このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com

後だしジャンケン

2020年02月25日(火)

感染症対策に、100点はない。
60点なら最高なのに文句が出る。
30点やー30点だと、非難の嵐だ。


2つの応援
クリックお願いします!
   →   人気ブログランキングへ    →   にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ
 
 


いつの時代も「後医は名医」。


いきまっせ!
タラレバ特集。
後だしジャンケン特集。



最初に。
これが真実だと思う。

新型肺炎「まん延防げた」  中国政府系機関が分析(時事通信) →こちら

よく読んで欲しいなあ。
後だしジャンケンだけどね。


中国は、12月が正念場だった。
日本は、1月が正念場、だった。

そうなんです。
1ケ月以上、遅れているのです。

まあこのブログをずっと読んでいる方は驚かないだろう。

しかし中国は、1月に封鎖して、おそらく今がピーク超え。
日本は、パフォーマンス隔離が感染拡大装置になり裏目。

つまり
・クルーズ船は余計なことをした、と同時に
・市中感染に対して1ケ月間全くの無策だった。

二重のツケが、国難としてのしかかっている。

遅くとも、2月5日に決断すべきだった。

このブログでは、2月1日に明確に指摘した。→こちら

2月3日には見通しをつけている。→こちら

2月7日には船内感染の誤りを強く警告した。→こちら

一方、日本の集会禁止は、2週間以上、遅かった。
しかし中国との渡航禁止はやっていないなど、すべて中途半端。

今、やっている集会禁止は大正解だ。
しかし遅すぎて、4~5月まで蔓延するのでは。

しかも満員電車禁止やマスク無しのクシャミ禁止や
タバコ対策などをやっていないので、中途半端の極みだ。

いずれ国民の半分が感染するのだろうから、仕方ないのだが。


今、中国のように
・街を封鎖して
・満員電車を止めて、
・店を閉店させ
・集会や学校を閉めたら、どうなるのか?


経済低迷は、国が潰れるくらいになるが、
感染のピークは間違いなく小さくなるはず。

しかし今のような「ユルイ」政策、まるで「頭隠して尻隠さず」
みたいなことをやっていると、マジで5月にずれ込む可能性アリ。

つまり、オリンピックが本気で危ない、と思う。

今後は、市中感染対策と肺炎の早期発見を強力にすべきだ。

今日もかなり電車に乗ったがどの電車に乗ってもマスク無しで
クシャミや咳を平気でしている人がいたが、問題外!だろう。

中国のように警官のような人を配置して、厳しく注意すべきだ。
オリンピック開催のためであるが市民は理解できるのかどうか。



ついでに言うなら、上先生が言うように、怖がりの皆さんを安心させるために、
PCR検査をしたほうがいいのであれば、本気で検査できるようにすべきかもね。

検体採取は、自分でやって、各街に設置した専用ポストに入れてはどうか。
検体採取を病院でやると院内感染が起きるので、自室で一人でやるように。

もし検査キットが完成したら、薬局で4000円くらいで売って欲しい。
陽性者はそれを会社に写メでメールすれば2週間の在宅勤務に切り替わる。


検査のポイントは
・国が本気になる
・自分一人でやる
・遠隔診療を活用
・テレワークの推進、である。

中国便の禁止もできていない現在、セカンドピークの可能性も予想される。
結局、なんだかんだで混乱が収まるまでかなりの時間がかかりそうな気配。

すべては国家にCDCのような国家感染症対策室が無いことが災いしている。
せっかく岩田先生のような専門家がいるのに、まったく活用できていない。


タレレバ、は誰でも言える。


だから以上は、後だしの戯言に過ぎない。
この2週間ずっと書いているが、虚しい。


この国は、100年前からそんな国、らしい。
ずっと同じことが繰り返され、これから繰り返されるのだろう。


新型肺炎~日本が非常事態に対応できない理由(ニッポン放送)→こちら

結局、自分の身は自分で護るしかない。
あと、他人のことも考えられるのがこの国、のはず。



PS)

気管支喘息などの肺疾患の人は、特に注意してください。

当院に近くて、ご心配な人は、相談に乗ります。
そろそろ町医者の出番だ。












































2つのランキングに参加しています。両方クリックお願い致します。皆様の応援が日々ブログを書く原動力になっています。

お一人、一日一票有効です。

人気ブログランキングへ ← 応援クリックお願い致します!

(ブログランキング)

にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ ← こちらもぜひ応援クリックお願い致します!

(日本ブログ村)

※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

やけに米国の危機管理の高さを持ち上げている御仁がいるようですが、そもそも米国では通常の医療体制が患者側にとって日本のように誰でも簡単に受診できるものでは到底ないので、コロナやインフルがいくら増えようが、日本以上に患者数の実態調査はまったくできていないに等しいでしょう。
米国は個人の保険料が高いので、20万以下だと自費診療。普通の人はかぜやインフルで受診しない。
米国の死者1万人以上はインフルだけにしては多すぎますからね。果たしてナニが混ざってるのか?
ただのかぜレベルでも医者が真面目にせっせと検査をやってる日本がバカみたいに思えるかもしれません
仮に軽症者が検査をしたいのであれば、医療機関にかからずに1人でやるべきでしょうね。
今度こそ日本のフリーアクセス、国民皆保険システムがアダになりかねない事態と言えます。

Posted by マッドネス at 2020年02月25日 03:44 | 返信

コメントする

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com


過去の日記一覧

ひとりも、死なせへん

安楽死特区

糖尿病と膵臓がん

病気の9割は歩くだけで治るPART2

男の孤独死

痛い在宅医

歩き方で人生が変わる

薬のやめどき

痛くない死に方

医者通いせずに90歳まで元気で生きる人の7つの習慣

認知症は歩くだけで良くなる

がんは人生を二度生きられる

親の老いを受け入れる

認知症の薬をやめると認知症がよくなる人がいるって本当ですか?

病気の9割は歩くだけで治る!

その医者のかかり方は損です

長尾先生、近藤誠理論のどこが間違っているのですか

家族よ、ボケと闘うな!

ばあちゃん、介護施設を間違えたらもっとボケるで!

抗がん剤 10の「やめどき」

「平穏死」10の条件

胃ろうという選択、しない選択

  • にほんブログ村 病気ブログ 医療・医者へ