの投稿になります。本日の読売朝刊に、長尾クリニックでガラスが割られた件について取り上げられていました。ただし、院長殿の今までの発信等については全く触れられず。感染に対する、差別への問題提起で終わっていました。伝えられない理由でもあるんでしょうか。
さて、現在は変異株で大騒ぎになっておりますね。東京でも近く、緊急事態宣言が出る模様です。ワイドショーとしては笑いが止まらないでしょうけど。ちなみに、当方としては特に気にしないようにしています。というより、もう完全に白けています。また茶番が始まる、と。一部の政治家やテレビ局、製薬会社、PCR検査用品の製造会社が泣いて喜ぶだけでしょうし。
確かに未知の相手ですが、現時点で死者が激増したようには見えません。2月の半ばまでは、1日の死者が全国で3桁になる日もありました。でも新聞を見る限り、今月は極端に増えてるわけではなさそうです。来月の頭には、この変異株がどの程度の脅威か見えてくるかと。その時まで、騒がずに様子見を決め込むつもりです。
Posted by 国崎ルーチ at 2021年04月19日 09:43 | 返信
みなさんと同じです。
まったく情報が入ってこないです。それなのに、看護師だから知ってるよね…と周りから尋ねられるんですよね。保健所の指示に従うしかないんですと答えるしかないのが現状です。
このコロナ禍の中で、介護保険の改定があり、介護業界はザワザワしています。
私は、訪問看護の改定だけを読み込めばいいですが、ケアマネさんは、そうはいかず、全サービス事業所の改定を読み込み、各事業所に問い合わせして、加算状況を確認する作業を行っています。
うちのケアマネを横目で見て、たいへんさを感じますし、うちの訪問看護の事業所にも他事業所のケアマネさんから問い合わせがあります。もちろん、あらかじめ、ファックスでお知らせしましたが、やっぱり、紙切れだけでは、わからないですよね。
…と 何が言いたいのか。 訪問という本業以外の業務が多すぎて…勘弁してください状態です。
なんで、改定先送りという選択肢はなかったのか…
あるわけないですね。 ますます、現場が疲弊していく…
それでも やるっきゃない!今日も元気で。がんばります
Posted by 宮ちゃん at 2021年04月19日 11:01 | 返信
> まだ、再開が許されない。
> なんという国なんだろう。
アメリカ大統領のトランプ氏でもSNSから排除されましたし、国家よりも大きなモノの思惑では?
多剤投与に反対することは製薬利権に喧嘩を売ることですから。
Posted by 一寸 at 2021年04月19日 11:11 | 返信
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